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- 「良かれと思ってOBゾーンを教えたけど…」 実はそれって裏目? 逆に“お節介”と捉えられてしまうケースも
「良かれと思った行動が、相手からすれば実はお節介なものだった……」。ラウンド中は同伴者を思いやる気持ちが大切とはいえ、そのような経験があるゴルファーも多いはず。快適なラウンドを実現させるためには、一体どのような気遣いが必要なのでしょうか。
過剰な気遣いが見えると煩わしさを感じることも
ゴルファーなら誰しもが、同伴者への“気遣い”で一度は悩んだことがあるはず。ラウンド中は相手のことを配慮して思いやる姿勢が大切とはいえ、ゴルファーの性格や人柄はそれぞれ異なるもの。自分では良かれと思った行動が、実は逆効果だったことも考えられます。
では、相手と適切な距離感を保ちながら快適なラウンドを実現させるためには、一体どんな心がけが必要なのでしょうか。池袋ゴルフアカデミーで日々多くのゴルファーを指導している、村井良行プロに話を聞きました。
プレー以外も含めると、1日のうち6~7時間ほどの長い時間を相手と共に行動するスポーツでもあるゴルフ。
これだけの時間を共有する以上、同伴者とはいい距離感を保ちたいものですが、ラウンド当日が初対面など、関係性が希薄な人とプレーする機会も少なからずあるでしょう。
村井プロは相手との距離感がつかめていない場合、次の行動は控えめにすべきとアドバイスします。
「初対面の人など関係性があまり深くない人に対しては、コースの解説を頻繁にしたり、聞かれてもいないのにネガティブな情報を伝えるようなことは避けたほうがいいでしょう」
「『ここは右OBだから』といった情報を与えると、これから打つ人はプレッシャーに感じてしまいますし、『この人は余計なことを言う人だな』と敬遠される原因の一つになりかねません」
また、本人からすれば良かれと思ったアドバイスでも、相手にとっては大きなお世話だと感じるケースはまだあります。
「特に多いのは、ラウンド中にレッスンをするケースです。同伴者のスイングを見かねたベテランがアドバイスをしている光景はコース上でもたまに見かけますが、このような行為はオススメできません。かえってスイングが崩れてしまう恐れもあります」
さらに、グリーン上でボールを拭く行為については「過剰だと思われない程度に留めておくよう注意が必要」と村井プロは言います。
「ボールを拭くこと自体は、大多数の人が好意的に受け止めてくれるでしょう。ただし、たまに接待ゴルフなどで取引先の人間や上司に対して、気遣いを見せなければと気負う人がいますね」
「頻繁にボールを拭いたりと、必要以上の気遣いが見え隠れすると煩わしいと感じる人もいます。相手から迷惑と取られないよう状況を見て判断することが大切です」
パターの受け渡しやカートの運転はOK
一方で、積極的に行っても問題ない行為について、村井プロは次のようなケースを挙げています。
「グリーンに先回りして同伴者にパターを渡してあげたり、乗用カートを率先して運転するといった行為はいい手助けとなるはずです。そのほかにも、一緒にボールを探してあげたり、ブラインドで見えないところで『こっちですよ』と声をかける行動も好意的に受け止められるケースが多いですね」
さらに村井プロは「進行が遅れているような状況では、互いの手助けが必要です。打ったあとのバンカーをプレーヤーの代わりにならしたりと、相手がすぐ次のプレーに移れたり、進行をスムーズにするための気遣いであれば、相手からは迷惑と受け取られないはずです」と話します。
ラウンド中のたった一つの行動の受け取り方は人それぞれ。自分では良かれと思った行動を親切と受け止める人もいれば、余計なお世話と煩わしく感じる人もいます。
初対面の人など、相手との距離感がまだ分からない場合は、様子を見ながら接することが無難です。お互いが嫌な気持ちにならないためにも、相手や周りの人に配慮した振る舞いを心がけましょう。
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