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- 「いつもショートして入らない…」ならパターを1インチ“長く”する!? シャフトって伸ばせるの? 意外と安く済むって本当??
繊細なタッチが求められるパターはヘッドの形状だけでなく、シャフトの長さも振り心地などを大きく左右するといわれています。そして職人の手にかかれば、シャフトを切って短くするのはもちろん、伸ばすこともできるそうなのです。
シャフトを伸ばすとどんなメリットがある?
パッティングは他のショットと比べて繊細なタッチが求められるため、なかにはパターに強いこだわりを持っている人もいるでしょう。

パターを選ぶ要素として、“ピン型”や“マレット型”などのヘッド形状がよく挙げられますが、シャフトの長さも振り心地などを大きく左右するといわれています。しかし、「さすがにシャフトは伸ばせないだろう」と思っている人もいるかもしれません。
しかし職人の手にかかれば、伸ばすことも可能なのだそうです。レッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「パターの打ち方やアドレスの取り方は一人ひとり異なりますが、それにマッチしたシャフトの長さがあり、もしも使っているパターが短いと感じたらシャフトを伸ばすこともできます」
「メリットとしては、バランスが1インチに付き3ポイント程度重くなることで、パッティングが安定する点が第一に挙げられます」
「たとえば柄(え)の短いトンカチと長いトンカチを比較した場合、後者の方が同じパワーでもより深く釘を打ち込めるのと一緒で、パターもシャフトが長い方が同じ振り幅でもボールの転がる距離が長くなります」
「よって、ロングパットが苦手でいつもショートしてしまう人は、シャフトを長くすればヘッドの重みを生かしたパッティングができるようになります」
「工房や用品店に頼んだ場合の工賃は、伸ばした長さではなくシャフトの素材で決まることが多く、スチールなら2000円〜、カーボンなら3000円〜が目安になります」
シャフトを伸ばすにあたっては、対象となるクラブと同じ素材のシャフトをカットして繋ぎとめる方法のほか、専用のキットとパーツを使って延長する方法もあるようです。それらはネット経由で入手してDIYで作業することもできますが、延長部分が真っすぐ繋がらなかったり、接着剤の付け方が不十分だと安全性が低下してしまうため、最初から工房や用品店に依頼した方が安心です。
ちなみにこの工程は“シャフト・エクステンダー”とも呼ばれ、基本的には全ての番手で行うことが可能です。ウッド系やアイアンに施した場合にはヘッドスピードが上がって、飛距離の向上に大きな効果をもたらすとされています。
シャフト加工を検討する際に確認しておくべきこととは
では、いわゆる“シャフト・エクステンダー”では、どのような点に注意すべきなのでしょうか。関氏は以下のように話します。
「シャフトを伸ばすデメリットとしては、バランスやクラブの重心位置が大きく変化して操作性やミート率が低下し、方向を調整するのが難しくなる点が挙げられます」
「一度継ぎ足したシャフトをさらに伸ばすこともできなくはないですが、それなら長めの新しいシャフトに丸ごと取り換えた方が無難です」
「今のパターを気に入っているが、何かタッチに物足りないところがある」と感じている人は、シャフトを取り換える以外にも「シャフトを延長する」という方法があることを知っておくと、選択肢が広がるかもしれません。
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