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- 軟らかいシャフトのレンタルクラブはNG!? 訪日ゴルファー獲得へゴルフ場が進める新戦略
訪日外国人ゴルファーの予約方法が変わりつつあります。旅行会社経由ではなく、SNSや予約サイトの利用が増える中、ゴルフ場も多言語対応や施設改装を進め、新たな需要の取り込みに力を入れているそうです。
SNSで情報収集→大手ポータルサイトから直接予約
訪日外国人旅行者の増加に伴い、日本のゴルフ場でもインバウンド対応が急速に進んでいます。
これまでは旅行会社を通じた予約が中心でしたが、近年は国内のゴルフ予約ポータルサイトから訪日外国人ゴルファーの予約が入るケースも増えています。
ゴルフ場側も、ホームページの多言語化や施設のリニューアルを進めるなど、新たな需要の取り込みに力を入れているそうです。

「最近は大手ゴルフ場予約サイトから直接予約が入るようになってきました。また、インスタグラムで当ゴルフ場を知り、来場するインバウンドゴルファーも増えています」(ゴルフ場関係者)
旅行代理店だけでなく予約経路が広がったことで、ゴルフ場には思わぬルートから訪日客の予約が入るケースが増えています。その背景にあるのが、情報収集方法の変化です。
SNSや動画サイトで日本のゴルフ場の景観やサービスが紹介される機会が増えたことで、海外のゴルファーが自らプレーしたいコースを探し、直接予約する流れが定着しつつあるのです。
ホテル客室も訪日客仕様で受け入れ体制を強化
ホームページを多言語化し、訪日外国人向けに情報発信を強化するゴルフ場も増えています。さらに、施設そのものをインバウンド向けにリニューアルする動きも見られます。
栃木県の烏山城カントリークラブでは、今年4月に併設ホテルの一部客室をリニューアルしました。リニューアルを手掛けた本間総合計画の本間貴史社長は次のように話します。
「当社は海外でも事業を展開していますが、日本の評価は非常に高く、ゴルフ場についても同様です。訪日客は、ゆったりとした客室を求める傾向があります。そのため今回は3部屋を1室に改装し、広い客室へとリニューアルしました。今後もこのようなインバウンド向けの改装は増えていくと思います」
烏山城カントリークラブの担当者も、今回のリニューアルについて次のように説明します。
「今後、日本国内のゴルファー人口減少が予想される中、海外からのお客様にも利用していただける環境づくりを進めています。現時点では急激に増えているわけではありませんが、受け入れ体制を整えながら、これまでご来場いただいているお客様にも魅力あるゴルフ場づくりを続けていきたいと考えています」
一方で、インバウンド対応ならではの課題もあります。言葉や文化、習慣の違いによるトラブルは避けられず、欧米からの来場者が多いゴルフ場ではレンタルクラブを巡るトラブルもあるといいます。
「パワーのある外国人ゴルファーが一般的なフレックスRのシャフトを使うと、クラブが破損してしまうケースがあります。中には『最初から壊れていた』と主張されることもあります。それでも遠方から来ていただいたお客様なので、できる限り良い対応を心掛けています」
「レンタルクラブについても、有名メーカーのモデルをそろえるなどサービス向上を進めています。また、訪日外国人のお客様は、せっかく日本まで来ているので、多少天候が悪くてもキャンセルせずプレーされるケースが多いですね」(ゴルフ場支配人)
ホテルを併設したゴルフ場や、富士山、人気観光地の近くなど、日本ならではの体験ができるエリアのゴルフ場では、インバウンドゴルファーが増加する傾向にあります。
また、円安の影響もあり、海外から見ると日本のプレー料金は比較的割安に映るため、ゴルフを目的に訪日する旅行客も少なくありません。
国内ではゴルファー人口の減少が懸念される一方で、インバウンド需要はゴルフ場にとって新たな集客ターゲットとして、今後さらに存在感を高めていきそうです。
【取材・文】福島睦久(ふくしま・ちかひさ)
1981年生まれ。ゴルフ場予約サービス及びゴルフ場と企業のビジネスマッチング事業を展開する企業の代表取締役。会社経営の傍らライターとして業界の情報を発信する活動を行っている。生涯の目標は全世界すべてのゴルフ場への訪問すること。
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