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- 実は「7番アイアン」でも「ドライバー」でもない!? “最短でスコアアップ”のために最初に習得すべきクラブとは?
レッスンやスクールに行くとゴルフの基本を親身に教えてくれますが、「どのクラブを最初に上達すれば、最短でスコアアップできるの?」と考える人もいるかもしれません。では、ビギナーは数あるクラブの中から、まず何を習得するといいのでしょうか。
ビギナーがまず習得すべきは“アプローチ”
ゴルフを始めて間もない人は、どうやって練習すればいいのか分からないことも多いでしょう。レッスンやスクールに通えば、インストラクターがグリップの握り方からスイングの仕方までゴルフの基本を親身に教えてくれます。

しかし、ドライバーからパターまでさまざまな種類のクラブがあるものの、「どのクラブを最初に上達すれば、最短でスコアアップできるの?」と考える人もいるかもしれません。
では、ビギナーは数あるクラブの中から、まず何を習得するといいのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「ビギナーの中には、レッスンで7番アイアンやドライバーを最初の方に習ったという人も少なくないはずです。しかし、番手の大きいクラブやフルスイングばかりの練習から始めるのは、クルマの教習に置き換えると『いきなりアクセル全開で高速道路を走る』のと同じです」
「教習所に入ると、まずは『走る・曲がる・止まる』といった運転の基本を学び、次にS字やクランク、坂道発進、車庫入れなど基礎を応用した運転方法を学んでいきます。そして一般道での路上教習を経て、最後の方にようやく高速道路での実地訓練に挑むことができます」
「はじめの内は『地味で、つまらなくて、遠回りに感じる』かもしれませんが、そのような練習があるからこそ運転の全てを確実に身に着けられるのです」
「ゴルフで7番アイアンやドライバーから習うのは、『いきなり高速教習から始める』ようなもの。思いっきりフルスイングをしてボールが遠くまで飛んでいくさまは面白いと思いますが、スイング全体が磨かれるかといわれればそうではありません」
「ただの『飛ばし屋』になるだけで、基礎を身に付けられていない可能性もあるのです。そのため、個人的にはスイングの幅も小さめでショットの基礎ともいえる、アプローチをまず極めるべきだと考えます」
7番アイアンから習うレッスンやスクールが多いイメージがありますが、理由としてはアイアン全体で見たときにシャフトの長さが中間に位置する番手であり、「ほかの番手への融通が利きやすい」と考えられていたことから、ビギナーが最初に教わるクラブの代表格となったとされています。
ところが、実際はアイアンの上にもフェアウェイウッドやドライバーといったさらにシャフトが長いクラブもあるので、「最初に教わるクラブが7番アイアンなのは、ウッドが長すぎるように感じやすく不適切だ」という考え方も見受けられます。
もしもアプローチを先に習得すれば、グリーン周りでの精度は飛躍的に高まるはずですし、7番アイアンをはじめとしたミドルアイアンもハーフスイングくらいなら、ゴルフを始めたての人でも楽々打てるようになるかもしれません。
特に、ビギナーはドライバーやフルスイングで飛距離を稼ぐ必要はないともいわれているので、50〜100ヤードほどのショットを数回繰り返せば、苦しむことなくグリーンオンを狙えるようになるのです。
「本当はパターから習得してほしい」のがレッスンプロの本音
また関氏は、「スコアに全振りするような形で指導するならば、本来はパターから始めた方がいい」とも話します。
「私は今までに多数のゴルファーの指導にあたってきましたが、『最短でプロを目指したい』という人がいた場合、最初は百発百中カップインできるようになるまでひたすらショートパットを繰り返し、次にミドルパットやロングパットを2打以内で入れることに集中したトレーニングを行います」
「そうすると、『絶対に3パットをしないゴルファー』が最短1〜2カ月で生まれます。その後に、最大50ヤード程度のアプローチ練習で確実にグリーンオンできれば、50ヤード以内なら3打で上がれるようになります」
「この頃にもなると、7番アイアンやドライバーを一切使わなくても、半年〜1年で18ホールを100以内で安定して回れるゴルファーへと成長します。実際、過去にも何回かこの方法で経験ゼロやそれに近いレベルからプロを志望する人を指導したことがあるのですが、全員もれなく1年以内での100切りに成功しています」
「はじめの数カ月は、パターやアプローチなど細かなショットが多いですが、実はこれが上達への一番の近道といえるのです。ただ、一般のビギナーやアベレージゴルファーの方にはさすがに酷すぎると思ったので、『アプローチからきわめるべき』という考えに至りました」
なかには、「プロの豪快なドライバーショットに憧れを感じた」といった理由で、ゴルフを始めた人もいるでしょう。しかし、番手が大きいクラブから練習を始めるのはあまりにも無謀なので、「急がば回れ」の精神で基礎となるショットから地道に練習した方が、より早くスコアアップできるかもしれません。
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