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- 地味に面倒くさい… グリーン上のマークは義務? サボると揉め事の種になるルールの落とし穴
グリーン上で自分のボールを拾い上げる前にマークを置くのは、ゴルフのラウンド中によく見られる動作です。プレーヤー同士が譲り合いながらホールアウトしていく中で当然のように行われていますが、「マークは必ずしなければならないのか?」と疑問に思う人も少なくありません。
同伴者からマークを要求されたら拒否はできない
グリーンにボールが乗った際、ほとんどのプレーヤーは自然とマークをしてボールを拾い上げます。これは慣習として定着している行為ですが、「毎回いちいちマークして拾い上げるのは面倒くさい。マークは必ずしなければならないのか?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は次のように話します。
「ゴルフの基本原則は“Play the ball as it lies”、つまり『あるがままの状態でプレーする』という考え方に基づいています。したがって、グリーン上であっても、マークをせずにそのまま打つこと自体はルール違反には当たりません」

「しかし、実際のプレーでは仲間への配慮が重要になります。マークをしないままでは、他のプレーヤーのパッティングライン上に自分のボールが残る可能性があり、相手のプレーに影響を与えることがあります。こうした接触や干渉を防ぐために、ボールをマークして位置を明確にし、互いに気持ちよくプレーを進めることが推奨されます」
ゴルフ規則15.3b(2)では、「コース上にある別のプレーヤーの球がプレーヤー自身のプレーの障害となる可能性があると合理的に考える場合、その別のプレーヤーにその球の箇所をマークして拾い上げることを要請することができる」と定められています。
この要請を受けたプレーヤーは、マークして拾い上げることを拒否できません。つまり、同伴者から要請があった時点で、マークはルール上の明確な義務となります。
マークせずにボールが当たった場合は?
一方で、もしマークをしなかった場合に他のプレーヤーのボールと接触したら、どうなるのでしょうか。
実際のプレー中に「そのまま放置していたボールにパッティングしたボールが当たってしまった」というケースも起こり得ます。
このような事態に対し、飯島氏は次のように話します。
「グリーン上で同伴競技者のボールに『自分の打ったボール』が当たった場合、当ててしまった方には2罰打が課せられます(規則11.1a 例外)。一方で、当てられた側のボールは無罰で元の位置に戻さなければいけません」
2019年のルール大改正ではグリーン上のルールも大きく変わりました。改正前はグリーン上から打ったボールが旗竿に当たると2打のペナルティーが課せられましたが、改正後は旗竿を立てたままパットしても無罰となりました(規則13.2a)。
また、グリーン上でアドレス中やマークをする際に、手が滑ったりクラブが触れたりしても、“偶然”ボールを動かしてしまったのならば、ペナルティーはなくなりました(13.1d)。
しかし、他のボールに当ててしまった場合の2罰打は現在も変わりません。
最後に、飯島氏はグリーンでマークをすることの重要性について話します。
「思いがけない曲がり方をしたといったケースだとしても、自分がマークを怠ったことで同伴者のボールが当たってしまい2罰打を受けさせてしまうと、悪気はなくとも双方の気持ちにわだかまりが生じてしまいます。自分にとってはルール上の義務がなくても、できる限りマークするのが望ましいといえるでしょう」
楽しいゴルフが険悪になる事態を避けるため、グリーン上でのマークは小さな行動ながら重要な意味を持っています。マークをするひと手間を惜しまないことは、全員が気持ちよくプレーするための行動といえるでしょう。
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