「偽物かも」の不安解消!? メーカー公式「認定中古」ゴルフクラブは何が違う?

米国では大手ゴルフメーカーが自ら中古クラブの売買を始めています。日本でもキャロウェイゴルフが認定中古クラブの運営を始めました。今後の中古クラブ市場はどのように変化するのでしょうか?

中古のイメージが変わる!?新品と見間違える掘り出し物も

 日本では中古クラブは中古ショップやオークションサイトで売買するのが主流ですが、米国では大手ゴルフメーカーが自ら中古クラブの売買をすることが珍しくなくなってきています。

認定中古クラブを販売するキャロウェイゴルフの公式サイト

 2020年2月からは日本でもキャロウェイゴルフがオンラインで認定中古クラブの販売と下取りを始めました。そもそも、なぜクラブメーカーが中古クラブの売買を始めたのでしょうか? 今回はキャロウェイゴルフの担当者に話を聞きました。

「すでに米国のキャロウェイ本社では『Pre-Owned』というサービスを展開しています。Pre-Ownedというのは日本語で中古という意味で、米国ではゴルフメーカーがオンラインで中古クラブの売買をする商習慣が定着してきました。そのサービスを日本でも2年前から展開することになりました」

 米国ではキャロウェイだけでなく、テーラーメイドも「Trade in(下取り)」のサービスを行っていて、米国のゴルファーには年々、ゴルフメーカーが運営する中古クラブの売買システムを利用する人が増えています。

 ちなみに昨年、キャロウェイの認定中古クラブでマーベリックMAXドライバーを購入したアマチュアゴルファーの山川史郎さんはこんな感想を持ったと言います。

「はじめてクラブを買ったときは『これ、新品じゃないの!?』というくらい綺麗な中古クラブが届いてびっくりしました。中古ショップに売っている中古クラブとは品質が全然違いましたし、メーカーが認めていることで偽物ではないという安心感がありました」

中古市場から偽物や模倣品を駆逐できるか?

 キャロウェイゴルフの担当者は「認定中古」の仕組みについてこう説明します。

「当社が『認定中古クラブ』として認めているのは、専任スタッフが間違いなく正規品と認めたものだけ。その上でクラブの状態に関しても一定のランク以上のクラブしか取り扱っていません。傷や汚れの状態に関しては『Average』というクラスが最低ラインで、その上が『Good』という、状態はとても良いが少し傷があるもの。さらに品質が良い『Very Good』はよく見ないと傷が分からないもので、最高ランクの『Like New』は全体的にほぼ無傷で未使用同然というカテゴリー。『Like New』には新品と見間違える掘り出し物もたくさんあります。ちなみに全ての中古クラブはグリップを新品に変えてから出荷しています」

 日本の中古市場やネットのオークションサイトには偽物や模倣品も多く出回っていると言われ、最近は一般のゴルファーには見分けがつきにくいほど偽物の精度が高いと言います。そんな中でも、ゴルフメーカーが「認定」した中古クラブなら安心して購入できます。今後は、キャロウェイ以外でも日本で中古クラブの販売や下取りをスタートするメーカーが増えるかもしれません。

この記事の画像一覧へ(14枚)

画像ギャラリー

ローグST MAXドライバー 写真:山代厚男
ローグST MAX Dドライバー 写真:山代厚男
ローグST MAX FASTドライバー 写真:山代厚男
「ジェイルブレイク AI スピードフレーム」を搭載 写真:山代厚男
ローグSTシリーズドライバーの分解モデル 写真:山代厚男
ローグST MAX Dフェアウェイウッド 写真:山代厚男
ローグST MAXアイアン 写真:山代厚男
河本力のインパクト 写真:山代厚男
河本力のインパクト 写真:山代厚男
杉原大河のインパクト 写真:山代厚男
杉原大河のインパクト 写真:山代厚男
ボールスピード(初速)のアップを前面に押し出すキャロウェイの新ドライバー 写真:山代厚男
新ドライバーの性能の高さを体感した河本力と杉原大河 写真:山代厚男
認定中古クラブを販売するキャロウェイゴルフの公式サイト

最新記事