電磁誘導カートの「リモコン操作を誰がやるか問題」を考える

「リモコン操作は一番年下がやるべき」「いや、一番うまい人がやるべき」など、電磁誘導カートのリモコン操作を誰がやるのか、という問題は地味に多くのゴルファーが悩んでいるところ。そこで、実際はだれがやるのがベストなのか、考えてみました。

リモコン操作を上級者に任せると初心者が苦労する

 リモコンつきカートでプレーする際、スタート前にコーススタッフから「リモコンはどなたがお持ちになりますか?」と必ず聞かれます。

日本ではポピュラーな存在となった電磁誘導式カート。リモコン操作にはちょっとしたテクニックが必要 写真:AC

 そんなとき、メンバーの中で最もゴルフ経験が豊富な上級者の方が「僕が持とうか」と言って、リモコン操作を担当してくださることが多いと思います。

 ただ、私の経験上、上級者の方にリモコン操作をお任せすると、他の3人が苦労します。なぜならば、カートとボールの間を頻繁に行き来するのは初心者や中級者なのに、上級者の方はカートをどんどん前に進めてしまう人がけっこういるからです。

 初心者や中級者はショットの飛距離や方向性が安定していませんし、経験値も少ないので、グリーンまでの残り距離が目測では判断できません。

 最近は乗用カートの停止位置からからピンまでの距離が表示されるGPS機能が搭載されたカートナビがついているケースもありますが、ボールの真横に停止したつもりでも、ボール位置まで行ってみると10~20ヤードの誤差があったりします。

 そういった事態に備えてクラブを2~3本持っているものの、傾斜やライの状況によって、さらに番手を上げたり下げたりしたくなることがあります。

 上級者の方がリモコン操作をしていると、「クラブは大丈夫?」と聞かれて「大丈夫です!」と答えると、自分のボール位置までさっさとカートを進めてしまいます。クラブを取り替えたくてもカートがはるか遠くまで進んでいると諦めざるを得ません。手持ちのクラブで何とかしなければなりません。

 でも、手持ちのクラブで何とかならないからクラブを取り替えたいと判断したのに、その状況を乗り切れるほどのショットのバリエーションは持ち合わせていません。

 残り100ヤードと判断したのに130ヤード残っていて、どう頑張っても1打では届かないというケースはまだマシです。

 最悪なのは残り150ヤードと判断したのに120ヤードしか残っていないケースです。ミドルアイアンでショートアイアンの距離を打つのは難しく、クラブを短く持つとトップし、スリークオーターショットをしようとするとダフリます。

「どうせダフるだろう」と開き直ってフルショットすると、そういうときに限ってクリーンヒットしてグリーン奥のOBまで飛んで行きます。

 予備のボールは必ず1~2個持ち歩いているのですが、手持ちのボールが残り1個でカートがはるか遠くという状況になると、「このボールは何が何でもなくすわけにはいかない」とさらなるプレッシャーが襲いかかります。

 真っすぐ打ちたいという気持ちが強すぎて体が回らなくなり、手打ちスイングでゴロやチョロが出ます。

 結果的に、そのホールのスコアは自分が思い描いていたよりもはるかに多い打数が加算されることになります。

平均スコア100前後の中級者がリモコン操作に最も適任

 では、初心者がリモコンを持つべきか、というと自分のプレーもまだおぼつかないのにリモコン操作を担当するのは難しいです。そう考えると、平均スコア100前後の中級者がリモコン操作を担当するのが最も適任だと思います。

初心者はクラブを複数本持ってボールまで行くが、いざその場所に行くと別のクラブが必要になることも多い 写真:AC

 自分自身も想定外のミスショットが出ることがありますから、カートが近くにあると安心ですし、手持ちのボールがなくなったときも、キャディバッグの中にある予備のボールをすぐ取りに行けます。初心者がウェッジやパターを持ち忘れたときも、気づいてあげることができます。

 ただ、リモコン操作には慣れが必要ですから、まだ一度もリモコン操作をしたことがない人は、気心の知れたメンバーとプレーするときに「今日は私にリモコンを持たせてください。そして何か不備があれば指摘してください」という経験をしてみるといいでしょう。

 そうすれば同伴競技者のボール位置やプレー内容をしっかり見るクセがつき、ラウンド中の視野が広がります。

 逆に上級者の方は、「僕はいつもリモコン操作をしているから、今日は君がやってみたら?」と中級者に託してみてはどうでしょう。ただし、リモコン操作が負担になるようであれば、1~2ホールですぐに交代してあげてください。

 中級者がリモコン操作に慣れ、前半9ホールがスムーズに終了した際も、リモコンを身につけたままレストランまで持っていってしまうことがよくありますから、そこだけ注意深く見守ってあげましょう。

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