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- 普通のクルマとは違うらしい… “接待ゴルフ”の前に知っておきたいゴルフカートの上座・下座
取引先など目上の人と一緒にクルマに乗る際には上座・下座を意識することがよくあります。では、ゴルフカートにも上座や下座の概念は存在するのでしょうか。
カートに上座や下座のような座席に関する優先順位はない
社会人ともなると取引先と一緒にラウンドをして親睦を深める「接待ゴルフ」をする機会がしばしばあります。しかし、一般的なクルマやタクシーに目上の人と同乗するときには「上座・下座の位置はしっかりと覚えておくべき」といわれますが、ゴルフカートの場合はどの座席に目上の人を通せばよいのか分からない人も、少なくないかもしれません。
では、ゴルフカートにも上座・下座は存在するのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。

「結論からいうと、カートに上座や下座のような座席に関する優先順位はありません。しかし、日本で一般的なカートは5人乗りでキャディーを同伴させる場合は、キャディーがハンドルを握ります。そのため、プレーヤーは助手席に1人と後部座席の3人に分かれて乗車することになりますが、座席の幅はあまり広くないので後ろの3人は結構窮屈に感じやすいでしょう」
「さらに、真ん中の人は両側から同伴者に挟まれるだけでなく、上下左右の揺れも伴ってより乗り心地は劣ってしまうと思います。普通のクルマであれば、助手席は秘書や補佐の人が座るポジションで、一番偉い人は運転席の真後ろの席に座ります。しかし、ゴルフカートにおいては最も余裕がとれてゆったりと座れる助手席に通してあげるのが、上座・下座という概念はないといって差し支えないものの、配慮の行き届いている人と思われる指標の一つと捉えられるでしょう」
一方で、セルフプレーの場合は前部座席と後部座席に2人ずつ乗ることになるので、窮屈さを考える必要はありません。そのため、後列が事実上の上座と見なされるので、後部座席に目上の人を通すのが無難といわれています。
ところが、飯島氏は「ゴルフカートは、一般的なクルマとは乗る意味が全く異なるため、座る位置はシチュエーションに応じて柔軟に変えた方が良い」と指摘します。
「カートは、プレーファストを促進させるとともに、ボールが落下した地点までの移動の煩雑さを解消させるのを主な使用目的としています。普通のクルマでは、二地点間を移動するだけなので上座・下座は固定されて席替えを行うことはありませんが、カートとなるとショットをするために下車して、また戻って乗り込むまでの導線をできる限り短くすることが求められます」
「ですので、いちいち上座と下座を意識して乗ると次のショットをする地点と、カートが停まっている位置関係によっては、大きく回り込んで乗り降りしなければならない状態にもなるでしょう。そうすると、プレーファスト目的でカートに乗る意義が薄くなってしまったり、かえって目上の人に失礼な行為となったりする可能性があります」
「そこで、例えば『カートパスに対して左にあるボールを打つ人は左側の座席に、反対に右にあるボールを打つ人は右側の座席に座る』といった感じで、下車・ショット・乗車の一連の流れをスムーズに進められるよう、席順は臨機応変に変えた方がむしろ良いはずです」
ほかにも、最後にティーショットを打った人がすぐにカートに乗り込めるよう、ティーイングエリアに近い側の座席を空けてあげることも、スマートなプレーにするコツになるでしょう。
通常のクルマの上座が運転席の後ろの後部座席である理由は「万が一事故が発生した際に最も安全な席だから」といわれています。しかし、ゴルフカートでは「プレーのしやすさ」を優先させることが、目上の人への配慮になるといえそうです。
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