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- 長いのも深く刺したら一緒じゃないの!? “ロングティー”と“ショートティー”を使い分ける境界線はどこ?
ティーには、大きく分けてロングティーとショートティーの2種類があります。なかには「2種類持ち歩くのは面倒だから、パー3でもロングティーを使おう」と考える人もいるかもしれませんが、ロングティーをショートティーの代わりに使ってもいいのでしょうか。
ショートティー代わりに使うと“当たり負け”しやすくなる
ティーショットの際に欠かせない“ティー”には、長さが7センチ前後のロングティーと4センチ前後のショートティーの2種類が存在します。ショートティーには2センチ前後のごく短いものもあります。

なかにはロングとショートがセットで販売されているものもありますが、そうでないものも少なくありません。「2種類持ち歩くのは面倒だから、アイアンでティーショットを打つパー3でもロングティーを使おう」と考える人もいるでしょう。
では、ロングティーをショートティーの代わりに使っても大丈夫なのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「一見すると『ほんの数センチの差だから大した影響はないんじゃないの?』と思うかもしれませんが、ロングティーを使うと飛距離も方向性も落ちてしまう可能性が考えられます。ロングティーをアイアンの高さに合わせて深く刺すと、ショートティーと比べて地中に埋まっている割合が多くなります」
「ショートティーであれば、多少は芯を外しても簡単に抜けて飛んでいってくれるでしょう。しかし、ロングティーを使ってミスヒットした場合、インパクトでティーに当たった瞬間に引っかかって抵抗を強く感じ、振り抜きが悪くなるだけでなく“当たり負け”をしてミスショットの確率が高まると思います」
「当たり負けるとフェースが開きやすくなったり、瞬間的にヘッドスピードが落ちたりして飛距離が低下することがあります。また、シャンクやスライスも出やすくなってしまうので、特にビギナーはアイアンでティーショットをする際にロングティーを使わない方が無難です」
さらに、ドローヒッターの人はボールが左に曲がり過ぎないように普段からフェースを開き気味に打っているため、ロングティーで打って当たり負けをするとかえって右に飛んだり、打球が吹き上がったりしやすくなるといいます。
ドライバー以外は全てショートティーでもOK
では、ロングティーとショートティーを使い分ける基準は、どのクラブにあるのでしょうか。三浦氏は以下のように話します。
「私は基本的に、ロングティーを使うのはドライバーだけで、アイアンはもちろんフェアウェイウッドやユーティリティーでティーショットをする際も、全てショートティーを選んでいます」
「『飛距離や方向性をコントロールすることを優先したい』という状況では、フェアウェイウッドでティーショットを打ちたくなります。そこでロングティーを出して当たり負けして、狙い通りの場所に運べなかったとしたら、わざわざフェアウェイウッドを選んだ意味がありません」
「そのため、リスクを考えるとロングティーとショートティーを使い分ける境界線は、ドライバーとフェアウェイウッドの間にあると思います」
「余談ですが、ロングティーも何回か使い続けているといずれは折れてしまいますが、折れたらそのまま捨てずにショートティーとして再利用するのがオススメです」
また、「ロングティーしか持っていなかったら、パー3のティーショットは地面に直接ボールを置いて打てばいい」と考える人も少なくないですが、ティーイングエリアの種類によってはナイスショットの可能性が低くなることが懸念されるようです。
特に最近では、芝の生育不良などから一部のティーイングエリアで人工芝に張り替えているゴルフ場も散見されますが、人工芝には天然芝より地面の感触が硬くなるといった特徴があります。遭遇する頻度が少ない分、直接打ったらどんな打球になるかが未知数で、ダフり・トップ・チョロなどミスショットの確率が上がりやすくなるといいます。
そういった点を考慮すると、ロングティーとショートティーは両方ともラウンドに持っていった方がいいといえるでしょう。
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