- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 「ゴルフは年を取ってからも始められるスポーツ」というけど… ケガを予防しながら上達するためにどんな準備が必要なの?
近年、さまざまな理由からゴルフ人気が息を吹き返したと言われます。そのなかには、50代・60代になってからゴルフを始めようとする人も多くいます。では、年を取ってからゴルフを始める人は、どのような点に注意するべきなのでしょうか。
生涯スポーツではあるがケガの恐れも十分ある
コロナ禍でも「密にならないスポーツ」としてゴルフが注目され、日本のゴルフ人気は息を吹き返したとも言われています。
ゴルフを始めたばかりの人やこれから挑戦したいと考えている人の中には、若い世代だけでなく、50代や60代のような中年世代、さらにはもっと年配の人もいると思います。

では、中高年の人がゴルフを始める場合、どのような点に気をつけた方が良いのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「ゴルフクラブは、スイングで発生する力を何倍にも大きくするように作られています。そのため、あまり体力がない人でも飛距離が出て気持ちがいいのです。それは同時に体にかかる負担が大きくなることも意味します。ゴルフは『オジサンがやるもの』というイメージを持たれがちですが、体にはそれなりの負担がかかるということを覚えておいてください」
「私はレッスンプロとして多くのビギナーにゴルフを教えていますが、練習場に着いたらいきなりフルスイングで打とうとする人が多くいます。野球のピッチャーが登板前からブルペンで肩を温めているように、プロはどんなスポーツであれ準備運動を欠かさず、かつ入念に行っています。中高年のビギナーは特に、準備運動をしっかりするようにしましょう」
インパクトの時、体に伝わる衝撃はプロゴルファーなら1トン近く、アベレージゴルファーでも数百キロは瞬間的にかかるとされています。そのことを考えると、準備運動なしでフルスイングをしようとするとケガのリスクが高まります。
特に、股関節や肩甲骨まわりを柔軟にしておくと、可動域が広がってスイングの際に「バネ」となる力が増大します。手首はクラブからの衝撃をダイレクトに受ける部分なので、故障もしやすいです。練習やラウンド後には「整理運動」を行うと、疲労軽減にも効果が期待できるでしょう。
まずは素振りで体を慣らす
では、どのような手順を踏んで練習するといいのでしょうか。
「準備運動をして体が温まったら、素振りをしてフォームに慣れる必要があります。クラブを1本か2本持って少し汗ばむくらいまで素振りを繰り返すのがオススメです」
「クラブもいきなりドライバーなどフルスイングしたくなるものではなく、スイング幅が小さくて運動量も少ないアプローチから徐々に番手を大きくしていくと、体への負担も最小限に抑えられます。そして、ドライバーまで終えたらアイアンやアプローチに戻るような形で終えると、練習後のクールダウンにもつながります」
関氏が経営しているスクールでは、60代後半や70代から新たにゴルフを始めた人も多く在籍しているそうです。これといって特別なものは必要なく、しっかりと打つ前の準備をこなせば、誰でもすぐにボールを飛ばせられるようになると言います。
健康面に不安がある人は医師へ相談
50代や60代ともなると、持病を抱え健康面に不安がある人もいるかもしれません。特に腰痛や循環器系の病気などを持っている人はゴルフを始める前に医師に相談するべきでしょう。また、気温が高い日は水分補給や小休憩をこまめに取るのも忘れてはいけません。

20代や30代の人と比べると体力はどうしても劣りやすく、同じようにハイペースな運動をずっと続けるのは難しいです。ラウンドでは「プレーファスト」が求められますが、決して「急いでプレーしなければならない」という意味ではありません。
無理のないプレースピードを心がけ、時間がかかるようだったら後続組に先を譲ったり、途中でボールをピックアップして次のホールに移動したりするのも選択肢の一つだと覚えておくと良いでしょう。
ゴルフは「生涯スポーツ」とも言われていますが「何歳からでも始められるスポーツ」でもあります。少しでも興味がある人は一歩踏み出してみることをオススメします。
最新の記事
pick up
ranking