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- 冬場は短くしている!? ゴルフ場のスタート間隔は季節によって変わるのか?
オミクロン株が猛威を振るう前は、オフシーズンにもかかわらず多くのゴルフ場が混んでいた印象を受けました。日照時間が少ない冬場ということもあり、スタートの間隔が短い印象を受けました。果たしてそんなことはあるのでしょうか?
スタート間隔は変わらないがスタートできる時間帯が変わる
2月に入り、日照時間が少しずつ長くなってきましたが、それでもスタート時間が遅いと日没時刻が気になります。
冬場はオフシーズンですから、例年ですと進行がスムーズになる印象がありましたが、今冬はゴルフ場がやたらと混んでいる気がします。
先日のラウンドでも18ホールすべてのティーイングエリアで待ち時間が発生し、後半のハーフは2時間40分かかりました。
日照時間が短いぶん、スタート間隔を詰めて予約を取っているのではないかと思うほどです。ゴルフ場は季節によってスタート間隔を変えることはあるのでしょうか?
ゴルフ場関係者に聞いてみたところ、「スタート間隔は7分か8分が一般的で、それ以上短くするとコースが詰まることが目に見えていますから、季節によってスタート間隔を変えることはありません」とのことでした。
「ハーフ2時間15分を目安にプレー進行にご協力くださいと、多くのゴルフ場がお願いしていますが、これはどういう時間なのかと言いますと、1ホール15分でプレーすると9ホールで2時間15分なんですね」
「もちろんパー3、パー4、パー5がありますから、すべてのホールを15分でプレーできるわけではありませんが、パー3とパー5は2ホールで30分、パー4は1ホールで15分という計算になります」
「パー4のティーショットを打ち終えてセカンド地点に移動し、そこからグリーンに乗せてホールアウトするまで15分と考えると、セカンドショットを打ち終えるまでにだいたい7~8分かかりそうだなとイメージできると思います」
「前の組がセカンドショットを打ち終えて移動するまで、後ろの組はティーショットを打てませんから、それ以上にスタート間隔を詰めても進行が遅れるのは目に見えています」
スタート間隔が詰まっているように感じるのはゴルファーの錯覚で、全体的な進行の遅れが各組の間隔を狭めているようです。
「ゴルフ場も冬場は日没を考慮し、遅いスタート時間の予約は取らないようにしています。ウチは夏場の最終スタートは10時48分ですが、冬場は10時です。それでもハーフ2時間30分ペースで昼休憩が1時間ですとホールアウトは16時ですから、日照時間が短い季節はギリギリです」
「前半ハーフ終了時点で日没の可能性がある場合、昼休憩を短くさせていただいたり、後半の詰まりやすいホールにフォアキャディを配置したりして進行を早め、必ずホールアウトできるように努めています」
スタート間隔の設定自体がゴルフ場によって異なる
そもそも、スタート間隔の設定自体がゴルフ場によって異なります。7分間隔か8分間隔が一般的ですが、先ほどの1ホール15分という時間設定で考えますと、7分間隔だと14分前にスタートした2組前がまだホールアウトしていない可能性があります。
2組前がホールアウトしていなければ、1組前もセカンドショットが打てません。当然、後ろの組もティーショットが打てません。プレー進行の観点から見ると、7分間隔という設定自体に無理があるのかもしれません。
「そのため7分間隔と8分間隔を交互に設定し、2組で15分間隔にしているゴルフ場もあります。そうすると進行はスムーズになります。ただ、ゴルフ場は箱物商売ですから、スタート間隔を空けると販売できるスタート枠が少なくなります」
話をうかがったゴルフ場を例に計算すると、7分間隔でトップスタートが8時、最終スタートが10時48分で、アウト25組イン25組の合計50組200人分のスタート枠を確保しています。
これが8分間隔になるとアウト22組、イン22組の合計44組176人分のスタート枠しか取れません。6組24人分もスタート枠が減ってしまうのです。
仮に客単価が1万円だとすると、1日で24万円も売り上げが減ることになります。1カ月で約720万円、1年で8760万円の損失です。
そのような事情により、プレー進行よりも売り上げとスタート枠の確保を優先し、7分間隔を採用しているゴルフ場が多いのでしょう。
逆に言えば、スタート間隔が8分のゴルフ場はプレー進行を優先しているので、コース内での待ち時間が少なくなるはずです。
そのぶんプレー料金は少し高くなるかもしれませんが、待ち時間のストレスなくプレーしたいゴルファーは、ゴルフ場を選ぶ際にスタート間隔に注目してみるのもオススメです。
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