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- 若者ゴルファーにマナーを注意しただけで“老害”扱い!? コロナ以降に深まる「世代間ギャップ」の正体とは
近年、ゴルフ場では若者ゴルファーの姿を見かける機会が増えました。コロナ禍を経てゴルフが再び注目されるなか、シニアゴルファーによるマナーの指摘は「老害」だという若者の声も見受けられます。実際、コロナ以降のゴルフ場のマナー問題はどうなっているのでしょうか。
マナーを学ぶ機会の減少と、若者ゴルファー増加の背景
昨今はインターネットの普及により、かつてよりも人と人とのつながりが希薄になりつつあります。ゴルフにおいてもその傾向は少なからず影響しており、若い世代がベテランプレーヤーから直接マナーを学ぶ機会は減少しました。
しかし、昔の感覚のまま先輩ゴルファーが注意をすると、「老害」だと受け取られてしまう場面もあります。実際、SNS上ではシニアゴルファーからのマナーの指摘に困惑する若者ゴルファーの投稿が目立ちます。

たとえば「前の組が詰まっているのに、少し立ち止まっただけで『早くしろ!』と怒鳴られたことがある」「ゴルフ場のドレスコードはクリアしているのに、シャツの裾を少し出していただけで『だらしない。裾くらいキッチリしろ』と見知らぬシニアに怒られた」といった声が見受けられました。
「良かれと思ってか知らないが、プレー中にもかかわらず勝手にスイング指導が始まり、自分のリズムを完全に壊された」など、過干渉なアドバイスを「老害」と感じる若者が多いようです。
なかには「パッティングのラインを跨いだ、帽子を脱ぐタイミングが遅いなど、重箱の隅をつつくような注意を同伴者の前でされて、精神的に追い込まれた」という事例もあり、指導というよりも威圧的に感じられている実態があるようです。
このような状況について、ゴルフ場経営コンサルティングの飯島敏郎氏は次のように話します。
「確かにマナーを知らない若者ゴルファーは増えましたが、そもそも少し前までは若者の数自体が少なかったのです。そのため、各ゴルフ場では若年層を取り込もうとする試みが続きましたが、なかなか成果には結びつきませんでした」
「ところが、コロナ禍以降に状況は一変しました。お笑い芸人やYouTuberなど、メディアや世論に影響を持つ人がゴルフを始めた影響もあり、くわえて『三密』を避けられるレジャーとして若者が関心を持ったのです」
「その結果、多くのゴルフ場で若年層が急増しました。とはいえ経験が浅いため、ルールやマナーへの理解が十分ではないゴルファーも目立ちました」
「こうしたプレーヤーがコースでスロープレーになったり、前の組に打ち込んだりするなどのトラブルを起こして、ベテラン勢が注意する場面が生まれてしまうのです」
「これが一部の若者に『老害』と受け取られてしまい、結果としてSNSでの不満の声に繋がっています」
このように、飯島さんは「ゴルフ人口の若返りは喜ばしい反面、経験差による意識のズレが新たな摩擦を生んでいる」と語ります。
シニアの「教えたい」気持ちと、若者の反発が交差する現場
一方で、「マナーを知らない若者が増えた」と指摘するシニアゴルファーの側にも変化が見られると飯島さんはいいます。
「最近ではビギナーをコースに連れて行き、まるでプロのようにスイング指導を始めるシニアゴルファーもいます。また、プレー進行が遅い若者グループに声をかけ、『レッスン』と称してプレーに介入するシニアも存在します」
「こうした行動がかえって若者の反感を買い、トラブルに発展することもあります。とくにシニアは、長年の経験から“自分たちがマナーを教えてやる”という意識を持ちがちです」
「たしかに、人生の先輩としてシニアゴルファーがマナーについて注意すること自体は悪いことではありませんが、その言い方や態度が強くなりすぎる傾向があります」
「たとえば『それはダメだ!』『お前、何やってるんだ!』『ここはこうやれ!』という命令口調に近い言い方では、相手は納得できません」
「若者にマナーを教えるには、叱るよりも共に考える姿勢が必要です。『自分も昔は同じだった』と共感を示すことで、相手は聞く耳を持ちやすくなります」
また、マナーの継承は一方通行ではないといいます。
「たしかに人と人の繋がりは薄れ、マナーを学ぶ機会は減りましたが、ゴルフは本来、世代を超えて楽しむ紳士のスポーツです」
「今の若者が5年、10年後にベテランとなり、次の世代にマナーを伝えていく。その循環を壊さず、“紳士のスポーツ”としての文化が続いていくことが大切だと思います」
SNSでの摩擦が目立つ一方、若者のゴルフ人口が増えていること自体は、業界にとって喜ばしいことでもあります。大切なのは、注意する側とされる側が互いの立場を理解し、歩み寄ることだといえるでしょう。
世代間での対立を超えてマナーの「伝承」を意識することが、これからのゴルフ文化をより豊かにしていくのではないでしょうか。
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