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- グリーン周りで4人中3人がフリーズ!? 悪気のない素振りで起きる“打順渋滞”の真相と解決策
2019年のルール改正以降、「準備ができた人から打つ」という「レディーゴルフ」の考え方も広く知られるようになりました。しかし、昔からの「遠球先打」を優先する場面も多く、ゴルファー同士で「お見合い」になる場面も増えてきています。
素振りのタイミングが悪いと「すぐ打つ人」に見える
ゴルフ場でショットを打つ順番には、基本があります。ティーショットは前のホールのスコアが良い順、2打目以降はカップから遠い順。いわゆる「遠球先打」です。
一方で、2019年のルール改正以降、「準備ができた人から打つ」という「レディーゴルフ」の考え方も広く知られるようになりました。待ち時間を減らし、ラウンド時間を短縮することが目的です。
ゴルフは18ホールを回るのに4~5時間かかります。ほかのスポーツと比べても、かなり長い部類に入ります。近年は「時間がかかりすぎるスポーツは敬遠されやすい」といわれ、ゴルフ界でもスピーディーな進行が強く意識されるようになりました。
ただし、この「レディーゴルフ」が現場では思わぬところで判断を迷わせることもあります。先日のラウンドで、まさにそんな場面に遭遇しました。

その日は4人1組でラウンドしており、グリーンを狙ったショットは全員が外しました。いわゆるグリーン周りからのアプローチです。筆者のボールはカップから2番目に遠く、1番遠い同伴者が先に打つ流れになるはずでした。実際、その人も自分が先に打つつもりでライを確認し、クラブを選んでいました。
ところが周りを見渡すと、カップから1番近い同伴者が、やたらと熱心に素振りを繰り返しているのです。それを見た瞬間、他の3人は「あれ、先に打つのかな?」と思いました。「レディーゴルフ」の考え方に照らせば、準備ができている人が先に打っても問題ありません。1番遠い人は、そのまま様子を見守ることにしました。
しかし、素振りを繰り返している同伴者は、いつまで経ってもボールを打とうとしません。ずっとイメージづくりの素振りをしているだけです。要するに本人は、「自分は最後に打つつもり」で、待ち時間を使って素振りをしていたのです。
誰も打たない時間が数十秒ほど続きました。やがて素振りをしていた本人がふと顔を上げると、他の3人が全員、自分のほうを見ています。そこでようやく状況を理解し、「あ、どうぞ」と1番遠い人に手を差し伸べました。その瞬間、他の3人は思わず、「いや、今にも打ちそうだったじゃん」とツッコミを入れました。
自分の打順ではないときの素振りは誤解を生みやすい
この場面、素振りをしていた本人に悪気はなく、むしろ「待ち時間を有効に使っている」つもりだったのでしょう。それでも結果として、誰も打たない“空白の時間”が生まれてしまいました。
なぜ、こんなことが起きるのでしょうか。理由は単純です。ゴルフでは、素振りそのものが「これから打ちます」というサインに見えやすいからです。クラブを持ち、ボールの近くに立ち、何度も素振りをする。その一連の動作は、ショット直前の準備動作と区別がつきにくい。特に、熱心な素振りであればあるほど、「もうすぐ打つ人」に見えます。
本人の意識と、周囲の見え方にはズレがあります。本人は「まだ自分の番じゃない」「イメージを作っているだけ」と思っていても、周囲は「準備完了している」と受け取ってしまう。このズレが、判断を止める原因になります。
プロゴルファーも素振りは行ないます。ただし、彼らは自分の打順が回ってきてから素振りを始めます。今回のように自分の打順ではないタイミングで熱心に素振りをすると、周囲は判断材料を失います。「レディーゴルフ」が推奨されている時代だからこそ、こうした誤解が起きやすくなっています。
「レディーゴルフ」で大切なのは、流れを止めないことです。準備ができている人が打つのは良いことですが、誰が打つのか分からない状態を作ってしまっては、本末転倒です。
では、どうすれば誤解を防げるのでしょうか。方法は難しくありません。自分の打順ではないときは、素振りを控える。クラブを一度置く。それだけで、周囲の判断は一気にラクになります。
素振りそのものが悪いわけではありません。問題は「いつ」「どのタイミングで」行なうかです。素振りが習慣になっている人ほど、無意識の行動が周囲にどう見えているかを、一度立ち止まって考えてみる必要があるかもしれません。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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