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- 「ドライバーを家に(わざと)忘れました」 接待ゴルフで“される側”がドン引き… 実際にあった過度な忖度とは?
接待ゴルフでは相手が引いてしまうほど過度な接待を行うゴルファーも一定数いるようです。具体的にどのような行為は避けるべきなのでしょうか?
わざと負けるは評価アップにつながらない
接待ゴルフには取引先との親睦を深めて有効な関係を築く目的があるので、相手側を楽しませる努力をする必要があります。カートを率先して運転したり、一緒にボールを探してあげたりと、機転を利かせることが大切ですが、なかには「相手を接待しなければいけない」という気持ちが強くなりすぎてしまい、過度な行動に出るゴルファーもいるそうです。

ワイズクオリティ株式会社に所属するマナー講師の小藤弓氏は以下のように話します。
「『ドライバーを家に忘れた』『宅配で頼んだキャディーバッグが届かなかった』と、わざとクラブを忘れてきて、借り物のクラブでプレーするという人が一定数いるという話を聞いたことがあります。普段使い慣れていないクラブを使用することによって相手側が有利になる環境をつくり、スコアで負けるように細工をするわけです」
「ただ、このようにわざとスコアで負けるような行動をとることは、過度な接待にあたると考えます。フェアにプレーしないことを嫌う方が大半なので、勝手な思い込みでスコアを下方修正したり、故意にミスショットしたりするのは避けましょう」
ゴルファーのなかには、うまい人とラウンドできることが楽しいと感じる方もいますから、真摯にプレーしたほうが評価は上がりそうです。またプレー中にビジネスの話をするのはマナー違反にあたるので、ゴルフに関する話題で盛り上がるのがベストです。さらに小藤氏は過度にプレーを褒める行為も避けるべきだと話します。
「たとえば、ドラマや漫画で接待ゴルフが描かれる場合、横一列に接待する側が並んで『ナイスショット!』と拍手するようなケースがありますが、実際にあのような行動をとる方を見かけたことはありません。受ける側は過度な賞賛を恥ずかしいと感じるでしょうし、スロープレーの原因になる可能性もあるので、普段通り言葉をかければいいのです。むしろ、クラブを構えたら静かにすることや歩き回らないことが大切です」
「また、納得いっていないショットにもかかわらず周囲が過剰に褒めると、実力を過小評価していると腹を立てる人もいるでしょう」
食事も気を回しすぎず好きにとってもらうのが無難
さらに、レストランで食事をとる際も注意する必要があると話します。
「接待だからといってテーブルいっぱいに食事を注文したり、クルマを運転してきているにもかかわらず飲酒を勧めたりすることは絶対にやめましょう。ビュッフェでなければ、食したいものを個々にオーダーするのが望ましいです。運動中の食事は軽く済ませたい方もいらっしゃいますし、しっかり食事した後に後半のプレーを楽しみたい方などさまざまです」
「ビュッフェの場合も、自分の分は自分で取り分けることが基本です。好みやアレルギーもありますし、どのくらいのボリュームが喜ばれるのかは分かりません。もし気遣いをするならば、『私がお取りしましょうか?』と声をかけてから用意するようにしましょう」
このように、良かれと思って過度な接待をしてしまうと、相手側にむしろ悪い印象を与えてしまう可能性もあります。最低限のマナーは守りつつ、純粋にゴルフを一緒に楽しむという心持ちで臨むのが成功の秘訣といえそうです。
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