- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- プレーフィー1万円なら約180万円が目安!? 一度はやってみたい「ゴルフ場の貸し切り」はどれぐらいの予算で可能なの?
一般アマチュアはあまり経験することのない「貸し切り」営業のゴルフ場でのプレー。前後の組を気にすることなくプレーできる「貸し切り」営業はどれぐらいの予算があれば実現できるのか、ゴルフ場関係者に聞いてみました。
45組以上か見合った金額を支払えば貸し切り可能
ゴルフ場のホームページを閲覧していると、「○月○日は貸し切り営業のため利用できません。お客様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力のほどお願い申し上げます」というお知らせを見かけることがあります。
筆者も過去に何回か貸し切り営業のイベントに参加したり、取材したりしたことがあります。ツアープロはシーズンが終わると所属先の企業や契約先のメーカーが主催するプロアマ大会にホストプロ・ホステスプロとして参加することがあります。

プロゴルファーや芸能人・有名人が大勢参加するコンペは基本的にゴルフ場を貸し切りにして開催します。そのほうが参加者は安心してプレーできますし、ゴルフ場も接客サービスに集中できます。
一方で、「ゴルフ場を貸し切り営業にするにはどれくらいの金額がかかるのだろうか?」と思うことがあります。いったいいくらかかるのでしょうか。何組以上であれば対応してくれるのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「まずゴルフ場を貸し切り営業にするのは2パターンあります。一つはゴルフ場が加盟している各地区のゴルフ連盟主催の競技です。もう一つは企業主催のコンペや自社企画のコンペです」
「ゴルフ連盟主催の競技は連盟からコース使用料をいただいています。そして出場選手からもプレーフィーをいただきます。ただし、ゴルフ連盟主催の競技に出場する選手ですから、ビジターフィーではなくメンバーフィーに準じた料金になります」
「企業主催のコンペに関しては、基本的に18ホールで45組以上の予約じゃないと貸し切りはお受けできません。うちのゴルフ場は最大54組で営業していますから、30組120人だと24組96人分余りますし、40組160人でも14組56人分余ります。仮にプレー料金が1万円だとすると、96万円分と56万円分の売り上げ機会損失になります。45組以上じゃないと割に合いません」
「ゴルフ場の1日の売り上げ金額は平日いくら、土日いくらというのがだいたい決まっています。ゴルフ場としましては、その金額を下回る条件で貸し切りをお受けしてもメリットが何一つありません。『それだったらバラ売りしたほうがいいよね』という話です」
「逆にいうと、組数や人数が少なくても、1日分の営業に見合ったコース使用料を支払っていただけるのであれば、貸し切りをお受けできます」
プレー料金が1万円のゴルフ場であれば180万円くらいが目安
ゴルフ場を貸し切り営業にできる金額は、そのゴルフ場が普段どのくらいのプレー料金で営業を行なっているかにもよります。仮にプレー料金が1万円だとすると、45組180人で180万円という金額が一つの目安になります。
これが平日6000円の大衆コースであれば、6000円×180人=108万円で貸し切りにできることになりますし、平日2万円の高級コースであれば2万円×180人=360万円かかることになります。ゴルフ場のグレードや時期によっても変わります。
野球やサッカー、バスケットボールやバレーボールなどの団体スポーツを経験してきた人たちは、グラウンドや体育館を半日借りても数千円から数万円ですから、フィールドを占有して練習や試合を行ないますが、ゴルフはフィールドがあまりにも広大なので貸し切りにするには数百万単位の大金が必要です。普段の営業はそのフィールドを大人数で共有することで、1人当たりのプレー料金がそれほど高額にならずに済んでいます。
ゴルフ場に行くと「前の組のプレーが遅い」だの「ハーフ3時間ペースで参った」というグチを聞くことがありますが、裏を返せばそのくらいの組数を入れないと採算が取れないのかもしれません。スロープレーはもちろん改善すべき問題ではありますが、貸し切りにするには莫大な金額がかかることを考えると、多少の混雑は許容する大らかな心構えでラウンドを楽しんだほうがよさそうです。
最新の記事
pick up
ranking