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- 廃業より大事なのは存続!? ゴルフ場名称変更が相次ぐ理由
最近はゴルフ場の経営交代や運営委託に伴い、名称変更するケースが増えています。慣れ親しんだコース名が消える一方で、その背景には再生や新たなスタートへの期待もあるようです。
経営交代や運営委託が行なわれると名称が変わる
筆者はかつて、ゴルフ雑誌の編集部でゴルフ場担当を務めていたことがあり、日本のほとんどのゴルフ場名を覚えていました。今やグループ企業となったPGMとアコーディア・ゴルフがゴルフ場を次々と買収し、名称を変更してリニューアルオープンする様子をつぶさに観察してきました。
ところが近年になって、PGMでもアコーディア・ゴルフでもないゴルフ場が、経営交代によって名称変更するケースが出てきており、新しい名称を見ても以前の名称が思い浮かばないコースが増えてきました。
つい先日も、「ネイチャーヒルズ軽井沢カントリークラブ(群馬県)が2026年4月11日にシーズンオープン」という広告を見て、「ネイチャーヒルズ軽井沢とはどこだろう?」と調べました。すると、プレジデントカントリー倶楽部軽井沢という名称で営業していたゴルフ場が、2025年9月に名称変更していたことが分かりました。

プレジデントカントリー倶楽部軽井沢は鹿島グループのゴルフ場ですが、2024年5月に併設するホテルを英国のIHGホテル&リゾーツに運営委託したそうです。そのホテルを2025年9月に「ANAホリデイ・インリゾート軽井沢」として開業しました。ゴルフ場も鹿島グループが保有したままIHGホテル&リゾーツが運営を行なうため、名称を変更して新たなスタートを切ったようです。
これとはまったく違った形で、4月1日に新名称で営業を開始したのは銚子カントリークラブ(千葉県)です。こちらは以前、レインボーヒルズカントリークラブという名称で営業を行なっていましたが、2025年1月5日にゴルフ場とホテルの営業を終了していました。そのゴルフ場が従来の27ホールから厳選された18ホールへと集約し、新たなコースに生まれ変わりました。
ゴルフ場として存続することに意味がある
このほかにも2025年から2026年にかけて名称変更したゴルフ場を調べたところ、意外とたくさんありました。
・2025年4月 カバヤゴルフクラブ(茨城県)→ひたち大宮ゴルフクラブ
・2025年7月 ダイナスティゴルフクラブ有明(北海道)→レンブラントゴルフ倶楽部札幌
・2025年8月 美杉ゴルフ倶楽部(三重県)→みすぎ高原ゴルフ倶楽部
・2025年9月 霞南ゴルフ倶楽部(茨城県)→利根ゴルフ倶楽部
・2025年9月 富士篭坂36ゴルフクラブ(静岡県)→GORA KADAN FUJI GOLF(ゴウラ カダン フジ ゴルフ)
・2025年10月 アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ(千葉県)→習志野カントリークラブ
・2025年10月 アリジカントリークラブ花垣コース(三重県)→ウイングトワゴルフ倶楽部
・2025年10月 ラフォーレ&松尾ゴルフ倶楽部(千葉県)→千葉松尾ゴルフクラブ
・2025年11月 南栃木ゴルフ倶楽部(栃木県)→LiVEMAX(リブ・マックス)ゴルフクラブ栃木
・2026年3月 高槻ゴルフ倶楽部(大阪府)→Golf Links Takatsuki eNe(ゴルフリンクス タカツキ イーネ)
・2026年4月 富士グリーンヒルゴルフコース(静岡県)と富士ヘルスカントリークラブ(静岡県)→統合して富士グリーンヒルカントリークラブ
・2026年4月 和倉ゴルフ倶楽部(石川県)→チェリーゴルフ和倉コース
この中で興味深かったのは、レンブラントゴルフ倶楽部札幌、ウイングトワゴルフ倶楽部、LiVEMAXゴルフクラブ栃木です。この3コースは旧名称も見覚えがありませんでした。
気になったので、さらに詳しく調べてみると、レンブラントゴルフ倶楽部札幌はダイナスティゴルフクラブ有明←ワークジャパンゴルフ倶楽部札幌コース←札幌セントラルゴルフクラブという歩みをたどっていました。
ウイングトワゴルフ倶楽部は、アリジカントリークラブ花垣コース←ザ・パークヒルゴルフ倶楽部です。
LiVEMAXゴルフクラブ栃木は、南栃木ゴルフ倶楽部←永野ゴルフ倶楽部です。
こうして見ると、ゴルフ場というビジネスは経営交代が頻繁に起こることが分かります。経営交代が起こるということは、新しいオーナーがビジネスとして再建の見込みがあると判断しているわけですから、とてもいいことです。
日本のゴルフ場数はピーク時に2400コース以上ありましたが、現在は2200コース前後と言われています。経営再建の見込みがないコースは、廃業や太陽光ビジネスへの転用が相次ぎました。
ただ、ゴルフ場としての営業を一度やめてしまうと、ゴルフ場に戻すのは難しくなります。ゴルフ場として存続することが、次世代のゴルファー育成への大きな原動力になるのではないかと感じています。
文・保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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