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- ハンディキャップを持ってない人が多いから!? 日本で“マッチプレー”が浸透しない理由とは?
仲間で対決をしたり、競技に参加したことがある人は「ストロークプレー」や「マッチプレー」などの競技方式を耳にしたことがあるでしょう。日本ではストロークプレーが多く採用されているため、マッチプレーになじみがない人も多いかもしれません。なぜ日本ではマッチプレーが浸透していないのでしょうか。
ハンディキャップを取得している人が少ない
ゴルフの競技方式は「ストロークプレー」と「マッチプレー」の大きく2種類があり、前者は基本的に18ホールで要した打数の合計で勝敗を決め、後者は1ホールごとに打数の多い・少ないで勝敗を決めるという違いがあります。

ただ、日本ではプライベートからプロのトーナメントまで、ほとんどの場合ストロークプレーで実施され、マッチプレーになじみがない人も多いかもしれません。
では、日本でマッチプレーが浸透していないのはなぜなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。
「ゴルフでは、レベルの異なるプレーヤー同士が公平に対戦できるようにハンディキャップと呼ばれる制度が設けられています。これはマッチプレーにおいて非常に重要な役割を果たします」
「例えば、ハンディキャップが12のAさんと9のBさんが対戦する際、3つ多いAさんは、3ホールで1打ずつハンディをもらうことができるのです」
「お互いにハンディキャップを持っていればマッチプレーも楽しくなりますが、以前は高額な会員権を購入してゴルフ場のメンバーにならなければハンディを取得できませんでした」
「最近になって、JGA(日本ゴルフ協会)が定めたオフィシャルハンディキャップによって、ゴルフ場のメンバーでなくてもハンディが取れるようになりました。しかし国内で使う機会が多くないので、わざわざ取得しようとする人も少ないわけです」
ハンディキャップには、ゴルフ場が定めた「クラブハンディ」と、JGAなどが実施している「オフィシャルハンディ」の2種類が存在します。「うまくなるほど数字が小さくなる」「世界中のコースで通用する」という本来の姿が機能しているのは後者の「オフィシャルハンディ」です。
「クラブハンディ」は、競技会でうまい人ばかりが上位を独占してしまうのを防ぐために、クラブに設けられたハンディキャップ委員会によって人為的に数字を操作することもあり、スキルがしっかり反映されない可能性があります。
日本では、“シングル”や“片手ハンディ”がステータスとされていますが、自分の所属しているコースだけで通用すれば良いという考え方なのか、今でもクラブハンディを取る人が多いようです。
マッチプレーに恵まれた環境は少ない
では、マッチプレーが親しまれにくい原因は、他にどのようなものがあるのでしょうか。
「日本のゴルフは4人1組が基本とされていますが、これにはゴルフ場の『できるだけ多くの人を受け入れて収益を上げたい』といった意向も含まれています。最近では、2サムでのラウンド予約も積極的に受け付けていますが、少し前までは別の2サムと一緒になって、実質的に4人1組とされるケースも多々ありました」
「マッチプレーは4人1組で行うと“競技として成立しにくい”という点も、あまり普及しなかった一因として考えられます。例えば、後から打つ人は、先に打つ人のショットを参考にしてクラブの番手や打ち方を決め、より優位にラウンドを進められるようにするのがマッチプレーでは定番の形です」
「ところが、対戦相手ではない別のプレーヤーのショットにまで目に入ってしまうと、マッチプレーの醍醐味は薄まってしまいます。そのため、日本のゴルフ場でのプレースタイルとマッチプレーはあまり合わなかったのではないかと思います」
「さらに、マッチプレーはストロークプレーより終了時刻が読みにくいこともあり、放映時間に縛られるテレビ中継に向かなかったのも、普及しなかった理由になるでしょう」
マッチプレーでは決着がついた段階でそのホールは終了となるので、カップインまでせずに“コンシード”(いわゆるOK)にして、すぐに次にホールに向かうといった光景も見られます。ストロークプレーよりペースが速くなる場合もあり、全体の進行が乱れてしまうのもゴルフ場にとっては不都合と言えるでしょう。
ゴルフの起源はマッチプレーにあって、海外では日本よりも広く親しまれているのも事実です。オフィシャルハンディを取得するのも簡単なので、まだやったことがない人はマッチプレーでゴルフを楽しんでみるのもいいかもしれません。
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