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- 冬ゴルフの方が接近しがちで難しい!? 夏とは異なる「カート待ちの位置」とトラブル回避策
夏場ほどではないにしろ、混雑していることが多い冬のゴルフ場。トラブルに発展する可能性もある「詰まっているホールでのカートの位置取り」も夏と冬では少し異なるようです。
前組を“ほどよい位置”で待っていたら日影で寒かった
冬場に入ってから、前の組を待つことなくスイスイとプレーできるラウンドが続いていました。寒さはあるものの、コースは空いていて、自分たちのペースで回れる冬ゴルフの醍醐味を味わっていた、そんな矢先のことです。先日のラウンドでは珍しく、後半ハーフで待ち時間が発生しました。
10番ホールを終え、11番ホールのティーイングエリアに向かうと、前の組がまだティーイングエリアでフェアウェイが空くのを待っていました。すぐにカートのスピードを緩め、どのあたりで停めて待つのがいいのか、頭の中で考え始めました。
前の組に近づきすぎるのは避けたいところです。ティーショットを打つ際、後ろにカートが見えたり、人の気配を感じたりすると、余計なプレッシャーになります。こちらの組のおしゃべりが前の組に届くのも、マナーとして好ましいものではありません。
かといって、あまり遠くで待つのも別の問題があります。後ろの組がグリーンを狙うショットを打つとき、こちらのカートが視界に入ってしまうケースがあるからです。また、後ろの組も10番ホールを終えて待つことになった場合、こちらが前との“車間距離”を大きく空けていると、後ろの組が待つ場所に困ってしまいます。

そんなことを考えながら、11番ホールのティーイングエリアがちらっと見える位置にカートを停め、順番が来るのを待つことにしました。判断としては悪くなかったと思いますが、一つ悩ましい問題がありました。カートを停めた場所が、ちょうど日影だったのです。
この日は天気がよく、日なたにいれば寒さはほとんど感じません。しかし日影に入ると、体が一気に冷えてきます。待ち時間はせいぜい2~3分程度。それでも、11番ホールの時点で待ちが発生しているということは、最終ホールまで同じような待ち時間が続く可能性があります。各ホールで2~3分ずつ日影で待つのは、正直つらいものがあります。
だからといって、再びカートを動かして日なたまで移動すると、前の組は後ろを振り返り、「今の動きは何だろう?」と不思議に感じるでしょう。自分たちは寒さを避けたいだけなのですが、その意図は伝わりません。12番ホール以降は、カートを停める段階で日なたを意識したほうがよさそうでした。
日なたで “ほどよい位置”がなかなか見つからない
ところが、日なたを前提に待ち場所を探そうとすると、やっぱり距離の問題が出てきます。前の組に近すぎたり、逆に遠すぎたりするケースが少なくありません。しかも、各ホールのインターバルの長さは一定ではありません。インターバルが長いホールもあれば、ほとんど間がないホールもあります。
これが夏場であれば、話は簡単です。日影にカートを停めていれば、「暑いから日影で待っているんだな」と、前の組も後ろの組もすぐに理解してくれます。
しかし冬場はそうはいきません。日なたに近づくと、「詰めてきたのかな」「急かされているのかな」と誤解される可能性もあります。心の中で「寒いので日なたに出てきました。少し近く感じるかもしれませんが、勘弁してください」と説明しても、その声は届きません。
そもそもラウンドに慣れていないビギナーは、前の組がまだティーイングエリアにいることに気づくのが遅れ、近づきすぎることがあります。リモコン式の電磁誘導カートでは、気づかないうちに“流しっぱなし”になり、前のカートの真後ろにくっついてしまうケースもあります。
一方で、ベテランゴルファーがやりがちな、別のタイプの失敗もあります。バックティーの位置まで進んで待ち、高みの見物を決め込んだり、バックティー周辺でアプローチ練習を繰り返したりする行動です。本人は「前の組に配慮して距離を取っている」つもりでも、前の組から見ると、視界に入って落ち着かない存在になることがあります。
前の組がまだティーイングエリアにいるとき、後ろの組がどこで待つべきか。実は、これについて明確なルールはありません。だからこそ悩むのです。正解がない以上、必要なのは「判断の軸」です。
考えるポイントは大きく三つあります。前の組に余計な情報を与えていないか。後ろの組の邪魔になっていないか。そして、自分たちが無理をしていないか。距離、視線、寒さや暑さ。そのすべてを完璧に満たす場所が必ず存在するとは限りません。
特に冬のゴルフでは、「完璧な待ち方」を目指さなくていいのかもしれません。冬は条件そのものが厳しく、多少のズレはお互い様です。大切なのは、急かさない、詰めない、そして詰まらせない。その三つを意識しながら、「前後どちらにも配慮しようとしているか」という姿勢が伝われば、それで十分ではないでしょうか。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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