- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 元新聞記者や元編集者が多い!? 「ゴルフライター」ってどんな人がやっている?
男女国内ツアーも佳境を迎え、インターネット上には様々なゴルフ関連記事があふれている。そんな記事の多くを執筆している「ゴルフライター」という職業。一体、どんな経歴の人が多いのでしょうか?
スポーツ新聞の元ゴルフ担当記者が多い
このところのゴルフブームによって、ゴルフに関する記事の流通量が増えている気がします。
プロゴルフトーナメントの記事、クラブやボールなどゴルフギアの記事、ゴルフ場の記事など、毎日何かしらのゴルフの記事が目に飛び込んできます。筆者もゴルフライターという職業柄、ゴルフの記事はなるべく読むようにしています。
これらの記事は、スポーツ新聞が発信している情報であれば、新聞社に所属している記者が書いています。
一方、ゴルフ雑誌やウェブサイトの記事は、一部の媒体を除いてほとんどの記事をゴルフライターが書いています。
ゴルフライターはどういった経歴の人が多いのでしょうか。
まず筆者の経歴をご説明しますと、1999年から2007年まで出版社の社員としてゴルフ雑誌の編集部に在籍し、出版社を退社した後、09年から15年までフリーランスとしてゴルフ雑誌の編集部に所属しました。
正確に言うと12年から15年は正社員雇用で、15年に完全にフリーランスとなりゴルフ記事の執筆を中心に活動しています。
ただ、ゴルフライターの中でゴルフ雑誌出身者はそれほど多くないかもしれません。
なぜならゴルフ雑誌の編集者は本来、記事を書く仕事ではなく、ライターに記事を依頼する仕事だからです。
ゴルフ雑誌在籍時は記事を書くライター、写真を撮影するフォトグラファー、ページ構成を考える編集者の3人で行動するのが一般的でした。
ところが、近年は経費削減などで2人分の取材経費しか出なくなりました。多くの編集者はライターとフォトグラファーを取材先に派遣し、自分は編集部で留守番することになりました。
しかし、一部の編集者は取材に行きたいために自分で記事を書いたり、自分で写真を撮ったりしました。筆者もその一人で、自分で記事を書いているうちにゴルフライターとして活動するようになりました。
ゴルフライターの経歴で最も多いのはスポーツ新聞の元ゴルフ担当記者です。スポーツ新聞の記者は本人の希望や会社の都合でゴルフ担当になります。
でも、会社組織は数年ごとに配置換えがありますから、ゴルフ担当を続けたくても他のスポーツを担当してほしいと言われたり、デスクとして記事をチェックする立場になってほしいと言われたりします。本人がゴルフの記事を書き続けたい場合、退社してゴルフライターになります。
署名入りでゴルフの記事を書いている方の約半数が、スポーツ新聞の元ゴルフ担当記者というイメージです。
ゴルフメディアが増えゴルフライターも多様化している
また、ゴルフメーカーの広報からゴルフライターに転身されている方も、何人か面識があります。メーカーの広報はプレスリリースを作成したり、メディアに掲載される記事を事前にチェックしたりしますから、文章力が身につくのでしょう。
一方で、ゴルフギアの記事をたくさん書いている方は、メーカー出身者よりもショップ出身者やギア好きが高じてゴルフライターになったヘビーユーザーが多い印象もあります。
メーカーは自社製品を世の中に広める仕事であるのに対し、ショップやユーザーは数ある商品を実際に試し、どの商品がどんなゴルファーに合うのかを客観的に分析しますから、読者の関心が高い記事を書くことができるのかもしれません。
最近はゴルフギアだけでなくゴルフの技術向上に関しても、読者目線で自分なりの上達方法を発信するゴルフライターの方が増えてきました。これは非常にいい傾向だと思います。
かつては男性アマチュアゴルファーと女子プロゴルファーのヘッドスピードや飛距離がだいたい同じだから参考になると言われていました。ところが、今や女子プロゴルファーの技術が上がって飛距離も伸び、アマチュアが参考にできるレベルではなくなってきました。
でも、競技人口を比較するとプロゴルファーよりもアマチュアゴルファーのほうが圧倒的に多いわけで、アマチュアゴルファーに役立つゴルフ記事が今まで以上に求められていると感じます。
いろんな目線のゴルフ記事が世の中に広まることで、より多くの人にゴルフの魅力が伝わることを願っています。
最新の記事
pick up
ranking