- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- キャディーに好かれる人・嫌われる人の特徴とは? 逆に「客から嫌われるキャディー」もいる!?
今でこそセルフプレーが主流となっていますが、ゴルフではラウンドにキャディーが同伴するのが伝統です。ゴルファーたるもの、キャディーには紳士的な態度で接するべきですが、なかには好ましくない振る舞いをしてしまう人もいるようです。
キャディーの存在意義を分かっている人は好かれる
今でこそセルフプレーが主流となっていますが、ゴルフではラウンドにキャディーが同伴してプレーヤーのサポートを行うのが伝統的なスタイルとなっています。
ゴルファーたるもの、キャディーには紳士的な態度で接するべきですが、残念ながら好ましくない振る舞いや言動が目立つ人もいるようです。
では、キャディーに好かれる人とそうでない人は、どういったところが違うのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。
「キャディーはゴルフの公式ルールにおいて『クラブ選択やコースマネジメントのアドバイスを受けることができる唯一の存在』と認められ、ゴルファーがコースをプレーするうえでなくてはならないパートナーとされています」
「たとえば残りの距離やハザードの配置、風の強さや向きなどさまざまな要素から検討して、最適であろうクラブの提案をするのが最も大事な仕事です。ほかにもクラブの受け渡しや掃除、ディボット跡など修復が必要な場所の応急処置、時としてゴルファーの安全を守ることも任務の一つ。スムーズで楽しいラウンドになるよう尽力してくれています」
「キャディーに好かれる人というのは、キャディーがこのような仕事を裏で頑張って行っているのをしっかり理解しており、そして感謝の気持ちも常に忘れていない人を指すと思います」
「反対に、キャディーから嫌われる人というのはキャディーを単なる“道具運び”としか考えておらず、召使いを扱うかのごとく雑で高圧的な態度をしてくる人を指すでしょう。キャディーさんと二人三脚でプレーすることを理解しているなら、スタート時やクラブを受け取った際、ラウンドが終わったときなどに必ず挨拶や感謝の言葉を伝えるはずです」
また、キャディーに何かをお願いするときにその人の名前をちゃんと呼ぶように心がければ、個人として尊重してくれる配慮の行き届いたゴルファーと思われるでしょう。
キャディーは「ゴルファーの身の回りのお世話」をするのが存在意義ではありますが、自分自身でもルールやマナーの順守を徹底し、ある程度自立できていることも、キャディーの仕事を余計に増やさない良識のある人と見なされる大きな要素となります。
日本では、4人につき1人のキャディーが同伴するのがごく一般的ですが、ゴルフの本場であるイギリス・スコットランドなどでは、一人ひとりに専属のキャディーが付いてくるところもあるといいます。
しかし、飯島氏は「日本の場合は、未経験で入社しても充実した研修を経てから業務を始めるので、4人ごとであってもゴルファー思いの手厚いサービスであることに変わりはない」と話します。
ゴルファーに嫌われるキャディーもいる?
では、反対にゴルファーから嫌われるキャディーもいるのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「昔は、特に名門コースを中心に『自己中心的で横柄なキャディー』を見かける機会がありました。こういったゴルフ場はメンバーシップ制を非常に重んじており、クラブ内での帰属意識や同胞意識もかなり強かったのですが、その雰囲気はゴルファーだけでなくキャディーにも浸透していました」
「そのため、メンバーには優しくホスピタリティーをもって接するのに対し、メンバーの紹介や同伴によって訪れたゲストには素っ気ない態度を見せたり、当たりが強い人もいたのです。そうなると、メンバーは何とも思わなくてもゲストから見れば『名門コースだと聞いて楽しみにしていたのに、接客サービスがしっかりしていない』と低い評価をされる場合もありました」
「また、プレーヤーが林に打ち込んでOBになったかどうか曖昧な状況になった際、『多分大丈夫だとは思いますが、念のために暫定球を打っておいた方がいいかもしれません』と言ってくれたら希望が持てますし、万が一本当にOBに入ってしまったとしても、気分を害することはあまりないでしょう」
「一方で、何の希望的観測もさせてもらえず『あ、OBですね』と即答されたら、多くの人は苛立ちを覚えるはずです。ゴルフは、メンタルでその後のスコアが左右されることも少なくありませんから、良好な関係で18ホールを回り切れるようにするためにも、キャディーを目指す人には丁寧な言葉遣いや積極的なコミュニケーションも求められると思います」
さらに、ゴルフ場のなかにはキャディーの“指名制度”を取り入れているところもあり、現在でもごく一部ながらこのサービスが実施されています。
指名制度と聞くと「夜の街」を連想するかもしれませんが、ゴルフ場の場合はキャディーをゴルファーが選べるようにすることで、キャディー全体の質の向上が期待できるとされているようです。
普段からキャディー同伴プレーを選択している人は、良好な関係性を築けるように振る舞いや言動には十分気を付ける必要があるでしょう。また、セルフプレーしか経験がないという人も、機会があればキャディー付きでラウンドしてみるのも面白いかもしれません。
最新の記事
pick up
ranking