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- 「QT」の正式名称って分かる? 「バウンスバック」などトーナメント専門用語の意味をおさらい
ツアーの中継を見ていると、実況や解説者が耳慣れない用語を口にしていて「どういう意味だろう」と思った経験がある人もいるかもしれません。
「バウンスバック」は知っていると中継がより面白くなる
ツアーの中継を見ていると、実況や解説者が耳慣れない用語を口にすることがあります。ゴルフを始めたばかりで中継を見ていた人には分からない言葉が多いでしょう。

例えばどのようなものがあるのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「『バウンスバック』という言葉をよく使いますが『立ち直る』という意味から転じたもので、ボギーやそれよりも悪いスコアでホールアウトした直後のホールにおいて、バーディーもしくはそれよりも良いスコアを出すことを指します」
「スコアを落としてしまっても、その後にどれだけ気持ちを切り替えられるかといった“メンタル力”を表す指標です。JGTOやJLPGAなどのプロツアーでは“バウンスバック率”を公表しており、数字が高ければ高いほどバウンスバックの成功率が高いことを示しています」
「次に『QT』という用語ですが、これは『クォリファイング・トーナメント』の略称で、ツアーに出場する権利を得るために行われるトーナメントのことです」
「ツアーに出場する方法は大きく分けて2つあり、男子は賞金ランキング、女子はメルセデス・ランキングで上位に入りシード権を獲得する。もしくは『QT』に出て一定の結果を残す必要があります」
「他にも『永久シード』というものがありますが、今まで獲得した選手は男子が青木功や尾崎将司、中嶋常幸ら7人(故人の杉原輝雄を含む)、女子は岡本綾子や不動裕理ら6人とレジェンド級の人に限られています」
アメリカの場合は「QT」という名称は使わず、男子なら「Qスクール」女子なら「Qシリーズ」と名付けられています。
「アーメンコーナー」はマスターズではおなじみの言葉
よく使われる用語は他にどのようなものがあるのでしょうか。
「『サスペンデッド』という用語もありますが、これは日没や悪天候などを理由にその日のプレーを取りやめ、残ったホールは翌日以降に消化するというものです」
「他にも『アーメンコーナー』は、世界最高峰のトーナメントとして知られる『マスターズ』の開催地、オーガスタナショナルGCの11〜13番ホールにかけて呼ばれている総称です」
「アーメンはキリスト教で祈りを意味する言葉ですが、この3ホールは特に風が強く、神に祈りながらでないと攻略が難しいといわれるくらい難易度が高いエリアです」
11番は500ヤードを超えるパー4で、セカンドショットで左の池が視界に入りプレッシャーを与えます。グリーンも基本的に池に向かって下っているためショートゲームの繊細さも求められるといいます。
続く12番は短いパー3ですがグリーンの奥行きが狭く、マスターズに出る名選手たちでさえ、距離感を誤って手前の池に落とす場面がよく見られます。そして、13番は左のドッグレッグになっていて見通しが非常に悪く、フェアウェイの起伏も激しくてなかなかフラットな状態から打てる場所がなく難しいとされています。
ほかにも、トーナメント中継で実況や解説者が口にする専門用語はまだあります。選手のプレーはもちろん、どういった言葉が使われているかも注目してみると面白いかもしれません。
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