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- フルセットは不要? プロがすすめる「最初はこれで十分」な必要最低限の装備とは
一般的にゴルフ道具一式をそろえるとなると数万円以上の出費がかさむため、ゴルフを始めようと思っても金額面で躊躇する人も多いでしょう。しかし、プロの視点で見れば「最小限の装備」でも十分にコースを楽しむことは可能だといいます。では限られた予算の中で、何に優先的にお金をかけるべきなのでしょうか。
まずは5本でいい! 上達を加速させるクラブ
ゴルフを始める際、ウエアからクラブまですべて新品でそろえようとすると、あっという間に予算が跳ね上がってしまいます。
ウエアに関しては、ゴルフ場ごとのドレスコードを守るための最低限の準備が不可欠ですが、道具については必ずしもフルセットをそろえる必要はありません。
では、コースを回るために本当に必要な「最低限の装備」とは何なのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、ビギナーがまず手にするべきクラブについて次のように話します。

「まずはクラブをそろえるところから始めましょう。ドライバー、5番ウッド、7番アイアン、アプローチウェッジ、パターの5本があれば、コースを回るには十分です」
「重要なのは、この厳選した5本を徹底的に練習することです。基本的には、ドライバー以外のクラブでハーフショットとスリークォーターショットを繰り返し、『軸のブレないスイング』を身につけます」
「ただし、ドライバーだけはスリークォーターショットでの練習をおすすめします。ドライバーでハーフショットをおこなうと、遠心力の加減で球が上がりづらく、ミスショットばかりしているような感覚に陥りやすいためです」
「こうした練習を重ねることで、『このクラブならこれくらい飛ぶ』『アプローチはこの距離感』『パターはこの転がり』といった感覚が養われ、スコアは確実に伸びていきます。まずはこの5本を自在に操れるようになりましょう」
このように最初からフルセットをそろえるのではなく、厳選した5本の役割を体に叩き込むことが、結果として効率的な上達に繋がるといいます。
また三浦氏はクラブ選びにおいて、「ユーティリティとウッドの選択」についても、将来のドライバーショットを見据えた独自の視点を提示します。
「よく『ユーティリティと5番ウッド、どちらがいいですか?』という質問を受けますが、たしかにユーティリティの方が簡単です」
「それでも私があえて5番ウッドをおすすめする理由は、5番ウッドが上手く打てるようになると、ドライバーも自然と打ちやすくなるからです」
「ユーティリティのスイングイメージはドライバーに繋がりにくいのですが、5番ウッドの振り方はドライバーと通ずるものがあります」
「また、物理的な話をすると、5番ウッドはドライバーと同様に重心が深く設計されているからこそ、5番ウッドをティーアップして打つとドライバーに近い感覚を養うことができるんです」
「しかし、ユーティリティは重心深度がドライバーと大きく異なるため、ドライバーとは全くの別物だと考えたほうがいいでしょう。ユーティリティは重心が浅く、どちらかといえばアイアンに近い設計なので、ドライバーのスイングには繋がりません」
「将来的にドライバーを上達させるためにも、あえて5番ウッドを練習する。それが私の考える上達への近道です」
「形から入る」のもある意味正解
一方で、三浦氏は実用性とモチベーションの両面から「そろえておくべき装備」がもう一つあるといいます。
「キャディーバッグは、多少お金がかかったとしても自分の気に入ったものを買うことをおすすめします。理由は単純で、キャディーバッグがないと、複数のクラブをバラバラに持ち歩いて移動するのは非常に大変だからです」
「以前、米軍基地のゴルフ場で見かけた若者が、ダンボールにクラブを入れてラウンドしているのを見て驚いたことがあるのですが、やはりバッグがあった方が小物を収納できて圧倒的に便利です」
「また、バッグはメーカーによってデザインが多彩で、コレクションする人がいるほど個性的で面白い世界です。自分好みのバッグを持って練習場やコースに行く。そのワクワク感も、ゴルフを続けるモチベーションになります」
「バッグをきっかけに『おしゃれ』を楽しみ、ゴルフにのめり込むのもゴルフの楽しみ方のひとつです。実際の技術はともかくとして、『形から入る』ことでモチベーションを上げ、結果としてゴルフが楽しくなる。そういう入り方も私は賛成です」
このように、三浦氏はビギナーがコストを抑えてゴルフを始めるなら、まずは「5本のクラブ」からスタートし、それを徹底的に使いこなすのが上達への近道だといいます。
また、お気に入りのキャディーバッグを見つけることで形から入り、モチベーションを高めることも、ゴルフを長く楽しく続けるための立派な戦略といえるでしょう。
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