- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 総額4億円! なぜアース・モンダミンは“国内最高賞金”と“白つなぎ服”にこだわるのか “改良版”にキャディーの本音は?
国内最高賞金を誇る「EARTH MONDAMIN CUP」。今年はさらに1億円を上乗せして賞金総額4億円となった。マスターズを思わせる白いつなぎのキャディー服など、こだわりの源について大会実行委員長に聞いた。
破格の賞金に込められた「3つの狙い」
◆国内女子プロゴルフ 第16戦
EARTH MONDAMIN CUP 6月25~28日 カメリアヒルズCC(千葉県) 6699ヤード・パー72
国内女子ゴルフツアーでひと際異彩を放つビッグトーナメントが「EARTH MONDAMIN CUP」だ。賞金総額は4億円、優勝賞金は7200万円と破格のスケールを誇る。なぜこれほどの巨額な賞金を設定しているのか。そして、大会のアイコンでもある「キャディのつなぎ服」を巡る熱中症対策の裏側など、大会実行委員長の松下弘征氏に話を聞いた。
もともと賞金総額3億円という日本最高峰の大会だったが、さらに1億円を上乗せして4億円という桁外れの金額へ到達した。松下氏は、この破格の賞金設定には明確な理由が3つあると明かす。

「まずは圧倒的な注目度を上げるということ。JLPGAが年間のスケジュールをリリースした際、モンダミンカップの賞金総額『4億円』、優勝賞金『7200万円』という数字がバーンと出るだけで、ゴルフ界内外の注目度が全く変わってきます」
2つ目は、純粋な「女子プロゴルファーへの応援と還元」の精神だ。プロテストに合格しても、ツアー転戦には移動費や宿泊費、エントリー料など莫大な経費がかかる。予選落ちをすれば収入はゼロになり、生活が苦しい選手も少なくない。
「少しでも女子プロに還元してあげたい。JLPGAの規定上限である144人の出場枠をフルに使い、4日間の長丁場にしているのも、一人でも多くの選手にチャンスと賞金を行き渡らせたいという大会側の想いがあります」
そして3つ目が、大会の「グローバル化」だ。アース製薬の大塚達也プロデューサー(現会長)が掲げる「マスターズを目指せ」というスローガンのもと、世界基準の大会づくりを進めている。
「米女子ツアーの平均値を上回る賞金を用意することで、海外の実力派選手を招聘する基盤を作ることもその目的の一つ。それに今年から大会名をアルファベット表記の『EARTH MONDAMIN CUP』へと変更したのもそうです。アジアの各協会に声をかけ、推薦を受けて参戦しています」と説明した。いずれは米ツアーの大物選手の参戦も見越してのことだ。
「つなぎ服」の改良はどうなった?
一方で、大会のもう一つの象徴である「キャディーの白いユニフォーム(つなぎ)」を巡っては、近年の酷暑から大きな課題が浮上していた。過去にはキャディー側から厳しい意見も寄せられたという。
「ツアーを安全に開催することが第一。この異常気象のなかで、熱中症による重病者を出すわけにはいかない」。水分の支給など徹底的な熱中症対策を行うなか、改良したのがキャディー服だった。
大会側は生地を大幅にリニューアル。薄手で通気性が良く、動きやすい緩めのシルエットへと改良した。大きな変更点としては、従来のつなぎはトイレの際に上からすべて脱ぐ必要があり、限られたインターバルの中で非常に不便だった。そこで、腰回りにファスナーを取り付け、着用したままでもトイレに行けるようにした。
そうまでして「つなぎ」にこだわるのはなぜか。
「マスターズの雰囲気をモデルにしていることもありますが、これはもうわが大会の譲れない『文化』でありポリシーなんです。形を変えずに中身はしっかりと変えていればと思っています。今年はハット(帽子)も新調し、キャディーのみなさんからは『かわいい』と大変好評をいただいています」
「それでもまだ暑い」現場のリアルな声
実際にこれを着用して歩くキャディーたちの本音はどうだろうか?
現場で数名のキャディーに話を聞いてみると、「確かに以前のモデルに比べれば素材が薄くなって、動きやすさや風通しの面で涼しくなった。チャックの仕様は助かる」。
一方で、今週は比較的、暑さはやわらいでいるけれど、つなぎという形状である以上、熱がこもりやすい部分はある」というリアルな本音も聞こえてきた。
大会側のリニューアルに感謝は示しつつも、自然の猛威を前にキャディたちの過酷な戦いは続いているようだ。いずれにしても国内女子ツアーでも屈指の規模へと成長を続ける大会だが、毎年、新たな話題を振りまいてくれそうだ。(千葉県袖ケ浦市/金明昱)
最新の記事
pick up
ranking











