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「F」「G」「P/S」「11番」… アプローチウェッジの別名がなぜこんなに? 「A」は「アプローチ」の略じゃなかったって本当!?
ウェッジはショートゲームのために作られ、「ピッチングウェッジ」「アプローチウェッジ」「サンドウェッジ」の3種類に大別されますが、アプローチウェッジに関しては別の名前も存在します。なぜ、いくつも呼び名があるのでしょうか。
元々は「アプローチウェッジ」という名前ではなかった
ウェッジはアイアンの一種として位置づけられるクラブですが、アプローチやバンカーショットといった飛距離の短い、いわゆる「ショートゲーム」のためにつくられました。大きくは「ピッチングウェッジ」「アプローチウェッジ」「サンドウェッジ」の3種類に分けられますが、アプローチウェッジに関しては多くの別名も存在します。

具体的にはアプローチウェッジ以外にどのような呼び方があるのでしょうか。レッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏に教えてもらいました。
「そもそも、アプローチウェッジというのは日本で誕生したクラブであり、ジャンボ尾崎として知られる尾崎将司さんが、契約を結んでいたブリヂストンに『ピッチングウェッジとサンドウェッジの間のロフト角のクラブが欲しい』と要望を出したことによって生まれました」
「当時は、ピッチングとサンドの中間に位置するため、シンプルに『ピッチングサンド(P/S)』という名前でしたが、世界的にも有名なプロゴルファーの一言で新しい番手のクラブが生まれたとして広く話題になり、以降ほかのメーカーでも同じようなロフト角のウェッジが普及するようになりました。現在では『アプローチウェッジ』の方が一般的ですが、実際は『ピッチングサンド』の方が先です」
「一方で、アプローチウェッジのロフト角は51~54度に設定されているのが基本であることから、最近ではアルファベットではなく角度の数字で表されるのが普通です。また、本間ゴルフではアイアンからの連番で『11番』、ミズノは『フェアウェイウェッジ』という独自の名称を使っているので『F』と表記しています」
尾崎将司がブリヂストンでアプローチウェッジを生み出していた頃は、プロの世界でもショートゲームの重要度がより認識されてきた時期だと言われています。そのため、時を同じくして第一線で活躍していた中嶋常幸は、アプローチウェッジを導入する代わりに、フェアウェイ用とバンカー用で2本のサンドウェッジを使用していたそうです。
その後、フェアウェイ用のサンドウェッジは中嶋が当時契約していたミズノから「フェアウェイサンド」として改良を加えたうえで市販化され、多くのゴルファーに使われました。
ちなみに、ウェッジのソールに「A」と刻印し始めたのもミズノとされており、一部では「アプローチ」のイニシャルと思っていた人も少なくなかったようですが、公式にはサンドウェッジの「代用」を意味する「alternate(オルタネート)」を由来としています。
「G」はアプローチウェッジの兄弟!?
さらに、「G」と刻印されたウェッジもなかには存在しますが、これはどういったクラブなのでしょうか。関氏は以下のように話します。
「『G』と付けられているクラブは『ギャップウェッジ』と呼ばれるもので、近年のアイアン全体におけるロフト角の変化に合わせてつくられました。また、このクラブは登場当時と現在とで立ち位置が若干変わっているのも特徴的です」
「まず、当初のギャップウェッジは一部のメーカーでアプローチウェッジと同じ番手として扱われていました。しかし、アイアンのロフト角がそれ以前のアイアンに比べて立ち始めた(ストロング化)ことで、今ではピッチングウェッジがかつての9番アイアンと同じくらいのロフト角になっています。そのため、もしも現在のピッチングウェッジの下に従来のアプローチウェッジをそのまま入れると、PWとAWのロフト角の差が開きすぎてしまいます」
「アイアンやウェッジのロフト角は、4~5度ずつの等間隔でセッティングするべきと言われています。そこで、ギャップウェッジはより広くなったピッチングとアプローチの差を埋めるべく、新たに設定されるようになった『アプローチウェッジの派生クラブ』の名前にも使われるようになりました。つまり、ストロング化されたアイアンセットを持っている人は、実質アプローチウェッジが2本必要と考えることもできるのです」
メーカーによってさまざまな名前が存在しますが、どれも元々は同じウェッジのことを指すというのは面白いですね。そして、それぞれに名前には、プロやメーカーが取り組んできたクラブ開発の歴史が込められているのです。
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