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- 2→3→4サムの順でスタートすれば進行は早い? 並び順を変えても渋滞が解決しないゴルフ場の事情
2サムから順番にスタートしても進行の遅れは起きるといいます。スタート順の工夫だけでは解決しない構造的な問題について、ゴルフ場関係者に話を聞きました。
昼食休憩後の進行に支障をきたす
ゴルフはかつて、4人1組でプレーするのが当たり前でしたが、近年は4人のメンバーを集めるのが難しくなり、3人1組(3サム)や2人1組(2サム)でもプレーできるゴルフ場が主流になってきました。
ラウンド中、後ろの組が2サムだと、グリーンを終えて次のホールに向かったときに、あっという間に追いつかれることがあります。こちらは4サムや3サムでプレーしているため、どうしても進行はゆっくりになりますが、それでも「お待たせして申し訳ないな」と感じる場面は少なくありません。
とはいえ、「お先にどうぞ」と順番を譲ったところで、その前も詰まっていれば状況は変わりません。結果として、どの組もどこかで待たされることになります。こうした場面が重なると、「そもそもスタートの順番を工夫すれば、もう少しスムーズになるのではないか」と感じることがあります。
たとえば、プレーの速い2サムを先頭に、その後ろに3サム、さらに後ろに4サムという順番で並べれば、全体の流れは整うようにも思えます。速い組が前を進み、遅い組が後ろにつく。単純に考えれば、合理的な配列です。このような配列は実現可能なのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。

「結論から言いますと、やっぱり難しいですね。2サムを前に並べると、前半はスムーズに流れるんですが、そのぶん昼休憩がものすごく長くなるんですよ」
日本のゴルフ場は、ハーフ終了後に昼食休憩を取るスタイルが一般的です。前半の進行が速くなりすぎると、レストランの受け入れや後半スタートの調整が難しくなり、別のところで滞留が発生します。
さらに、予約時点の人数と当日の人数が一致しないケースもあります。「2サムの予定が3サムになることもありますし、逆に3サムが2サムになることもあります」といった現場の事情もあり、スタート順を固定的に組むこと自体が難しいそうです。
そして決定的なのが、「後半になれば結局一緒」という点です。前半は2サム→3サム→4サムの順に並んでいたとしても、昼休憩をはさむと4サムの後ろに2サムがつく形になり、後半は再び混在状態になります。
つまり、「並べ替えれば解決する」という発想は、前半だけを見た場合の話であり、1日を通した運営では成立しにくい構造になっています。
進行を最優先するならワンウェイという選択肢もある
ただし、この考え方がまったく成立しないわけではありません。関係者は「ワンウェイであれば可能です」と話します。
ワンウェイとは、全組が1番ホールからスタートし、ハーフ休憩をはさまずに18ホールをスルーで回る営業形態です。この場合、スタート順の並びがそのまま1日を通して維持されるため、2サム→3サム→4サムという構成も機能します。
実際に、コロナ禍の時期にこの方式を採用したゴルフ場がありました。千葉県のマグレガーカントリークラブ(現在は改修工事のためクローズ中)では、レストランの営業を取りやめ、1サム→2サム→3サム→4サムという順番でスタートを組み、スムーズな進行を実現しました。
この事例を見ると、進行の問題は「組数の並び」ではなく、「営業の仕組み」によって左右されていることが分かります。
現在の日本のゴルフ場は、昼食休憩を前提とした運営が主流です。この仕組みの中では、スタート順を工夫するだけで進行をコントロールするのは難しくなります。一方で、ワンウェイのように時間の流れそのものを設計し直せば、同じ組み合わせでもまったく違う結果になります。
近年は「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉が広まり、限られた時間の中で効率よく楽しむことが重視されるようになっています。ゴルフも例外ではなく、プレー時間に対する意識は確実に変化しています。
2サム、3サム、4サムが混在する現在のスタイルの中で、進行の問題をどうとらえるか。その答えは単純な並び替えではなく、もう少し大きな構造の中にあるのかもしれません。
文・保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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