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- 短いホールなのにセカンドの距離がメチャ残るのはなぜ? ゴルフ場「ヤーデージ表示」の真実
短いはずのホールなのに、なぜかセカンドが長く残る。その違和感の正体は、ヤーデージ表示と実際の攻略ルートのズレにあるといいます。コース設計の意図から、距離の“錯覚”が生まれる理由を解き明かしました。
距離が短いホールでセカンドの距離が残る不思議
ゴルフ場を回っていると、「距離表示よりも長く感じるホール」に遭遇することがあります。たとえばパー4で320ヤードと書かれていれば、「ドライバーはいらないな」「3番ウッド(5番ウッド)で十分だろう」と考えます。
しかし実際に打ってみると、セカンドショットで思ったよりも距離が残っていることがあります。本人としては200ヤード以上飛ばしたつもりでも、セカンドショットが150ヤードくらい残り、「こんなはずではなかった」と感じる。こうした違和感は、多くのアマチュアゴルファーが一度は経験しているのではないでしょうか。
この現象を考えるうえでポイントになるのが、各ホールのヤード表示です。ティーイングエリアからグリーンまでのヤーデージは、どのように測定しているのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「各ホールのヤーデージは基本的に、青ティー(バックティー)から240ヤードくらいの地点に、『第1打をここに打ちなさい』というポイントがあるんですね。これが俗にいうIP(インタークロスセクション・ポイント)です」

「パー4にはIPが1つ、パー5にはIPが2つあります。ティーイングエリアからIPを直線距離で結び、グリーンに到達するまでの距離が、そのホールのヤーデージになります」
「ただ、多くの方は白ティー(レギュラーティー)からプレーしますから、ゴルフ場はビジターの進行をスムーズにするため、目印として吹き流しやゼブラポールを設置します。あれはあくまでも目印であって、必ずしもIPとは一致していません」
さらに興味深いのは、目印の位置です。これらの目印は、多くの場合「安全方向」に設置されています。OBや林に行きにくいルートを示しているため、安心して狙うことができます。
ただし、そのルートは必ずしもグリーンまでの最短距離ではありません。ドッグレッグホールでは特にその傾向が強く、フェアウェイの安全サイドに打てば打つほど、結果的に遠回りになることがあります。
つまり、ゴルフ場が想定している最短ルートと、プレーヤーが実際に選択するルートには、ズレが生じているということです。
設計者が意図する攻略ルートは相応のリスクがともなう
たとえば、パー4で320ヤードという表示を見て、210ヤード前後飛ばせば十分だと判断したとします。そのショットがゼブラポール付近に運べたとしても、それが設計上の最短ラインでなければ、残り距離は思ったより長くなります。
その結果、「ちゃんと打ったのに距離が残る」という現象が起こります。しかしそれは、距離表示が間違っているわけではなく、ショットが思ったほど飛ばなかったわけでもなく、単に通っているルートが違うということになります。
昨今のゴルフ場では、パー4は320ヤード以上、パー5は450ヤード以上が一般的なセッティングになっています。350ヤード以下のパー4や、480ヤード以下のパー5は「短い」と認識されがちですが、実際にプレーすると、数字ほどの短さを感じないことがあります。
その理由の一つが、この「ルートの違い」です。設計上の最短距離と、プレーヤーが選ぶ安全なルート。そのズレが、体感としての距離を変えているのかもしれません。
今回の取材で、いくつかのホールのIPが表示された図面を見せてもらいましたが、「IPを直線距離で結んだルートを狙うのはリスクが高いな」と感じました。フェアウェイからグリーンを狙うのに、左右の林すれすれに打たなければならなかったりします。
ゴルフ場はリスクのあるショットにチャレンジして成功するとバーディーが取れるけど、失敗するとボギーやダブルボギーのピンチが訪れるように設計されています。この設計理念を「リスク(危険)&リワード(報酬)」といいます。
一般的なアマチュアゴルファーは、青ティーからバーディーを狙うレベルの人たちと同じ攻め方をしてはいけませんし、距離が短いホールだからといってパーオンが約束されているわけでもありません。
むしろ距離が短いということは、大きなリスクが待ち構えている可能性が高いわけですから、慎重なクラブ選択と安全なショット選択でパーを狙うのが賢いマネージメントなのでしょう。
文・保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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