ゴルフ好きなら絶対ハマる!? 競技人口急増中の「ディスクゴルフ」が奥深い

ゴルフコースを模した小型のコースで、フライングディスクを投げて専用のゴールに入れる「ディスクゴルフ」とは、いったいどのようなスポーツなのでしょうか?

ディスクを真っすぐ投げることが一番難しい

 クラブを使ってボール打ち、カップインすることを目指す「ゴルフ」とは一味違い、フライングディスクを投げて、少ない投数で専用のゴールに投げ入れることを競う「ディスクゴルフ」をご存じでしょうか。

場面ごとにディスクを使い分けることが醍醐味の一つ

 ディスクゴルフとは、ゴルフボールの代わりに「フライングディスク」を使用して、バスケット型の専用ゴールに何投で入れることができるかを競うスポーツです。通常、18ホールのコースを回る種目で、距離は30ヤードから、長いところでは100ヤードほどのホールもあります。

 通称「ディスク」と呼ばれるフライングディスクは、ゴルフボールにあたる役割を担っており、このディスクを何投でゴールさせられるかを競います。ディスクには、ゴルフクラブのドライバーやアイアン、ウェッジ、パターのように用途ごとの種類と役割があり、場面ごとにディスクを選択して投げ分けていくことになります。

 日本ディスクゴルフ協会の諸岡氏は、このディスクの使い分けがディスクゴルフの醍醐味(だいごみ)でもあると話します。

「1投目は、ドライバーのディスク、2投目はアプローチのディスク、3投目でパターのディスクを使うのが定番です。また、フェードがかかりやすいディスク、ドローがかかりやすいディスクなど、種類は何百とあります」

「メーカーによっても素材や加工方法が違うので、ディスクの選択肢は無限にあります。ただ、やみくもに目標物に投げればいいというわけではなく、どの場面でどのディスクをチョイスするかがスコアを良くするカギであり、ディスクゴルフの奥深い部分でもあります」

 基本的には、真っすぐ投げて進めることがベースになりますが、真っすぐ投げることが一番難しいと言います。また、障害物があるコース設計になっていることがほとんどなので、ドローやフェードなどを駆使して進めていきます。

 ホールの回り方としては、個々にディスクを持った4人1組のパーティーで、各ホールを回ります。1投目は、ティーラインの後ろから投げて、2投目以降はディスクが止まった地点から投げます。このとき、落下したディスクの前方をマーカーと呼ばれるミニディスクでマークし、ディスクをリリースするまでは、このマークを超えることはできません。

 自然地形を生かした立木、ウォーターハザードなどの障害に加え、マンダトリーと呼ばれるディスクの通過を義務づけた地点が設けられている場合もあり、難易度に合わせてホールごとに規定打数が設定されています。

 また、服装に関しては公式戦や大会の場合、襟付きのシャツなどドレスコードが求められることもありますが、特に普段は、服装に規定はありません。大半の人は、アウトドア系のウエアやシューズだったり、ディスクゴルフメーカーのアパレルを使用しています。

 ディスクに関しても、コースでレンタルできるので、手ぶらで来場することができます。レンタルできるディスクには、およそ100グラムほどの初心者向けの軽いディスクが用意されているので、老若男女問わず気軽にプレーすることができます。

 一方、上級者の場合は、重めのディスクを使用します。重みがあることによって、軌道が安定する、風の影響を受けづらいメリットがある反面、コントロールが難しくなるデメリットが存在します。

ディスクゴルフの今後は

 そんなディスクゴルフですが、協会としての今後の取り組みについて、諸岡氏は以下のように話します。

「コロナ禍で旅行に行けないなど、行動が制限されたここ数年で、20~30代の若い人たちがディスクゴルフに注目してくれたおかげで、競技人口も飛躍的に伸びました。アメリカは日本よりも盛況で、1年で10万人ほど会員数が増えたと言われています」

「日本以上にディスクゴルフが盛んで、さまざまな場所にディスクゴルフ場が存在するので、私たちとしても、そのぐらい日本でも、ディスクゴルフがメジャーになるよう、日々活動しています。プレーしてくれた若い人たちが、どんどんSNSで発信してくれているので、協会としても若い人たちに向けて、ディスクゴルフの魅力を伝える取り組みを活発に行っていく予定です」

 ディスクゴルフは、老若男女が気軽にプレーできることが魅力のスポーツです。大人になった今からでも、十分にプロを目指せるそうなので、ぜひ一度プレイしてみてはいかがでしょうか。

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競技人口が増えている「ディスクゴルフ」
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