- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフライフ
- ゴルファー間の「貧富の差」が拡大し続けている!? 「年間平均プレー回数18.2回」が示すリアルな現状
ゴルフ人口は年々減少しているのに、週末はどこのゴルフ場も多くのゴルファーで賑わっています。このからくりを各所のデータから読み解いてみました。
ゴルファー人口から算出した年間来場回数は約18回
最近ゴルフを始めた人は、「ゴルフ場って、こんなに混んでいるんだ」と感じているのではないでしょうか。実際にゴルフ場へ足を運ぶと、週末は予約が取りづらく、ラウンド時間も長くなりがちです。
土日の高速道路が、ゴルフ場の行き帰りの時間帯に渋滞する光景を見れば、「ゴルファーがものすごく多いのだろうな」と思います。
ゴルフ場の混雑を考えるうえで、まず押さえておきたいのが「1コースが受け入れられる人数」です。一般的な18ホールのゴルフ場では、アウトスタート25組、インスタート25組、合計50組が基本形とされています。1組4人で計算すると、1日に約200人がプレーできる計算になります。
もっとも、近年は4人1組が絶対条件ではなく、3サムや2サムでもプレーできるゴルフ場が増えています。一方で、早朝プレーや午後スループレーを導入し、1日60組以上を受け入れているゴルフ場もあります。日照時間の長さや季節によって、1日の収容人数は大きく変わります。

仮に1コースあたり200人が来場するとして、全国に約2200コースのゴルフ場があるとすれば、1日に約44万人のゴルファーがゴルフ場でプレーしている計算になります。この数字を知ると、週末にゴルフ場周辺や高速道路が混雑するのも、決して不思議ではありません。
ただし、ゴルファーの行動は一様ではありません。月に1回のラウンドを楽しみにしている人もいれば、毎週のようにゴルフ場へ通う人もいます。大ざっぱに分けると、月1回(年12回)、月2回(年24回)、月3回(年36回)、週1回(年48~52回)、それ以上という具合に、ラウンド頻度には大きなばらつきがあります。
筆者はこのところ、物価高などの影響で支出が増えているのに、収入はそれほど増えていないので、ラウンド数を減らさざるを得ない状況です。
一方で、不動産や株式などの金融資産をたくさん保有している人たちは、毎週のようにゴルフ場を飛び回っています。ゴルファーが増えたというより、「たくさん回る人」と「ほどほどに楽しむ人」の差が、以前よりはっきりしてきたのかもしれません。
ゴルフ場業界全体として見ると、ゴルファーの年間来場回数はどのように推移しているのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「ゴルファー人口って、レジャー白書なんかで発表されますよね。最近だと480万人という数字です。一方で、NGK(日本ゴルフ場経営者協会)は、ゴルフ場の総来場者数を発表しています。この二つを単純に割ると、平均のプレー回数が出てくるんですよ」
「その数字を見ると、平均のプレー回数は年々増えています。ゴルフ場業界の売上と来場者数のピークは1992年ですが、年間平均プレー回数は約7.8回でした。一方で、2024年の年間平均プレー回数は約18.2回に達しています」
年間来場回数が多いゴルファーへの依存度が高まっている
この背景には、プレー料金の変化があります。
「ゴルフ場がプレー料金を下げれば、ゴルファーは回りやすくなって、プレー回数は増えます。大手ゴルフ場運営会社は、特にその傾向が強いですよね」
その結果、ゴルファー1人あたりの年間プレー回数は増えました。ゴルファーが爆発的に増えたわけではないのに、「混んでいる」という印象が強まった理由は、ここにあります。
では、この状況は今後も続くのでしょうか。ゴルフ場関係者は、将来を楽観視しているわけではありません。
「人口問題研究所のデータなどを見ると、ゴルフ場対象年齢者の総数は確実に減っていきます。年代別のゴルフ実施率を見ても、楽観できる数字ばかりではないです。回数をたくさん回る人が減ったら、一気に厳しくなる、という側面もありますからね」
今の日本はごく一部の人たちのところにお金が強烈に集まっており、庶民に広く行き渡っていないように見えます。「こっちにも少しお金を回してくれれば、もっとゴルフに行けるのにな」と思わずにいられません。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
最新の記事
pick up
ranking











