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- 「練習場がないところはイヤだ!」 ラウンド直前は念入りに練習したい人が増加中!? 鳥カゴしかないゴルフ場があるのはなぜ?
普段から練習場になかなか行けず、ラウンド直前は入念に練習したい人も多いのではないでしょうか。しかし、中には練習場が小さいゴルフ場や、そもそも設けられていないところもあります。
バブル時代の建設ラッシュが大きく関係
ゴルファーであれば少しでも良いスコアを出したいと思うのは当然のこと。普段から練習場に行けていない人は、ラウンド直前の練習を入念に行いたい人もいるでしょう。

しかし、ゴルフ場によってはドライビングレンジが小さかったり、そもそも設けられていないところもあります。どうしてそのようなゴルフ場が存在するのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。
「練習場が小さかったり、なかったりするゴルフ場は、周辺環境や建設時の時代背景が大きく関わっています」
「例えば、ドライビングレンジが150ヤード以下の規模が小さいところは、近隣の住宅地との兼ね合いで広くするのを断念したところがほとんどだと思います。本来であれば、街中の練習場と同じく防球ネットを全体に囲うように設置するべきですが、なかには費用の観点からそれさえもできないゴルフ場も一部で存在します。そのため、防球ネットは設置せず『ドライバーの使用禁止』といった措置で対処している場合もあります」
「バブル時代には各地でゴルフ場の建設ラッシュが相次ぎましたが、建設効率を最優先する傾向が非常に強かったです。練習場の打席を整備したりボールを洗う設備を導入しても1カゴ300円程度では採算が合わないとして、練習場の併設を念頭に置いていないところもありました」
「当時は接待プレーが盛んに行われていましたが、わざわざ早朝から練習場でみっちり調整する人も少ないだろうと見込まれていたので、特にその頃作られたゴルフ場には練習場がなかったり、あっても小さかったりするのです」
2000年代初頭に相次いだゴルフ場の経営交代がきっかけで、練習場に対する考え方を改めるところもありましたが、150ヤード以上もあるドライビングレンジを新設できる土地が確保できるところは決して多くありません。
そこで、場内の練習場の規模が小さいゴルフ場が近隣にある打ちっ放し練習場には、ラウンドに備えて早朝から営業しているところもあるそうです。
「鳥カゴ」のような小さな練習場を用意する場合もある
では、ラウンド直前にしっかり練習したい人は増えているのでしょうか。
「近年は接待プレーの需要も昔よりは減少し、むしろ競技志向の人が増加傾向にあります。以前はレストランで朝食を済ませてから軽くパター練習をしてスタートするのが定番の流れでした」
「しかし『シンプルな食事であるにもかかわらず1000円も1500円も払うのなら、ラウンド前にしっかり調整できた方が良い』と考える人が多数派を占めるようになったので、要望に応じて練習場を造るゴルフ場も増えています」
「しかし、大規模なドライビングレンジを設けられるほどのスペースが残っているゴルフ場は少なく、なかには駐車場の横に『鳥カゴ』のような、小さな練習場を用意する場合も珍しくありません」
「また、コースでラウンドせず練習場のみ利用することも認めているゴルフ場も見受けられます。メンバーに限定しているのが基本ですが、メンバーではない人の利用も歓迎しているところもあります。練習場の需要が高まっているということでしょう」
ラウンド前に練習を行っておくと、体がしっかりと目覚めるだけでなく、ケガの防止や何よりスコアアップにもつながります。そのため、練習場の充実度をゴルフ場選びの基準にしてみるのも良いかもしれません。
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