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- 「真面目に練習すれば必ず上達」は本当? プロが指摘する40代から70台を目指す厳しい現実
「真面目に練習すれば誰でも70台で回れる」と思われがちですが、現実はそれほど単純ではありません。大人になってからゴルフを始めた人には、時間や体力など特有の課題があります。70台を目指すために必要な考え方をレッスンプロに聞きました。
真面目にやれば誰でも上達するとは限らない
ゴルフというスポーツは、大人になってから始める人が圧倒的多数です。一方で、教える人のほとんどは、子どものころからゴルフを始めています。ここに教える側と教わる側の大きなギャップがあると常日頃から感じています。
ゴルフを教える人たちは、「真面目にレッスンに通って、真面目に練習すれば、必ず上達します」と言います。しかし、その「上達」がどこまでを指すのかについては、あまり語られていません。実際には、真面目にレッスンに通って、真面目に練習しているのに、70台どころか80台も出せない人がたくさんいます。
そんなゴルファーの姿を見て、教える人たちは「練習量が足りない」「集中力が足りない」と指摘しますが、レッスンを受けている人間からすると、「言われたとおりに体が動かない」という感覚があります。
このことを教える人たちはどのように考えているのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏に、「大人になってからゴルフを始めても、70台で回れるようになるのか」という疑問をぶつけてみました。

まず三浦氏は、70台というスコアそのものが簡単な数字ではないと話します。
「ゴルフ人口全体で見ると、70台でプレーできる人って、だいたい2%から3%と言われています。そう考えると、たとえば40代からゴルフを始めて、70台で回れるようになる人は、1%いるかどうかじゃないかと思います」
「70台で回れるようになるためには、やっぱり練習時間が必要ですし、ラウンド数も必要です。最低でも週2回は練習してほしいですし、月に2回はラウンドしてほしいです」
ただ、40代という年代を考えると、この条件は決して簡単ではありません。仕事があります。家庭があります。子育てをしている人もいます。
「働き盛りの40代が、果たしてその時間を確保することができるのかっていう話もあるじゃないですか。さらに、練習したくても、それに耐えられるだけの体の柔軟性があるかどうかも個人差があります。若いころと比べると、体は少しずつ固くなります。たくさん練習したくても、腰やヒジが痛くなれば、思いどおりに練習できません」
こうした条件を考えると、「真面目にやれば誰でも70台に手が届く」と言い切ることは難しいのかもしれません。
動きを機械的に覚えたほうがいい
興味深かったのは、子どもと大人の違いについて三浦氏が語った部分です。
「運動能力が向上するのは、だいたい12~13歳までと言われています。したがって、大人になってからゴルフを始めた人は、そのことを理解したうえで練習したほうがいいです。具体的には、繊細な感覚を磨くよりも、動きを機械的に覚えることが必要かなと思います」
「個人的には、70ヤード以内を3打でホールアウトできるようになることがポイントだと考えています。40~70ヤードくらいの距離を1打でグリーンに乗せ、2パットでカップインできるようになること。そうすると、2打で上がれるホールも増えてきて、平均3打が平均2.6~2.7打くらいになると、70台が見えてきます」
飛距離を伸ばすことよりも、距離を機械的に打ち分ける技術を身につけることのほうが現実的という考え方です。だからといって、こうした練習をすれば、誰もが70台を達成できるという話でもありません。
そもそもゴルフというスポーツは、ショットが上達してもスコアが良くなるとは限りませんし、いいスコアで回らなければ楽しめないわけでもありません。
多くの人にとって、ゴルフは趣味であり余暇の楽しみです。使える時間、体の状態、これまで取り組んできた運動経験、そしてゴルフとの向き合い方。70台というスコアは、そうしたさまざまな条件の先にある目標なのでしょう。
文・保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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