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- なぜ海外メジャー帰りは強いのか? 桑木志帆の優勝を生んだ意外な理由
「全米女子オープン」の翌週に開催された「宮里藍サントリーレディスオープンゴルフ」で優勝した桑木志帆。ハードスケジュールにもかかわらず、4日間で通算19アンダーというハイスコアをマークした。手嶋多一によれば、優勝した要因の一つにメジャー帰りがあるという。
グリーン周りのアプローチが要注意
「宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフ」で優勝した桑木志帆。全米女子オープンから帰国してすぐの大会だったが、通算19アンダーというハイスコアで優勝を飾った。手嶋多一によれば、メジャー帰りの選手は得てして優勝しやすいというが、その真意とは?
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メジャーに限らず、日本から海外の試合に出場する場合、時差の問題や芝の問題などいろいろあると思います。時差に関しては個人差があるのでどれぐらいきついのかは人によって変わります。
ただ言えるのは、早めに現地に入れば入るほど、大会当時の時差ボケは最小限に抑えられるでしょう。理想は現地の金曜日に入り、週末で時差ボケを調整して、月曜日から本格的にコースで練習するスケジュールでしょうね。

また、芝に関しては慣れるまでに時間がかかります。アイアンショットならなんとか対応できますが、問題はグリーンを外したときです。日本の芝だとボールが多少は浮いているので、ボールだけを打てばスピンもかかりますが、米国の芝はスポッとボールが沈んでしまいます。ボールだけを打つことが難しいので、スピンがかかりにくいんです。しかも、ランニングアプローチやピッチエンドランではなく、バンカーショットのような打ち方をしなければいけません。
打ち方以上に距離感を合わせるのが難しく、そう簡単にピンに寄せられないのが実情です。慣れるまではクラブヘッドがボールの下を潜って、距離が出なかったりするのがよくあるパターンですね。対策として、米国のプロはウェッジのバンスを削ったり、60度以上のロフトがあるウェッジを使ったりしていますが、日本ではまず使わないようなクラブを使いますね。
先日開催された全米女子オープンの会場はリビエラカントリークラブでしたが、PGAツアーの試合も開催するコースなので、ボクも何度か回ったことがあります。正直、グリーン周りのラフはかなり難しかったです。
日本から参戦した選手は相当苦労したと思いますが、メリットもあります。それは、帰国直後の試合に出場したとき、コースセッティングがやさしく感じることです。
全米女子オープン出場組の5人が6位以内
その昔、メジャー帰りのジャンボ尾崎さんがめちゃくちゃ国内ツアーで強かった記憶がありますが、海外で厳しいセッティングを経験した後だと、日本のコースが回りやすかったりするんですよね。
もちろん、昔と今とではセッティング自体も異なります。男女問わず、最近は日本のセッティングも厳しいですからね。レギュラーツアーの後に、シニアツアーに出場したら、コースを簡単に感じるぐらいです。
それでもやはり、海外メジャーと比べたら、芝の難しさがないぶん、国内のほうが回りやすいでしょう。「宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフ」で優勝した桑木志帆選手も、全米女子オープン出場組でしたが、相当回りやすさを感じていたと思います。
しかも、全米女子オープンで14位タイとなれば、難しいセッティングにある程度対応できた自信もありますからね。
たとえ、全米女子オープンで上位に入らなくても、やさしく感じるのは間違いないでしょう。実際、「宮里藍サントリーレディスオープンゴルフ」では、6位タイに全米女子オープン出場組の佐久間朱莉選手、菅楓華選手、荒木優奈選手、髙橋彩華選手が入っています。海外メジャーに出場すると体力的にも疲れますし、いろいろと大変ですが、苦労したぶんのメリットはしっかりあるといえるでしょう。
手嶋多一(てしま・たいち)
1968年10月16日生まれ、福岡県出身。15歳で日本オープンの予選を通過するなど、ジュニア時代から活躍し、“九州の怪童”と呼ばれる。米国留学を経て93年に国内男子ツアーでプロデビュー。日本オープン、日本プロなどツアー8勝を飾る。07年には欧州ツアーにフル参戦している。現在はシニアツアーを主戦場にしながら、男子ツアーにも数試合出場している。2025年は国内シニアツアー最終戦「いぶすき白露シニア」で4年ぶり3勝目を挙げる。ミズノ所属。
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