キャディーバッグはスタンド型とカート型があるって知ってた? 結局どっちがいいの? | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

キャディーバッグはスタンド型とカート型があるって知ってた? 結局どっちがいいの?

ゴルファーにとって必要不可欠なアイテム、キャディーバッグ。スタンド型とカート型の2種類がありますが、それぞれの特徴とは一体何なのでしょうか? また、自分に適したキャディーバッグはどのように選べば良いのでしょうか?

担いで回るなんて学生さんくらいだが、スタンド型もメリットあり

 キャディーバッグはゴルフクラブを収納するために必要不可欠なアイテムです。最近では各メーカーからさまざまな種類が用意されており、自分にあったものを選ぶことができます。

カート型もスタンド型もそれぞれ一長一短あり 写真:Shutterstock

 そんなキャディーバッグには大きく分けて「スタンド型」と「カート型」という2種類があり、それぞれの特徴を一言でいうとスタンド型は「自分で担いでラウンドするのに適したキャディーバッグ」、カート型は「乗用カートに乗せてラウンドするのに適したキャディーバッグ」と言えます。それぞれどのような特徴があるのか、細かく紹介していきます。

 正確を期すならもう1種類、プロなどがキャディーさんに担いでもらう前提の造りになっているバッグは「ツアーバッグ」や「ツアースタッフバッグ」などと呼びますが、機能的には「カート型」に似ているので、ここでは便宜上カート型に分類します。

 ちなみにですが、欧米などではスタンド型を「セルフスタンドバッグ」などと呼びます。読んで字のごとく「セルフ」で担いで回ることを前提として考えられたバッグなので、厳密に言うと「キャディーバッグ」の一種として分類するのはおかしいのかもしれません。また、海外ではそもそも「キャディーバッグ」という語をあまり用いません。「ゴルフバッグ」がそれに当たりますが、日本では「キャディーバッグ」をゴルフバッグ全般の意で使うので、細かいことは忘れて話を前に進めることにします。

 まず、スタンド型キャディーバッグの1番の特徴として、底部と付属の2本の足の合計3点で安定して自立することができるという点です。傾いて立たせることができるので、傾斜地でも安定して使える点もメリットとして挙げられます。重さは2~3キロ程度と軽量なものが多く、口枠の大きさは7インチ程度の小さなものから9インチ程度の余裕あるサイズまであります。たいていのスタンドバッグはショルダーストラップが両掛けでリュックのように担ぐことができるので、乗用カートに乗せず、自分でキャディーバッグを担ぐプレーヤーに適した設計となっています。

 軽量かつコンパクトなので持ち運びに優れているのですが、同時にコンパクトな設計のため収納量が少ないことがデメリットとして挙げられます。また、乗用カートに固定するのに安定しにくかったり、口径が小さめなものも多いのでゴルフクラブの出し入れが若干しにくいと言えます。

ゴルフに必要なものがほぼすべて詰め込めるカート型

 次に、カート型キャディーバッグの特徴についてですが、スタンド型とは違い、乗用カートに乗せての利用を想定しているため、比較的大きめかつ重めの作りとなっています。

 最大の特徴は収納スペースの大きさで、クラブが14本入ることはもちろん、ゴルフボールやゴルフシューズ、レインウエア、着替え、その他ゴルフ手袋やティーなどの小物まで収納することができる大容量のものもあります。 

 他にも、口枠が大きくクラブが出しやすい、スタンド型に比べ頑丈に作られているので壊れにくいといった点もメリットとして挙げられますが、一方でサイズが大きいものも多いので収納するとき場所を取るというデメリットもあります。

 キャディーバッグを乗用カートに積み込んでラウンドするのが主流となっていることや、家での収納の際にもカート型はスタンド型に比べ、直立して置いた時の安定感が良いです。加えて、カート型のキャディーバッグ一つあればゴルフをするのに必要なものほぼすべてが持ち運べてしまうので、初心者にはカート型がおすすめです。

電車が多いのかクルマで行くかはキャディーバッグ選びに重要

 それぞれの特徴が分かりましたが「結局自分に合うのはどれなの?」「どうやって選べばいいの?」と困ってしまう方もいるのではないでしょうか。用途や自分に合ったキャディーバッグ選びのコツを見ていきましょう。

 まず、車で練習場やゴルフ場に行く方であればカート型がおすすめになります。カート型の弱点としては重さが挙げられますが、車であれば荷室に入れさえすればその弱点も克服することができます。

 口径サイズは8型から9.5型、口枠の仕切りは5分割から8分割がオーソドックスで扱いやすいと言われています。

 競技以外で調子に合わせて使い分けるためにドライバーを2本持ち歩くなど、余裕が欲しい方は口径サイズ10型から10.5型の大型なモデルを、家の保管スペースをあまり取りたくないのであればギリギリ14本対応の口径サイズ7型から8型のコンパクトなモデルを選ぶとよいでしょう。

 電車で練習場に行く方やショートコースを頻繁に回る方であれば、スタンド型がおすすめです。

 カート型に比べ、軽くコンパクトなので持ち運びが快適になります。また、乗用カートのないショートコースのラウンドには、口径8型未満のコンパクトなスタンド型を持っていくと快適に回ることができるでしょう。

 他には、デザインや素材で選ぶのもよいでしょう。最近では、ゴルフメーカーのプロ仕様モデルやスポーティーなモデル、アパレルブランドのオシャレなモデルなど、さまざまな種類があるので、好みに合ったデザインや素材から選ぶことができます。カート型、スタンド型ともにモデルはたくさんあるので、好みに合うものを選ぶことで、自分の個性を出すことも可能です。

※ ※ ※

 キャディーバッグは、ゴルフクラブのようにスコアに直結するアイテムではないかもしれません。しかし、自分のプレースタイルに合ったものを選ぶことによってプレーの効率が上がり、結果的にスコアに好影響をもたらすかもしれませんよ。

この記事の画像一覧へ(8枚)

画像ギャラリー

今年の~全英への道~ミズノオープンでセルフ担ぎで優勝したジュビック・パグンサン 写真:Getty Images
今年の~全英への道~ミズノオープンでセルフ担ぎで優勝したジュビック・パグンサン 写真:Getty Images
今年の~全英への道~ミズノオープンでセルフ担ぎで優勝したジュビック・パグンサン 写真:Getty Images
今年のジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品でツアー史上初のセルフプレー優勝を成し遂げた片岡尚之 写真:JGTOimages
今年のフジサンケイクラシックで雨中のセルフというハンディをものともせず2位タイに入った池上憲士郎 写真:JGTOimages
今年のフジサンケイクラシックで雨中のセルフというハンディをものともせず2位タイに入った池上憲士郎 写真:JGTOimages
今年のフジサンケイクラシックで雨中のセルフというハンディをものともせず2位タイに入った池上憲士郎 写真:JGTOimages
カート型もスタンド型もそれぞれ一長一短あり 写真:Shutterstock

最新記事