- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 「ゴルフは一日がかり」なんてもう古い! 1ラウンド2時間30分でプレー可能な「一人ラウンド」に行ってみた
千葉県のマグレガーカントリークラブで実施されている「一人ラウンド」。スムーズに行けば1ラウンド2時間30分程度でプレーできるため、ゴルフもしたいけど時間を有効に使いたい人に好評だという。
組み合わせなしで完全に一人でプレーできる「一人ラウンド」が人気
マグレガーカントリークラブ(千葉県夷隅郡大多喜町)が実施している「一人ラウンド」が好評なので体験してみませんかというお誘いを受けたので、さっそく足を運んでみました。
一人予約は今や完全に市民権を得ていますが、これはゴルフ場やゴルフ場予約サイトが一人予約枠を設定し、一人で予約したい人がそこにエントリーして組み合わせを作ります。
一方、マグレガーカントリークラブの「一人ラウンド」は組み合わせなしで完全に一人でラウンドできるのです。しかもワンウェイスタートの18ホールスループレーなので、ハーフターンで待ち時間が発生することもありません。
プレー当日は7時15分スタート予定でしたが、雨でキャンセルが出たため6時45分スタートに繰り上げ。そしてハーフターン時に時計を見たら8時ちょうど。18ホールプレーを終えたのは9時15分でした。1ラウンド2時間30分でホールアウトできるスピード感は画期的でした。
「一人ラウンド」を始めたきっかけについて、マグレガーカントリークラブ企画開発部・課長の松下健さんに話を聞きました。
「最初は2020年4月に新型コロナウイルスの感染が拡大した緊急事態宣言中に始めました。外出自粛でお客様が来なくなってしまったので、一人なら安全だろうということで、手探りで始めました」
「そうしたら『一人ラウンド』のお客様がだんだん増えてきまして、緊急事態宣言が解除された後も、感染者数が減ったり増えたりして社会情勢が目まぐるしく変わったんですけど、『一人ラウンド』のお客様は社会情勢に左右されることなく来てくださったんですね」
「これはもうコロナ云々ではなく、こういうスタイルを支持してくださる人が一定数いることが分かってきましたので、『一人ラウンド』の枠をどんどん増やしていきました」
「平日10枠、土日5枠くらいからスタートしたのですが、枠を作れば予約が入る感じになってきましたから、2021年の夏には平日30枠、土日も10枠以上という営業スタイルにしました」
「そして2022年1月1日からはレストランの営業もやめました。全組スループレーで早い時間は『一人ラウンド』枠、その後ろに2サムを入れ、3バッグと4バッグは8時以降と決めて交通整理をしているところです」
午前中にラウンドが終わるので時間が有効活用できる
確かに「一人ラウンド」の後に一人でレストランを利用しようとは思いませんし、まだ9時台ですからおなかが減っていません。ただ、ゴルフ場としてはレストランの売り上げがなくなるのはデメリットもあるのではないでしょうか。
「ウチのレストランは外注だったんですけど、『一人ラウンド』のお客様が増えていくにつれて、レストランを利用されるお客様の割合が減っていくわけですね。外注先としても、これ以上ランチのお客様が減ってしまうと厳しいということもあり、協議した結果、撤退という形になりました」
「そのぶん『一人ラウンド』のプレー料金は割り増しになっています。2~4バッグの料金は平日6990円、土日祝14400円ですが、『一人ラウンド』の料金は平日9900円、土日祝18000円になります」
「一方で、ハーフ休憩がありませんから、6時から12時30分ごろまでずっとスタートできます。この間は84組で180人という日がありました。ですからレストランの利用がなくても客単価は上がっています」
言われてみれば確かに割高ですが、1ラウンド2時間30分でホールアウトできるスピード感と、帰りも渋滞に巻き込まれることなくスムーズに東京都内に戻れることを考えると、そんなに高いとは感じませんでした。
「皆さん渋滞する前に早く帰りたがっていますから、『一人ラウンド』であれば午前中に東京都内に戻ることもできます。そういうニーズにも合っているのだと思います」
コロナが収束してもこのスタイルで営業を続けると決めたマグレガーカントリークラブ。
ゴルフは時間がかかり過ぎるという弱点を鮮やかに克服した先進的な取り組みは、すでに多くのゴルファーに受け入れられています。ゴルフ場の運営スタイルの多様化に一石を投じることになりそうです。
※本文を一部修正しました(5月17日9時53分)
最新の記事
pick up
ranking