- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 「握力が弱い人」はゴルフでは不利!? カバーするにはどんな方法がオススメなの?
スイングの際、グリップはボールと一緒にクラブが飛んでいかないよう、しっかりと握っておく必要があります。握力が必要になりますが、子どもや女性、お年寄りなど力が弱い人は不利になるのでしょうか。
握力は強ければ強いほどいいとは限らない
ゴルフのスイングは、体を回転させた後の反動と強い遠心力の両方を使い、非常に速いスピードでボールを前に押し出すのが特徴です。その際、グリップはボールと一緒にクラブが飛んでいかないよう、しっかりと握っておく必要があります。
「力があればあるほど有利」というイメージもあり、「子供や女性、お年寄りなどは不利になるのでは」と考える人もいるかもしれません。では、握力が弱いとゴルフではマイナスになるのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「グリップを握るにあたっては『握力とホールド力が反比例になるほどいい』とされています。ここでいうホールド力とは『いかに滑りにくい状況下で握れているか』という意味で、握り方のほかにもグローブやグリップの状態によって握力に関係なく滑りにくさは変動します」
「握力が弱くても正しい握り方をするとともに、新品でパフォーマンスを最大限発揮できるグローブをはめたり、ツルツルしておらず状態の良いグリップをクラブに装着していれば、クラブが飛んでいく心配はありません。力も十分伝わってショットも良くなります」
「逆をいえば、たとえ握力が強かったとしてもグローブやグリップが劣化していれば、力が伝わりにくくなってショットや安全性にも問題が出てくるといえます。強く握りすぎると手首のスナップが効きづらくなり、アーリーリリースで振ってしまうリスクが高まります」
「そうするとダフりやトップ、引っ掛けやシャンクといったあらゆるミスショットにつながり、さらに芯も捉えられないので飛距離も伸ばすことができません」
ゴルフは数あるスポーツの中でも体に伝わる衝撃や遠心力が特に大きくなるため、それに打ち勝とうとしてついつい強く握りがちです。しかし、握力だけに頼るとショットに悪影響が出てしまいます。「握力が強ければいい」というワケでは決してないのです。
握力が弱い人は握り方やグローブ、グリップなどの面でカバーしてあげれば、飛距離や方向性で握力が強い人とも張り合えるようになります。
握り方や用具で握力の弱さは克服できる
では握力を補うためにはどのような握り方をして、どんなグローブやグリップを使えばいいのでしょうか。関氏は以下のように話します。
「一般的には『ベースボールグリップ』や『テンフィンガーグリップ』など、10本の指全てを使った握り方をすると、力の伝わり具合や衝撃への耐性が上がるといわれていますが、グローブやグリップがしっかりしていれば握力はそこまで必要ないです。多くのゴルファーが取り入れている『インターロッキング』や『オーバーラッピング』でも問題はありません」
「ただし一つ気を付けることがあるなら、指先で握る『フィンガーグリップ』よりも手のひらで握る『パームグリップ』の方が、すき間がなくなってもっと力が伝わりやすくなるでしょう」
「グリップはやわらかめのラバー素材がオススメですが、『ちゃんと握っていても滑ってしまう』というほど極端に弱くなければ、それ以外のエラストマーやコード製を使っても大丈夫です」
「グローブは少々値段は張りますが、指にフィットして吸いつくような感覚と張り付くようなグリップ感を得られる、天然皮革のものが最も良いと思います」
握力が弱くても、遠くへ真っすぐボールを飛ばしたいと考える人もいるでしょう。握り方や用具を工夫すれば気持ちのいいショットを体感できるので、気になった方法があれば実践してみるのが一番です。
最新の記事
pick up
ranking