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- 様々な思惑が渦巻く“雨キャンセル界隈”… 「やめない?」を切り出す目安と「やるしかない」ときの心構え/木村和久『ゴルフ=レジャー宣言』
梅雨シーズンになると悩ましいのが、雨予報の日のラウンド決行かキャンセルか。近年は高額なキャンセル料を設定するコースも増え、判断はさらに難しくなっています。実際、雨の日にどれほどのゴルファーが来場しているのか。実例データから“雨ゴルフの損得勘定”を考えてみました。
雨の日にどれぐらいお客さんがコースに来ているのか?
梅雨の季節となりました。この時期、雨の日にプレーするかキャンセルするか悩みがちです。最近はコース側が高額なキャンセル料を取る傾向にあり、だったらラウンドしようとなることもあります。
今回は、雨の日にどれぐらいお客さんがコースに来ているのか? サンプルになる数値を見つけたので、それを元にキャンセル界隈を考えてみます。
1)雨の日にゴルフをする理由
雨のゴルフはさほど好きではないですが、実際は結構な比率でラウンドをしています。それはゴルフのついでに打ち合わせをしたり、アフターゴルフで飲んだりするからです。だから、昼間の雨ゴルフがしんどかった程、夜のお酒がおいしくなりますかね。

もちろんケースバイケースなので、豪雨であればキャンセルをしますけど。
そのキャンセル料ですが、強気のコースだと数日前から平日で4000円程と、がっつり取ることもあります。通常は前日までのキャンセルが、平日で2000円程度が相場ですけどね。
キャンセル料の請求は基本、予約者に行きます。そうなると予約者が一旦キャンセル料を立て替え、後から個別にひとり2000~4000円程徴収となるのですが、それが面倒臭い。みんなが送金できるアプリを持ってるわけじゃないし、今度会った時のつもりが、そのまま放置になることも。
予約者としては、キャンセル料丸被りのリスクも出てきます。だったら幹事判断でプレーということもあります。
2)実際の雨の日の入場者は?
では、雨のゴルフ場にゲストはどれくらいの人数が来るのでしょうか?
去年、茨城の名門Tカントリーでやったコンペがありました。桜の季節ゆえ通常満員になるのですが、その時は結構な雨で、来場者数はわれわれ以外2組でした。名門クラブは高齢者が多いので、雨で風邪をひく可能性もある。結果、来場者数10%以下、あまり来ませんね。
一方、自分のホームコース、やはり茨城の扶桑CCですが、PGMアプリを導入してから、自分のプレーした日に入場者数が表示され、順位も出ます。つまり「6月○日、天候雨、あなたは入場者255人中35位です」なんて表示されます。
扶桑CCは27ホールあり、2サムプレーもできるので、たっぷり入って250人程度です。その中で過去1年、雨の日にゴルフをしたのが2回、その時の入場者数が40人台と70人台でした。
特に40人台の時は朝方激しい雨で超ガラガラ、ただ後半天気が持ち直したので、午後は楽にラウンドできましたけど。
この2つのデータから見ると、雨の日の入場者数は約2~3割、多くの人がキャンセルをしています。
プレー日が雨予報の時、コースの予約アプリを見ていると、日ごとにキャンセル者が増えていくのが分かります。最後まで粘るのは、キャンセルしづらいコンペ客です。ちなみに6月初旬の台風6号の時は、前日まで10組ぐらいコンペの予約客がいたのですが、最終的にコース側がクローズしましたけど。
これが夏場の暑い時期だと、どうなるでしょうか。平日は120~150人ぐらいの入場者でしょうか。通常の5~6割です。これはクールカートを導入して以降の話ですから。夏のゴルフがしんどい傾向は、年々高まっています。
3)キャンセルの目安
別に雨の日にキャンセルをしろと勧めているわけではありません。
ただキャンセルの目安らしきものはあるんじゃないでしょうか。そこを考えます。雨量で言うと1時間2ミリ以上ですかね。最近の天気予報は精度が高いので、大ハズシはまずないです。だから無理そうなら、プレー1~2日前にキャンセルでよろしいと思います。
ダンドリで最悪なのは、とりあえず現地集合というパターンで、昔は何度かありました。それだけは勘弁してほしいです。ゴルフ場に来てプレーせずだったら、最初から家で在宅勤務してたほうがいいですよね。
あと、「雨だけど、来たい人は来て」みたいな選択も微妙です。周りを気にしてしまうし、もし行かなかったら「あいつは来なかった」と欠席裁判を受けることになりかねません。
キャンセルのサジ加減はマジで難しいのです。
4)雨ゴルフのコツ
最近は乗用カートセルフプレーが多いので、雨でもルーフのついたカートでプレーできるのでさほど疲れません。
裏技としては、乗用カート乗り入れができるコースの利用です。午前中がくもりで午後雨みたいな天気の場合、午前中に乗用カートを乗り入れができれば、午後から雨が降ってもそのまま乗り入れできる場合もあります。
あとカッパですが、撥水効果は基本的に値段に比例します。高額なカッパほど雨が浸透しません。そこはケチらないこと。雨が浸みてくると感じたら、こまめに撥水スプレーを使いましょう。
そしてカッパを着るなら上下を着たほうがいいです。乗用カートのシートが濡れてることが多いからです。
加えてグリップが滑るので、替えのグローブは多めに持参。そういう時、捨てずに取っておいた古いグローブが役立ちます。
いざ雨ゴルフをやってみると、お客さんが少ないので、スイスイ回れることが多いです。あとは「一時的な水」(旧・カジュアルウォーター)の処置や、6インチプレースなどのローカルルールを使って気楽に回りましょう。
ラウンド後の風呂と酒は格別。雨の日のゴルフは、19番ホールでごほうびを自分に与えましょう。それを楽しみに頑張れますからね。
文/木村和久
1959年生まれ、宮城県出身。株式投資から大衆文化まで、さまざまなジャンルで“現代”を切り取るコラムニスト。有名ゴルフ媒体へも長く寄稿してきており、スイング理論やゴルフ場設計にも造詣が深い。近年はマンガ原作者としても活躍。
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