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- その差は約2倍って本当!? ゴルフ場のスタート枠は冬と夏でどれぐらい違うの?
日没時間が遅くなり、午後4時を過ぎても安心してプレーできる季節になりました。日照時間によって、プレーできる人数に大きな違いが出るゴルフですが、夏と冬とでは実際はどれぐらい差が出るのでしょうか?
冬は36組、夏は早朝スルーも含めて70組
このところ10時台スタートのラウンドに誘われる機会が増えてきました。11月~2月は7時台と8時台がメインで、たまに9時台でしたから、10時台はひさしぶりです。
秋冬は10時台スタートだと日没の心配がありますから、通常のスタート枠としては販売しておらず、日没了承プランとして販売しているゴルフ場が多かったようです。
3月に入ると日没を気にせずプレーできるようになりますから、通常のスタート枠として販売を開始したのでしょう。
ゴルフ場のスタート枠の数は季節によって大きく変動します。冬と夏でどのくらい変わるのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「18ホール営業のゴルフ場は1日50組200人のスタート枠を確保することをベースにしているところが多いと思います」
「ウチのゴルフ場は通常ですと、トップスタートが8時で、スタート間隔が7分、最終スタートが10時48分で、アウト25組、イン25組、合計50組のスタート枠を確保します」
「ただし、冬場は10時台のスタートを販売しません。そうするとアウト・イン7組ずつ少なくなりますから、36組で運用しています」
「一方で、夏場の土日は7時46分スタートと7時53分スタートを追加します。アウト・イン2組ずつ4組分のスタート枠を増やし、1日54組で運用します」
「さらに早朝スループレーでアウト8組、イン8組、合計16組のスタート枠を販売します。そうすると54組プラス16組で1日70組分のスタート枠を用意することができます」
ゴルフ場は箱物商売と言われますが、ホテルや飲食店などは部屋数や座席数があらかじめ決まっています。
これに対してゴルフ場はトップシーズン(70組280人分)とオフシーズン(36組144人分)でスタート枠の数が変わります。1年間の集客計画を立てるのが難しい商売かもしれません。
1組4人でプレーする来場者も少なくなっている
しかも、すべての組が4人でプレーしてくれればゴルフ場にとっては効率的ですが、近年は3サムや2サムを希望するゴルファーも増えており、他の来場者と組み合わせて4人プレーにするというオペレーションも難しくなっています。
「ウチのゴルフ場は、3サムは割増料金なしで、土日の2サムだけ割増料金をいただいています。ですから平均バッグ数は平日で3.1~3.2、土日で3.4~3.5になります」
つまり、50組200人のスタート枠があっても、実際の来場者は平日155~160人、土日170~175人ということになります。
「さらに早朝プレーは2サムも割増料金がありませんから、早朝も含めた土日の平均バッグ数は3.3になります。70組がすべて埋まっても230人くらいですかね」
一方で、ゴルフ場は稼働率がそれほど高くなくても商売が成り立つようになっていると別の関係者は語ります。
「18ホールのゴルフ場で1日50組200人のスタート枠が365日フル稼働したら7万3000人ですが、3万5000人前後を損益分岐点に設定しているところが多いと思います」
「ただ、それ以上お客様が入っていても赤字のコースもありますし、そんなに入っていなくても黒字のコースもあります」
「また、ゴルフ場の収益はお客様のプレー代だけではありません。メンバー様からいただく年会費もありますし、新規会員や友の会会員を募集して収益を増やす方法もあります。いろんな方法を駆使してゴルフ場は収益を作っています」
この1~2年は新規ゴルファーの増加によって土日の予約が取りづらくなっており、プレー料金も値上がりしていますから、土日にプレーしたい人向けの新規会員募集が増えている気がします。
バブル期のようにゴルフ場のメンバーにならないと予約が取れないということにはならないと思いますが、コロナ禍を機にゴルフブームが到来しているのは間違いありませんから、スタート枠が増えるこれからの季節にラウンド数も増やしていきたいところです。
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