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- 人材不足のゴルフ場が選んだ“意外な採用法”とは? 女子サッカー選手を支える新モデル
人材不足に悩むゴルフ場で、新たな採用の形が注目されています。大阪府の天野山カントリークラブは、女子サッカーチームとジョブスポンサー契約を結び、競技と仕事の両立を支援する取り組みを始めました。
ゴルフ場の勤務時間が競技との両立を後押し
ゴルフ場では慢性的な人材不足に悩むコースが多く、キャディー派遣やスポットワーク(バイト)サービスなど、さまざまな方法で人材を確保しています。
そんな中、大阪府の天野山カントリークラブでは、スポーツチームのスポンサーになることで人材確保につなげるというユニークな取り組みを行っているそうです。

同CCは、地元の女子サッカーチーム「和泉テクノFC」とジョブスポンサー契約を締結しています。
ゴルフ場がスポーツチームのスポンサーになること自体は珍しくありませんが、雇用まで含めたジョブスポンサー契約は珍しいケースです。担当者は次のように説明します。
「通常のスポンサー契約は、ユニホームへのロゴ掲出や看板設置など企業PRが中心です。一方、ジョブスポンサーは選手ともパートナーになるイメージで、スポーツ支援と雇用を組み合わせることで、双方にメリットのある関係を築くことを目的としています」
この取り組みにより、和泉テクノFCの選手はゴルフ場で働きながら競技を続けられる環境を実現しています。
女子サッカーでは、競技だけで十分な収入を得られる選手はまだ多くありません。そのため、多くの選手が仕事と競技を両立しながらプレーを続けています。
また、サッカーの練習は夕方から夜に行われることが多く、午後には勤務を終えられるゴルフ場の勤務体系は、競技との相性が良いことも導入を後押ししたそうです。
午後2時半頃までキャディー勤務して夜はトレーニングへ
現在、3人の選手がキャディーとして勤務しているそうです。勤務は早朝から始まりますが、午後2時半頃には終了します。一般企業よりも早く仕事を終えられるため、夕方以降のトレーニング時間を十分に確保できます。
勤務している選手は、「サッカーと仕事の両立は大変ですが、競技を最優先に考えてもらえる環境があり、収入面の不安も軽減されていることに感謝しています」と話しています。担当者は今回の取り組みについて、次のように説明します。
「当クラブでは慢性的な人材不足が続いており、新たな人材確保の方法を模索していました。そこで女子サッカーチームへ就業機会を提案し、キャディーとして働きながら競技を続けてもらう形になりました」
「以前には大学アメリカンフットボール部を支援し、学生アルバイトを受け入れていたこともあります。体格や体力を生かして、ユニホーム姿で玄関先に立ち、お客様を迎えるポーター業務を担当してもらっていました。そうした取り組みを続ける中で、今回、女子サッカーチームとのご縁があり、ジョブスポンサー契約につながりました」
異競技との連携で地域とのつながりも強化
天野山カントリークラブでは、競技の枠を超えて地域との接点を広げながら、人材確保にも取り組んでいます。
選手にとっては、働きながら競技を続けられるデュアルキャリアの実現につながり、ゴルフ場にとっては安定した人材確保につながるなど、双方にメリットのある取り組みとなっています。
さらに同クラブは、河内長野市立市民総合体育館のネーミングライツも取得し、「市民総合体育館 天野山カントリークラブアリーナ」として地域への認知度向上にも取り組んでいます。
人材不足が深刻化するゴルフ業界では、人材サービスの活用だけでなく、地域スポーツとの連携など、新たな発想による人材確保の取り組みが今後さらに広がっていくかもしれません。
【取材・文】福島睦久(ふくしま・ちかひさ)
1981年生まれ。ゴルフ場予約サービス及びゴルフ場と企業のビジネスマッチング事業を展開する企業の代表取締役。会社経営の傍らライターとして業界の情報を発信する活動を行っている。生涯の目標は全世界すべてのゴルフ場への訪問すること。
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