- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフライフ
- 「上手な人と回るとスコアが良くなる」は本当? ベスト更新ペースもなぜか“いつもの数字”に戻るゴルフの不思議
今日はイケると思ったのに、上がってみたらいつもと同じ……ゴルフは不思議と“帳尻”が合ってしまうものですが、もしかしたらコンフォートゾーンに留まろうとする深層心理が影響しているのかもしれません。
“現状維持バイアス”が働いている可能性
「ランチはいつも同じ店・同じメニュー」「筋トレや英会話を始めても三日坊主」「気になっているNISAを結局先延ばし」……こうした行動の背景には、人が無意識に今の状態を保とうとする“現状維持バイアス”という心理があると言われています。
また、ストレスや不安を感じずにいられる心地よい状態や環境はコンフォートゾーンと呼ばれます。ビジネスで言えば、慣れた業務や得意分野がそれに当たり、新しいツールの導入や未知の仕事には、どうしても腰が重くなりがちです。

こういった人間の深層心理は、実はゴルフにも色濃く表れるもの。レッスンプロの小松拓夢氏は「ゴルフは不思議と“帳尻”が合ってしまうものですが、これもコンフォートゾーンに留まろうとする心理が働いているのかもしれません」と話します。一体どういうことなのでしょうか。
「例えば、アベレージゴルファーが2ホール連続でパーを取ると、どこか落ち着かず、居心地の悪さを感じることがあります。そして次のホールでダボやトリを打つと、『ああ、これがいつものゴルフだ』と安心感を覚えたりします」
「私自身も、ベストスコアが狙えそうな展開で失速した経験は何度もあります。ただその一方で、『まあ、いつも通りだし悪くない』と、どこかホッとしている自分に気づくこともありました」
「これはまさに、今の自分のレベル=コンフォートゾーンに留まろうとする現状維持バイアスが働いている状態だと言えるでしょう」
自分の感覚やコンフォートゾーンを“良い意味で”狂わせてみる
ゴルフは上達するにつれて、コンフォートゾーンそのものが少しずつ引き上げられていきます。かつては「100切り」で満足していたのに、80台が見えてくると、それでは物足りなくなる――これ自体は成長の証しですが、一方でスコアが停滞する時期も必ず訪れるでしょう。
では、その壁をどう乗り越えればいいのでしょうか。小松氏は次のように話します。
「コンフォートゾーンから抜け出すには“外部環境を変える”のが一番手っ取り早いです。つまり、いつも同じレベルの仲間と回るだけでなく、たまには上手な人や競技志向の人とラウンドしてみることです」
上手な人は「パーオンが当たり前」「寄せワンが基準」「ボギーはミス」という感覚でプレーしています。競技志向の人は、1打の重みを理解しているからこそ、全ショットに集中力があります。そして共通しているのが、ラウンド全体のリズムの良さです。
その中にアベレージゴルファーが入ると、自分の“普通”が揺さぶられます。すると感覚や判断基準が自然と引き上げられ、引っ張られるように好スコアが生まれることがあるのです。
こうした経験を重ねることで、自分自身のコンフォートゾーンは少しずつ高い位置へ更新されていきます。結果として技術向上への意欲も高まり、練習の質そのものが変わってくるでしょう。
実際、2年ほど前にクラブメンバーになった筆者は、片手ハンデ以下のシングルプレーヤーと回る機会が増え、明らかにゴルフの基準が変わったと感じています。上手な人や競技志向の人とのラウンドは、自分自身のコンフォートゾーンを良い意味で狂わせながら、スコアアップを後押ししてくれる――そんな側面があるのかもしれません。
文/のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうかいろいろと妄想中。SAJスキー検定1級/国内A級ライセンス/サウナスパ健康アドバイザー所持。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、オフィシャルハンデは「7.1」。
最新の記事
pick up
ranking











