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- 上達には避けて通れない!? レッスンで耳にする「チキンウイング」「シャフトクロス」などの難しい用語は理解すべきなの?
ビギナーのレッスンでは、スイング中の悪い動きを様々なレッスン用語で説明解説しています。上達するには、これらのレッスン用語はキチンと理解しておくべきなのでしょうか。
「チキンウイング」といわれても何のことか分からない
筆者が通っているゴルフスクールは、ビルの1フロアにスイング解析機と弾道測定器が設置された打席が5つあります。多いときは5人が各打席で練習し、1人のインストラクターがそれぞれの打席を回りながらレッスンしてくれます。
そのスクールに通っている生徒さんの半数以上はゴルフを始めて1年以内のビギナーです。ビギナーには専用のカリキュラムがあり、1週間に1回、1カ月で4回、3カ月で12回のレッスンを受ければラウンドデビューできるように指導しています。

ビギナーがレッスンを受けている様子を見ていると、ゴルフスイングは実に難しい動きであることを思い知らされます。多くの人が最初に指摘されるのが「チキンウイング」です。インパクトからフォロースルーにかけて左ヒジが体の後方に引けてしまう動きのことです(右打ちの場合)。ニワトリの羽の形に似ていることから、そのように呼ばれます。
各打席のスイング解析機は、体の正面と飛球線後方からのスイング動画を自動的に録画しています。インストラクターはその動画をスロー再生しながら「左ヒジがこの位置で曲がってしまうことを『チキンウイング』といいます。この動きを直したいんですよね」と指摘します。しかし当の本人は「チキンウイング」なんて言葉は知りませんから、「あら本当だ。なんで曲がっちゃうんですかね?」と他人事のようにつぶやいています。
筆者もビギナーのころ「チキンウイング」に悩んだ経験があるので、「曲げているつもりはないのに曲がってしまう」という感覚はよく分かります。プロゴルファーのスイングはそんな動きをしていないことは見れば分かりますし、自分もプロと同じようにスイングしているつもりなのに、実際にボールを打つとなぜか左ヒジが曲がってしまうのです。
「チキンウイング」の原因は一つではありません。体の回転が不十分だったり、インパクト以降に手首を返すローテーションが適切に行われなかったりすると、腕が伸びる通り道がなくなり、詰まりが発生します。ですから「インパクト以降も左ヒジを伸ばそう」と本人が意識しても、根本的な原因を直さないと左ヒジは曲がってしまいます。
「フライングエルボー」や「シャフトクロス」も難しい
「チキンウイング」の次によく使われているレッスン用語は「フライングエルボー」です。「フライングエルボー」はトップで右ワキが開き、右ヒジが浮いた状態になることです。
トップが「フライングエルボー」になると「シャフトクロス」が発生します。「シャフトクロス」は飛球線方向に対してクラブのシャフトが交差してしまうことです。そうなるとスイングの再現性が低くなります。
「フライングエルボー」は腕の力でクラブを持ち上げたり、体の回転が不十分だったりすることが原因で起こりますが、肩関節の可動域が不足し、右ワキを締めたままトップを作ろうとしても、自然と開いてしまう人もいます。
その場合はトップを低くするか、「フライングエルボー」のまま再現性を高めるという選択肢もあります。プロゴルファーの横峯さくら選手や菅沼菜々選手などは「フライングエルボー」で活躍しています。
でもやっぱりゴルフスクールでは「フライングエルボー」を直すべきスイングエラーと見なしています。こちらも当の本人は「フライングエルボー」なんていわれてもよく分かっていませんから、「どうしたら右ワキが開かなくなるのですか?」とリアクションしています。
結局のところ、ゴルフスイングはクラブを手で握っているにもかかわらず、「手や腕の力を使わずに、体の回転でクラブを動かします」というところが最初にして最大の難問です。その感覚が身につくかどうかが上達のカギを握ります。
一方で、手打ちスイングでもボールに当てることはできますし、うまく当たれば真っすぐ飛びます。そんなに上達しなくてもゴルフは面白いので、理想的なスイングが身につかなくてもあまり悩まず、気軽に楽しんでほしいと思いながらレッスンを見守っています。
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