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- 高級ゴルフ場じゃないのに「とんかつ」が3000円オーバーは高すぎ… ゴルフ場ランチの値上がりは今後も続くの?
ゴルフ場に限らず飲食店の価格は値上がりを続けています。プレーフィーを抑えても、結局総額が変わらなくなるようなランチの値上がりは今後も続くのでしょうか。
期間限定メニューが3080円と4950円でビックリ
近年はゴルフ場がLINEのアカウントを作成し、特別料金やイベント告知を行なうケースが増えています。筆者もいくつかのLINEアカウントを登録していますが、先日あるゴルフ場から届いたメッセージには本当に驚きました。
レストランの期間限定メニューの案内で「地元特産の豚肉を使ったロースとんかつ」を3080円、「国産うなぎ蒲焼重ミニうどんセット」を4950円で用意するというのです。昼食つきプランの場合は前者がプラス1210円、後者がプラス3080円とのことでした。

このところ昼食つきプランでも追加料金なしで選べるメニューがほとんどないゴルフ場が増えており、そのことに不満を抱いている筆者からすると、追加料金が1210円と3080円のメニューは衝撃的でした。追加分だけで普段のランチ1食分の予算をはるかに超えています。
きっとおいしい豚肉とうなぎを厳選しているのでしょうが、筆者の金銭感覚ではまったく手が出ません。でも、ゴルフ場としてはこのメニューに手を伸ばすお客さんがいると見込んで用意しているのでしょう。
LINEアカウントを登録しているゴルフ場ですから当然行ったことがありますし、プレー料金はビックリするほど高いわけではないのですが、今回の期間限定メニューにはさすがに驚きました。
このゴルフ場に限らず、レストランのメニューが高すぎると感じることが最近増えているのですが、もう少し何とかならないのでしょうか。ゴルフ場関係者に訊いてみました。
「普段の生活でもみなさんお気づきでしょうが、このところ物価が高騰しています。ゴルフ場のレストランで料理を作る際の原材料費も値上がりしていますから、今までと同じ材料で同じメニューを作ろうとしたら、必然的に料金を上げなければなりません」
「ゴルフ場のレストランに限らず、多くの飲食店は原価率が3割前後になるようにメニューの価格を決めます。そしてゴルフ場レストランの利用者は18ホール営業ですと多くても1日50組200人程度ですから、街中でランチ営業とディナー営業を両方行なっている飲食店と同じ価格設定にはできません」
「新型コロナウイルスが流行した際、レストランの営業を取りやめてスループレーを推奨するゴルフ場が増えました。このままスループレー化の波が加速していくんじゃないかと思った時期もありましたが、コロナが収束してお客様が戻ってきたとき、そういう方向に行かなかったんですよ。うちのゴルフ場はハーフタイムで昼食を取るスタイルが支持されました。この日本特有のゴルフ文化が変わらない限り、昼食の価格設定については我慢していただくしかないのかなと考えております」
昼食は今後もさらに値上がりする可能性がある
筆者の印象としては、ゴルファーが昼食を取るスタイルを支持したというよりも、ゴルフ場が昼食を提供するスタイルに戻した気がするのですが、コロナ禍以降はスループレープランと昼食つきプランを両方販売するゴルフ場が増えましたから、選択権はゴルファー側にあるといわれれば確かにそのとおりかもしれません。
「ゴルフ場側から見ると、特に土日に来場されるお客様はハーフタイムで昼食を取るスタイルを好まれます。そのようなニーズがあるのであれば、今後も昼食の提供を続けますし、物価の高騰が続いたらメニューをさらに値上げするかもしれません。何かエポックメイキングなことが起こらない限り、今のままの営業スタイルで行くと思います」
「一方で、ゴルフ場もレストランの働き手をいつまで確保できるかという問題もあります。レストランは簡素化しやすいですから、バイキング形式を段階的に導入したり、それでも働き手がいないなら最終的にはレストランを営業しなくなったり可能性はあります。でも、その時期がいつ訪れるかは分かりません」
高すぎると感じる人は、昼食を取らなくてもいいプレープランを選ぶ時代がすでに到来しているのかもしれません。
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