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- 「単なるゴムの筒だからどれも一緒でしょ」は素人考え!? 値段が高いグリップと安いやつって何が違うの?
手とクラブの接点であるグリップには安いものから高いものまでいくつもの種類がありますが、単なるゴムの筒だからどれも一緒じゃないかと思っている人も多いかもしれません。値段によって具体的にどのような点が異なるのでしょうか。
天然ゴムの含有率が高いほうが値段が高い傾向
グリップはゴルフクラブと手が触れる唯一の場所なので、選び方次第でショットにも大きく影響が出ると言われています。しかし、用品店に行ってみると値段が安いものから高いものまでピンキリなので、どれを選ぶべきか分からない人も多いでしょう。

高いグリップと安いグリップはどのような点が違うのでしょうか。レッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏は次のように話します。
「高いグリップと安いグリップの大きな違いは『天然ゴム』の含有率にあり、天然ゴムを使用している割合が高ければ高いほど値段も上がってきます。合成ゴムのメリットは大量生産に向いていて価格を抑えることができることです。あまりグリップに対してこだわりがないのであれば、安いものを使っても特に問題はないでしょう。しかし、劣化の進行ペースが速いというのがデメリットとして挙げられ、クラブの使用頻度の多少に関わらず、保管している環境によっては半年から1年ほどでゴムが硬化してツルツルになり、グリップとしての本来の性能を発揮できなくなってしまいます」
「一方、天然ゴムを多く含んでいるグリップは割高ではありますが、劣化するスピードが遅いのが最大のメリットで、2年近く品質を保つこともできます。どちらが良い悪いと明確に判断するのは難しいですが、もしもグリップ交換のために頻繁に用品店に行くのが面倒な人は、ビギナーでも高めのグリップを選んでみて良いと思います」
また、グリップの素材にはゴムのほかにも「エラストマー」と呼ばれる樹脂系のものや、ゴムの中に糸が練り込んである「コードタイプ」のものも存在します。一般的に、握った時の感触は1)ゴム、2)エラストマー、3)コードの順に柔らかく、雨や汗などが付着した際の滑りにくさでは1)コード、2)エラストマー、3)ゴムの順で優れているとされます。そのため、コードタイプは上級者やラウンドする回数が多いゴルファーからのニーズが高いようです。
では、グリップは具体的にどのような基準で選ぶと良いのでしょうか。
「以前はゴム製のものが最も安くてエラストマーのものが高い部類に入っており、両者の間には1本につきだいたい500円程度の差がありましたが、最近ではゴム製でも高級志向が増えてきたりエラストマーでも価格が下がってきたりしているので、素材が値段を左右するという状況はなくなりつつあります。ですから、金額よりも素材の違いによる感触の好みで選んだほうが良いでしょう」
「例えば『NO1グリップ』は握り心地をとても柔らかくつくっているので、女性やお年寄りなど、握力が弱い人にオススメです。対して『イオミック』はねじれが少なく、ヘッドスピードが速い人向けで硬い感触になっており、打感がダイレクトに伝わるので、上級者に人気です。また、ゴルフプライドのテーパーレスグリップは先端に行くほど細くなる『テーパー』が少ないので左右バランスよく握れ、スイングの安定が期待できるでしょう」
グリップのサイズは数字が小さいほど仕上がりが太くなる
さらに、太さに関しては手が小さめの人は細いグリップ、大きめの場合は太いグリップを選ぶと良いそうです。
細いグリップを使うと、手のひらではなく指をメインにして握る「フィンガーグリップ」がしやすくなり、スナップを利かせてヘッドスピードも上がるため、飛距離の向上が期待できます。反対に太いグリップを使うと手のひらで握る「パームグリップ」となって手首のスナップが利きづらいですが、方向性がぶれにくくなります。
グリップの太さは3種類に分かれており、「M58・M60・M62」もしくは「L58・L60・L62」となっています。アルファベットは対象の性別(M=メンズ、L=レディース)を指し、数字はグリップの内径(0.58~0.62インチ)を表しています。勘違いされがちですが、数字は内径で外径はすべて同じのため、数字が小さいほど厚みがあるということになります。つまりシャフトを挿すと数字が小さいほど太いグリップに仕上がるのです。
ほかにも、重さや「バックライン」と呼ばれる裏側に付いた出っ張りの有無も選ぶうえでの基準となり、前者は重い方がスイングの軌道が安定してまっすぐ飛ばしやすい、そして後者はバックラインがあると指を引っ掛けられるため、いつも同じ場所で持てるのでそれぞれビギナー向きと言われています。
「グリップなんてどれも同じように見える」と思っている人もいるかもしれませんが、実際には値段はもちろん、素材や太さなどさまざまな要素で区別することができます。自分の握り方に合ったグリップを正しく選べば、飛距離が向上したりスコアアップにもつなげられたりするでしょう。
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