キャディバッグも安くない！初心者はクラブケースでゴルフ場に行ってもいいの？

　ここ最近、クラブケースを持って道を歩いている人や、電車に乗っている人を見かける機会が明らかに増えました。

　ゴルフ練習場に行くときも、ゴルフスクールに行くときも、クラブを4～5本持ち歩くのにクラブケースはとても便利です。

　一方で、キャディバッグを持たずにクラブケースでゴルフ場に行くゴルファーが増えているという話を聞くようにもなりました。

　ゴルフ場関係者によると、実際にそういうゴルファーは増えているそうです。

　クラブケースで来たり、セルフスタンドバッグで来たりするそうです。なぜ増えているかというと、そもそもキャディバッグをまだ持っていないからというのが理由です。

　今は中古ショップの普及によって1本単位でクラブが購入できますから、ハーフセットやフルセットを購入する前にクラブを2～3本買ってゴルフを始める人が増えています。

　そしてショートコースはクラブケースやセルフスタンドバッグで行っても問題ありませんから、その延長線上の感覚でゴルフ場に来ているのです。

　そのときの対応はゴルフ場によって異なるようですが、ゴルフ場にとって一番困るのは、クラブケースやセルフスタンドバッグを乗用カートにどうやって固定するか、です。

　乗用カートはキャディバッグを積み込むように設計されていますから、安定した状態でカートに固定することができません。

　そのゴルフ場ではキャディバッグを貸し出して、その中にクラブを入れてもらうようにしているとのことでした。ただ、キャディバッグの数にも限りがあるでしょうから、今後このようなゴルファーがさらに増えたときに対応しきれるのかどうかが課題になってきます。

　ゴルフ場からすると、できればキャディバッグで来てほしいというのが正直なところでしょう。しかし、初心者ゴルファーからすると、まだクラブを数本しか持っていないのでキャディバッグを買うのは早いと考えてしまいます。

　キャディバッグを持っていないからと言って、ゴルフ場に来るのはまだ早いとは思いませんし、むしろゴルフ場でのプレーを経験することによってゴルフを続けたいと感じてもらうのが理想的な流れです。

　このゴルフ場では最近、4人で来場してキャディバッグを1つしか持ってこなくて、「4人で1セットのクラブを共用したいんですけどいいですか？」ということがあったそうです。

　それに対して「クラブの共用はプレー進行に支障が出るので、さすがにレンタルクラブを借りてもらいました」とおっしゃっていました。

　確かに4人でクラブを共用するとなると、ホールの左サイドと右サイドでクラブの受け渡しをしたり、グリーン上でも4人で1本のパターを使ったりするわけですから時間がかかります。

　でも逆に言えば、クラブの共用さえしなければキャディバッグは1つで足りるのかもしれません。

　4人がクラブケースで4～5本ずつ持ち寄ったら、クラブの本数は16～20本。パター4本はパター専用ケースに入れることができますから、大きいキャディバッグであれば十分に入ります。

　そう考えると、ゴルファーはプレー当日ではなく予約完了時にクラブケースで行きたいことをゴルフ場に伝え、ゴルフ場はメーカーなどと協力して大きいキャディバッグをいくつか用意しておくことで、問題はある程度解決しそうです。

　今はできるだけ多くの方にゴルフ場でのプレーの楽しさを味わってほしい時期ですから、キャディバッグを持っていない人でもスムーズにラウンドできる仕組みを作りたいところです。

　クラブを数本しか持っていなかった初心者ゴルファーがハーフセットやフルセットを購入し、キャディバッグも購入してゴルフ場へ頻繁に足を運ぶようになったとき、本物のゴルフブームが到来することになるのでしょう。