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- カートナビの音声ガイダンスに従うと打ち込む可能性が!? ボールが届かなくても成立する「打ち込み」の定義とは?
最近の乗用カートには「カートナビ」が搭載されていることが多く、ティーショットのタイミングを音声で教えてくれます。しかし、指示通りにティーショットを打つと、前組に打ち込んでしまう可能性があります。
後ろの組のティーショットがカート道を転がってきた
先日のラウンドはリモコン式乗用カートを利用したセルフプレーで、乗用カートに搭載されたカートナビが音声ガイダンスで「前カートとの距離が250ヤード以上離れました。前方の安全を確認してからティーショットを打ってください」と案内してくれるタイプでした。今どきのセルフプレーで最も一般的なスタイルです。
ただし、筆者はドライバーショットがいい当たりをしたときには220~230ヤード飛ぶことがあるので、250ヤード以上離れたからといってティーショットを打ちません。
目安にしているのはフラットなホールで280ヤード、打ち下ろしのホールで300ヤードです。それぐらい離れれば、ファーストバウンドがカート道に当たって大きくはずんでも、前の組に届くことはありません。

筆者がゴルフを始めた25年前は、乗用カートやカートナビはまだ普及しておらず、キャディーつきプレーが主流でした。そのころキャディーさんから次のセリフをよく聞かされていました。
「ゴルフ場で一番やってはいけないことは前の組への打ち込みです。打ち込みというのは前の組にショットが届くことだけではなく、ショットが着地した音が耳に届き、前の組のプレーヤーが後ろを振り返るのも打ち込みです。うちのゴルフ場では前の組の30ヤード以内にボールが着地したら打ち込みと見なしますので、もう少しお待ちください」
ところが昨今はキャディーつきプレーの経験が一度もないゴルファーが増えていますから、前のカートとの距離が250ヤード以上離れたらティーショットを打っていいと思い込んでいる人がいます。
特にゴルフを始めたばかりの若い人は自分のドライバーショットの飛距離を把握していませんから、ティーイングエリアから260~280ヤード付近に乗用カートを停止し、前の組のグリーン上のプレーが終わるのを待っていると、後ろの組が打ってきたティーショットが近くまで飛んできたりします。
その日のラウンドではスタートホールの打ち下ろしのパー4で、後ろの組が打ったティーショットがカート道を転がって280ヤード付近に停止させていた乗用カートを追い抜いていきました。そして310ヤード先のグリーンの真横まで転がったところでカート道から外れてラフに止まりました。その瞬間、同伴者と思わず顔を見合わせました。
打ち込んだら速やかに謝罪して相手の安全を確認する
同伴者と顔を見合わせたのは理由がありました。そのゴルフ場は同伴者のメンバーコースなので、後ろの組を注意するかどうかはメンバーさんに委ねるべきだと思ったからです。
それに加え、その日は日曜日でメンバー同伴でないとプレーできません。つまり、自分の飛距離を把握していないゴルファーの仕業ではなく、「自分の飛距離では届かない」と思って打ったティーショットがカート道に乗って思いのほか転がってしまった可能性が高いとも感じました。
メンバーさんは「ちょっと注意してくる」といい出しましたが、筆者はそこまでする必要はない気がしたので、次のように伝えました。
「今のショットは着地する音が耳に届いたわけではありませんし、転がってきたボールが足に当たったとしても、ケガをするほどの勢いがあったわけでもありません。後ろの組がボールを探しに来たときグリーンの真横に転がっているのを見れば、打ち込んだことは一目瞭然です。それを“見て見ぬフリ”しておけば、次のホール以降は絶対に打ち込んでこないでしょう」
メンバーさんはビジターである筆者の手前、いったん拳を振り上げようとしましたが、次のホールまで様子を見ることにしました。すると案の定、次のホール以降は安全な間隔をキープしてくれました。
打ち込みは絶対にしてはいけないことですが、今のゴルフ場は芝生だけではなくカート道やスプリンクラーヘッドなどボールの行方に思わぬ影響を与える人工物が配置されています。
そのことも念頭に入れてプレーすべきですが、万が一打ち込んでしまったときは本来であれば速やかに謝罪し、相手の安全を確認しなければなりません。
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