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- 「白」は打ってOK、「赤」は待機、では「青」は? たまに遭遇するフォアキャディーの重要性
ゴルフ場は、プレーを円滑に進めるためにコース上にもスタッフを配置していることがあります。その人たちは「フォアキャディー」と呼ばれていますが、具体的にどのようなことをしているのでしょうか。
暫定球を打つことを指示する時は「青」
プロの試合を見ているとコース上にも多くのスタッフを配置してプレーを円滑に進める補助をしています。その中にはホールの途中で旗を振ったりジェスチャーで何かを示したりする人もいます。
このような人は「フォアキャディー」と呼ばれていますが、具体的にどのようなことをしているのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。
「フォアキャディーは、ドッグレッグになっているなどして先の見通しが悪く、ボールの落下点が分かりにくいホールに配置されます。ショットの行方を前方で見守ったり、前後の組の間隔を十分に空けたりする役割を持っています」
「特にボールの落下点が見えないホールでは、OBや池に入ってしまったか否かが判断できません。そこでフォアキャディーがボールを追うことによって、OBや池に入った後の処理をスムーズにしくれます」
「前方が見えにくいブラインドホールは、打ち込みの危険も増します。そのため前の組が十分に離れたら合図を送るのも大きな仕事です。合図を送る際には手旗を用います。打っても良い時は『白』、待機は『赤』、暫定球を打つことを指示する時は『青』をあげます」
プレーファストのためにも重要な役割を担う
フォアキャディーは、私たちがプレーするようなゴルフ場にもいるのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「一般的なゴルフ場でもフォアキャディーが待機している場合があり、マスター室のスタッフが交代制などで監視を行っています。ブラインドホールでボールの行方がわからないと、ボール探しに時間がかかったりして後続組がどんどん詰まり、全体の進行も滞ってしまいます」
「そこでボールが落下した場所を早く伝えてプレーファストを促進させるためにも、フォアキャディーが配置されるのです」
「ただ、通常の同伴キャディーがフォアキャディーの業務も兼任し、プレーヤーの先回りをしてボールを追うケースもあるようです」
兼任するのはかなり大変ですが、15世紀頃のスコットランドでは当たり前に行われていたようです。
一方、打ち込み防止においては前の組の位置も把握できるカートナビや、カートの通過によって赤と青を切り替える専用の信号機が導入され、フォアキャディーの役割を機械が担っているところも増えています。
ボールの行方まで追ってくれるフォアキャディーは、プレーの進行を円滑に進めるとともに安全まで確保してくれる大切な役割を担ってくれていることを頭の片隅に入れておくと良いでしょう。
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