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- 意外に油断していませんか!? 大ケガにつながる打球事故は圧倒的に同組同士だった
硬いゴルフボールが体に当たるので、大ケガにつながりやすい打球事故。後続組や隣のホールをプレーしている人から打ち込みには注意を払うが、意外に盲点なのが同組のプレーヤー。大ケガにつながりやすい同組同士の打球事故を防ぐ方法とは。
シャンクしたボールが右斜め前にいたプレーヤーに直撃して流血
先日行ったゴルフ場でスタート前にコーススタッフから次のような説明を受けました。
「つい最近、当ゴルフ場で痛ましい打球事故が発生しました。ショットを打つプレーヤーの前に出ると危険ですので、前に出ないようにしてください。また、ショットが曲がった際は必ず『ファー』のご発声をお願いします」
どんな打球事故だったのか聞いてみると、シャンクしたショットが右斜め前にいた同組のプレーヤーの頭部に直撃し、流血して救急車で運ばれたそうです。
打球事故と聞くと、ティーショットが大きく曲がって隣のホールに飛び込み、そのホールをプレーしていたゴルファーに当たってケガすることを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、大ケガにつながりやすいのは同組同士の打球事故です。
なぜならプレーヤー同士の距離が近いからです。当たりどころが悪ければ死亡事故や後遺症が残る事故になります。恐怖心をあおるわけではなく、そういう事故が過去に何度も起こっています。
一緒にラウンドする親しい間柄が加害者と被害者になるのですから、その後の人間関係にも支障を来たすでしょう。
同組のプレーヤーがショットを打つ際、他のプレーヤーは前に出ないのが原則です。しかし、多くのゴルファーは自分のボールの行方が気になりますし、プレー進行をスムーズにするためという理由でボールの近くまで先回りする人がけっこういます。
プロゴルフのトーナメント中継を見ていても、飛距離の出る選手はボールの近くまで先回りし、これからショットを打つ選手の飛球線にかからない位置で待機していますから、それが正しい振る舞いと思っている人もいます。
しかし、これはショットの精度が高い人たちだからこその振る舞いで、ショットの精度が低いアマチュアのラウンドでマネするのは危険です。
アマチュアはシャンクや引っかけなど思わぬミスショットが出ますから、飛球線にかからない位置で待機しているつもりでもボールが飛んでくることがあります。
ミスショットが飛んできたときボールがよけられる距離に離れておいたほうがいいいですし、木の陰に隠れるなど自分の体にボールが当たらない場所で待機すべきです。
それ以前に、やはりショットを打つプレーヤーの前方に出ないことが自分の身を守るための何よりの安全策です。
同組のプレーヤーが前方にいるとミスショットの可能性も高くなる
また、ショットを打つプレーヤーの前方に出ると、自分の身に危険が及ぶだけでなく、プレーヤーの心理状態にも影響を及ぼします。
ショットを打つ人間は右前方に誰かがいることが視界に入ると、どうしても左を向いて構えてしまいます。そしてアウトサイドからインサイドにボールをかき寄せるようなスイングになります。
逆に、左前方に誰かがいることが視界に入ると、どうしても右を向いて構えてしまいます。そしてインサイドからアウトサイドにボールを押し出すようなスイングになります。
それが通常のミスの範囲で収まればいいですが、OBや池などに打ち込むトラブルになると、スコアを大きく崩す原因になります。
初心者はただでさえミスショットの可能性が高いのに、前方に誰かがいると思いどおりのショットが打てることはほとんどありません。人にボールを当てないことに気を取られ、チョロやダフリが止まらなくなったりします。
「打球事故が起こるよりも、自分のスコアが崩れただけで済んでよかった」と思えればいいのですが、「前方にあの人がいなければ、もう少しまともなショットが打てたかもしれない」という思いが脳裏をよぎると、そのことが頭から離れなくなり、一日中モヤモヤした気持ちになります。
ボールの近くまで先回りする人はベテランゴルファーが多く、経験の浅いゴルファーに無意識にプレッシャーを与えています。
ショットを打つプレーヤーの前に出ないことが、結果的に安全面だけでなくプレー進行面のスムーズさにつながる可能性もあります。
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