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「動かなくなった個体からパーツを取って修理」… 話題呼んだ“セグウェイゴルフ” 生産終了で今どうなっている?

2025.06.09 ピーコックブルー
ゴルフカート ゴルフ場

新たなゴルフの楽しみ方として脚光を浴びた“セグウェイゴルフ”。10数年前に登場した当時は先進的なイメージがありましたが、2020年にはセグウェイの生産が終了。現状はどうなっているのでしょうか。

セグウェイゴルフができるゴルフ場はどんどん減っている?

 新たなゴルフの楽しみ方として脚光を浴びた“セグウェイゴルフ”。10数年前に登場した当時は先進的なイメージがありましたが、2020年にはセグウェイ自体の生産が終了。最近は話題になることも少なくなっています。

かつて“夢の乗り物”としてもてはやされたセグウェイ 写真:PIXTA
かつて“夢の乗り物”としてもてはやされたセグウェイ 写真:PIXTA

 話題を呼んだ“セグウェイゴルフ”は、今どうなっているのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。

「セグウェイゴルフは、今から17~18年ほど前から一部のゴルフ場で導入され始め、当時は『現代のゴルフを象徴するもの』として、メディアにもしばしば取り上げられていました。ただ、その後セグウェイに乗れるコースが一気に増えた訳でもなく、むしろ最近は従来通りカートに乗ってラウンドする方が便利だという風潮に戻りつつあります」

「セグウェイは体重を前後左右に移動させることによって、スピードの調整や進む向きを変えられる乗り物です。はたから見れば楽しそうにも見えますが、実際に乗ってみると操作が難しく、人によっては慣れるのにかなり時間がかかってしまいます。そのため、初めて利用する場合はスタート前に30分程度の講習や誓約書へのサインを要することが多く、思ったほど気軽にできるものでもありません」

「また、日本のゴルフ場は起伏が大きめなことが多いため、不慣れな人が重いキャディーバッグを積んだ状態で移動しようとすると、転倒事故などを起こす恐れもあります。ゴルフ場側も事故は避けたいため、セグウェイはアンジュレーションが少ない限られたコースでしか導入できなかったというのも普及が進まなかった原因でしょう」

 他にも、セグウェイゴルフをするにあたっては「16歳以上70歳以下」と年齢制限がかかっていたり、飲酒運転も禁止されていたりします。

 一般的な乗用カートも運転に際して注意点はありますが、乗車前の手続きや条件はセグウェイの方が煩雑で、取っつきづらく感じられたのかもしれません。

 ちなみに、「セグウェイ」は乗り物のジャンルを指しているのではなく、米国のSegway Inc.が開発・販売したものの商標ですが、転倒事故の多発などがきっかけで会社の業績が悪化し、前述した通り2020年に生産を終了しています。

セグウェイではなく“2人乗りカート”なら普及する?

 また、飯島氏は「セグウェイゴルフよりも普及する可能性が高いプレースタイル」について、以下のように話します。

「セグウェイゴルフのメリットの一つに、『フェアウェイへ直接乗り入れられる』ということがありますが、米国では以前から2人乗りの小型カートでコース内を自由に走り回れるプレースタイルが人気となっていました。日本の場合は5人乗りのカートが基本とされてきた一方で、最近は車体重量が軽くて芝へのダメージも抑えられる点が評価されつつあることから、2シーターでフェアウェイ乗り入れがOKなコースも段々と増えてきています」

「しかし、一つ懸念材料として残るのは、『カートの運行管理が複雑になる』ことが考えられる点です。現在、多くのゴルフ場では電磁誘導やカートナビによるオペレーションが主流ですが、『フェアウェイに乗り入れられない自動運転のカート』と『フェアウェイに乗り入れられる手動運転のカート』が混在すると、追突事故の防止といった管理が難しくなるのではと考えます」

 セグウェイゴルフができるゴルフ場はもともと少数派ではありましたが、以前は実施していた複数のコースでサービスが終了となっているようです。そんななか、現在もセグウェイゴルフを受け付けている茨城県のアジア下館カントリー倶楽部の担当者は、以下のように現状を説明します。

「当クラブではおよそ150台のセグウェイを保有していますが、故障が相次いでいて実質稼働できるのは半分程度となっています。メカニックも常にメンテナンスをしていますが、生産終了に伴ってアフターサービスもほとんど受けられない状態なので、故障したものからパーツを取り、現在動いているものに“移植”しながら修理しているといった感じです。特に、バッテリーやキャディーバッグを留める金具が消耗しやすいです」

「予約状況としては平日はかなり空いていますが、東京方面からお越しの若いお客様からは比較的人気があります。なお、当クラブではセグウェイゴルフのプレーにあたり、初めての方は事前に30分程度の講習を受けていただいており、料金は昨年導入した新しいカートの料金と同額としています」

 関東以外では、三重県の東建多度カントリークラブ・名古屋や兵庫県の佐用スターリゾートゴルフ倶楽部で、セグウェイゴルフが楽しめます。ただし、宿泊プレー限定だったり、台数はかなり限られているそうなので、確認が必須です。

 さまざまなモビリティが出現したことにより、今では一般的にも存在感が薄れつつあるセグウェイですが、まだ乗車できるゴルフ場はわずかとはいえ残っています。いつもとはひと味違うラウンドを楽しんでみるのも悪くないかもしれません。

【動画】やっぱり気持ちよさそう、楽しそう! これがセグウェイでフェアウェイを疾走しながらプレーする実際の映像です
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【写真】「サブバッグ禁止」のゴルフ場が急増! これが代案として注目の「クラブホルダー」です

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