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- 「力まかせに振る」じゃ競技の世界で通用しない!? 緻密で繊細なドラコン選手の打ち方はアマチュアも参考にできるの?
ひと言に「ゴルフ」といっても競技形式にはさまざまな種類がありますが、中でも「ドラコン」はドライバーの飛距離を競うのに特化した種目です。ドラコン選手たちは、どうして普通に打つよりも圧倒的に飛距離を出すことができるのでしょうか。
ドラコンのスイングには緻密で繊細な調整が必要
ひと言に「ゴルフ」といっても競技形式にはさまざまな種類があり、代表的なものには「ストロークプレー」や「マッチプレー」、また会社やゴルフ場のイベントで行われるコンペでもローカルルールが設けられるなど、いろいろな方法で楽しまれています。

中でも「ドラコン(ドライビングコンテスト)」はドライバーの飛距離を競うのに特化した種目で、ボールを400ヤード近く飛ばす迫力があるプレーを見ることができるとして人気を集めています。
「どうして普通に打つよりも圧倒的に飛距離が出るの?」と不思議に思う人もいるかもしれませんが、普通のゴルフとドラコンでは、スイングの仕方はどのように異なるのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「普通のゴルフは、ドライバーだけでなくフェアウェイウッドやアイアン、アプローチからパッティングまで18ホールをラウンドしながら総合的な技術力が試されるのに対し、ドラコンはその名の通り、ドライバーで飛距離をどれだけ稼げるかを競います」
「一見すると、スイングに迫力があったりヘッドスピードが速かったりと、豪快なイメージを持つかもしれませんが、実はボールをいつもよりも真っすぐ遠くへ飛ばすため、ドラコン選手たちは非常に緻密で繊細な工夫や調整のもとでショットしています」
「たとえば、スイング軌道を矯正したりミート率を高くしたりするだけでなく、打ち出し角やボールのスピン量まで、普通に打つ時よりももっとタイトに追究しています。そうしないとただ遠くへ飛ぶだけですし、飛距離が伸びるぶん方向性も不安定になってくるので、どんどん球筋が曲がってしまうからです」
「ほかにも、『渾身の一球』を生み出すべくスイングにおける体の可動域を通常より大きくすることで、シャフトがしなる量をできるだけ増やして、その反動でボールに勢いをつけて飛ばしています。ただ、スイングの理論がドラコンと普通のゴルフで根本的に違うのかといわれるとそうではなく、基本を踏まえながらフォームは大胆にする一方で、データに関してはより細かく見ているのではないかと思います」
またドラコン選手は、普通のドライバーと比べてシャフトが長くなっているものを選ぶのが一般的とされています。
一方で、フレックスにおいては”しなりやすい”やわらかめを選ぶのがセオリーとなっています。しかしあえて“ねじれ”が少ない硬めを好む派も存在し、実際にドラコン選手として活躍している三浦氏の知人にも、硬めの「R」をセットしている人もいるといいます。
ちなみに、ドラコン競技には「ロングドライブコンテスト」と「プロドラコン」の2種類の形式があり、前者は単純にドライバーの飛距離を競うもので、通常のゴルフ規則適用外のクラブも一部で使用が認められています。
対する後者は、飛距離だけでなくショットの正確性も同時に求められ、ドライバーの技術全体が評価ポイントとなります。日本では、「一般社団法人日本プロドラコン協会(JPDA)」などでドラコンプロの認定や、大会の開催が行われています。
ドラコンのノウハウは普通のゴルフに応用できる?
では、ドライバーが苦手なビギナーや、体力に自信がなくて飛距離に悩んでいる人など、ドラコンとは無縁のゴルファーにも、ドラコンのスイングの仕方を応用することはできるのでしょうか。三浦氏は以下のように話します。
「たとえば練習の時、ドラコンのように体を大きく動かすことを意識すれば、ラウンドでいつも通りに振ろうとした際に少し簡単に感じ、当たりやすくなる可能性はゼロではないでしょう」
「ただ、ドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティーやアイアンなどショット系のクラブは、スタンスの幅やボールの位置を少し変えるだけで、スイング自体が変わる訳ではありません。ドライバーだけドラコンの打ち方をして、それ以下のクラブは通常のゴルフの打ち方と分けるのは、あまりオススメできないといえるでしょう」
「ドラコンはあくまでも『ドライバーのヘッドスピードを極限まで上げてボールを飛ばす』ものです。ロフト角が大きくてシャフトが短いアイアンや、アプローチといった他のクラブを使ったショットで応用しようとしても、コントロールが難しくなったり打点が変わり、かえって当たらなくなってしまうと思います」
また、ドラコンではティーアップする際にボールが1個分飛び出るほど高めにセットするうえ、極度なアッパーブローでスイングします。そのため、余計に芝の上から直接打つショットにそのスイング方法を活用するのは難しそうです。
中にはコンペの企画としてドラコンを体験し、爽快感を覚えた人もいるかもしれませんが、本気でドラコンプロを目指そうという場合はショットの正確さと大胆さを両方兼ね備えた、特別なゴルファーになる必要があるのです。
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