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- シートヒーターにスマホの充電も! 機能満載の最新ゴルフカーがすごい!
普段、特に気にすることもなく利用してるゴルフ場の乗用カート。しかし、最近ではシートヒーターが搭載されているモデルが登場するなど、格段に利便性が上がったモデルもある。そこで、最新ゴルフカートを取材した。
シートヒーターを装備した乗用カートを取材したら車自体の性能がスゴかった
東京国際ゴルフ倶楽部(東京都町田市)にシートヒーターがついている乗用カートが導入されていたという情報を入手しました。シートヒーターとは座席のシートを温める機能です。乗用カートの座席がポカポカと温かくなり、寒い日でも快適にプレーできたというのです。
そんな機能がついている乗用カートがあるなんて知りませんでした。そこでさっそくメーカーに取材を申し込みました。
シートヒーターを標準装備した乗用カートを製造・販売しているのは、兵庫県伊丹市に本社がある株式会社スマイルイービークルです。社長の小寺正典さんが取材に応じてくれました。
「その車は当社のAPro(アプロ)です。ゴルフカートにシートヒーターを搭載しているのはウチだけです。どうしてシートヒーターをつけることができるかと言いますと、最先端のリチウムイオンバッテリーを搭載しているので、そのためのエネルギーを使っても大丈夫な車になっているということです」
「ゴルフ場を1ラウンド走るエネルギーを100としますと、シートヒーターはその半分の50くらいのエネルギーを使います。それだけのエネルギーを使っても1ラウンドちゃんと走れるのがリチウムイオンバッテリー車です。1回の充電で3ラウンドくらい走れるスペックになっています」
「ですからUSB用のアクセサリーソケットも標準装備しており、スマートフォンや電子たばこの充電もできます」
リチウムイオンバッテリーとは、正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充電と放電を行う仕組みのバッテリーです。大容量の電力を蓄えることができるので、10年ほど前から幅広い用途で使用されるようになりました。
「ゴルフカートの駆動方法についてご説明しますと、ガソリン車と鉛バッテリー車とリチウムイオンバッテリー車の3種類があります。リチウムイオンバッテリー車は、日本ではウチが火付け役です。2017年創業で、最初に売れたのが2018年12月。現在は約20コースで導入していただいております」
「ガソリン車や鉛バッテリー車よりも車両本体価格は高いのですが、部品交換費用や電気効率の良さを考慮するとライフサイクルコストが安くなります。また、環境性能も優れていますから、SDGsを意識されているようなゴルフ場様にもお買い求めいただいております」
安全性の高さの乗り心地の良さが最大のウリ
取材のきっかけがシートヒーターでしたから、リチウムイオンバッテリーの話から始めましたが、この車の最大のウリは安全性の高さと乗り心地の良さだと小寺さんは語ります。
「ゴルフカートの“カート”とは“台車”という意味です。他社さんのカートの中には、その言葉どおり台車の上に人が乗っているような作りの車もあります。それに対して私どもの車は軽自動車レベルの規格になっています」
「どういうことかと言いますと、軽自動車の衝突テストに合格するレベルの強度のシャーシを採用しています。また、公道を走る車は車体が40度傾いても倒れない構造にしないと審査に合格しないのですが、その基準もクリアしています。ゴルフカートの中で横転に強い構造を持っているのはウチだけです」
「サスペンションも乗用車と同じように4つのタイヤがそれぞれ独立した懸架式のサスペンションを採用しています。これにより路面の凹凸をソフトにとらえることができますから、乗り心地がすごく滑らかです」
「滑らかな乗り心地を実現しているのは、三相交流モーターという高出力モーターを採用しているのも理由の一つです。トラクションコントロールと言いまして、発進・加速時のタイヤの空転を防止したり、上り坂や下り坂でも車速を一定に保ってくれたり、微妙なコントロールができる賢いモーターなんです」
したがって、同社はこの車を「ゴルフカー」と表記しています。説明を聞いて、ぜひ一度乗ってみたいと思ったゴルファーは多いでしょう。
今はまだ導入コースが限られていますが、近い将来、乗用カートの勢力図を塗り替える存在になるかもしれません。
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