- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 野球やテニスの経験者は有利って本当!? “過去のスポーツ経験”はゴルフ上達にどんなメリットがあるの?
幼少期や学生時代には、ゴルフではなく別のスポーツをやっていたという人は多いでしょう。では、過去にやっていたスポーツの経験が、ゴルフに有利に働くことはあるのでしょうか。
野球経験者には上級者がゴロゴロいる
生涯スポーツといわれるゴルフは、ある程度の年齢になってから始めたとしても、いわゆるシングルプレーヤーになれる可能性があります。その一方、幼少期からゴルフに親しみ、学生時代にはゴルフ部に所属していたという人は少数派で、別のスポーツをやっていたという人がほとんどでしょう。
では、過去にやっていたスポーツの経験が、ゴルフに有利に働くことはあるのでしょうか。レッスンプロの小松拓夢氏は、以下のように話します。
「過去のスポーツ経験がゴルフに有利に働くケースは、確かにあると思います。そもそもスポーツをやっていた人は、種目を問わず基礎体力が備わっているので、クラブを振る力が最初からあります」
「特に野球をやっていた人は、道具を振ってボールを打つというゴルフに似た動作が体に染みついていて、ボールを打つ感覚、いわゆる球技センスが備わっています。重いバットを数えきれないほど振ってきたので、ヘッドスピードも最初から速く、パワーもあります」
「自己流のままだと体が開く“野球打ち”のクセが出て、スライスが止まらないかもしれません。しかしスイングをゴルフ向けに修正していけば、短期間のうちに球筋が改善される可能性があります」
確かに野球経験者には上級者がゴロゴロいて、その最たる例が元プロ野球選手のジャンボ尾崎さんでしょう。
また、最近では“平成の怪物”こと松坂大輔さんが、主催者推薦でプロのトーナメントに参戦したことも話題となりました。松坂さんのドライバーショットの飛距離は、本家であるプロゴルファーも舌を巻くほどだといいます。
正しい練習を積み重ねていけば、誰にでも上達のチャンスが
野球経験者の中でも、とくに投手経験のある人はゴルフの上達が早いといいます。「体をひねりながらパワーを溜め、下半身主導で体の開きをガマンしながら投げる」という投球動作は、ゴルフスイングに酷似しているためです。
また、手先や腕ではなく「体全体の動きで狙ったところにコントロールする」という感覚も、ゴルフにかなり通じます。
野球以外でいえば、同じく道具を振ってボールを打つテニスも親和性が高いといえるでしょう。ゴルフレッスンの中では、「フォアハンドで逆クロスに打ち返すイメージ」という表現が古くから使われています。コートの範囲内でボールをコントロールする感覚は、フェアウェイやグリーンを狙っていくゴルフに活かされるでしょう。
ちなみに、非力なジュニア時代からゴルフをやっている人は、自分の力でクラブをコントロールしようとするのではなく、“クラブに振られる感覚”が体に染みついているため、スイングの再現性が高いのです。そして球技経験者全般にいえるのは、未経験者に比べてアプローチの距離感をつかみやすいということです。
とはいえ小松氏は、「スポーツ経験者は体力や感覚的なアドバンテージがあるものの、たとえスポーツ未経験者であっても、年月をかければゴルフを通じて体力も感覚もついてくる」「スイングにクセがないぶん、正しい練習を積み重ねていけば、スポーツ経験者以上に上達するケースも少なくない」と話します。
過去にやっていたスポーツの経験が有利に働くケースがある一方、スポーツ未経験者でも上達しやすい点がゴルフの魅力のひとつといえそうです。年を重ねても楽しめる“生涯スポーツ”でもあるので、レッスンなどを活用しながら、根気よく上達を図ってみるといいでしょう。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
ranking