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- 絶対やめて…車内へ積みっぱなしのゴルフクラブに潜む“危険性”理解してる?
キャディーバッグの置き場所がないから、車内に積みっぱなしにしているというゴルファーは少なくないかもしれません。クラブを車内に積みっぱなしにすると、どのような悪影響があるのでしょうか?
クラブに使われている接着剤は熱に弱い
35度以上の猛暑日を超える地点が続々と出てきて、水不足や電力不足、熱中症などが例年よりも心配されています。そんな猛暑となることが予想される夏に気をつけなければいけないのは、ゴルフクラブの管理です。
「玄関やリビングに置いておくと奥さんに怒られるから……」「うっかり忘れていて……」などの理由から、車内にキャディーバッグごとゴルフクラブを積みっぱなしにしているゴルファーは多いかもしれません。
なんとなく、車内に積みっぱなしにするのは良くないということは知っているものの、具体的にどのような理由からそう言われているのか、説明できるゴルファーは少ないでしょう。
レッスンプロの関浩太郎氏は、ゴルフクラブを車内に積みっぱなしにしてはいけない理由について、以下のように話します。
「クラブは大まかに、『グリップ』『シャフト』『ホーゼル』『ヘッド』の4つのパーツからできていて、ホーゼルとシャフト、ヘッドとシャフトは接着剤でくっついています。この接着剤は衝撃に対して非常に強いですが、熱には弱い特性があります」
「また、少量で強度のある接着剤を使用しているため、シャフトとヘッドの部分には、28~30ミリグラムほどの接着剤しか使用されていません」
関氏は、車内へ積みっぱなしにしたゴルフクラブの危険性について言及しています。
「2トン以上の衝撃には余裕で耐えられる一方、熱に弱い特性があるので、シャフトを交換するときに『ヒートガン』という強力なドライヤーのようなもので、15~30秒ほど熱すると、シャフトとヘッドはいとも簡単に抜けます」
「つまり、真夏のトランクは外気温よりも高くなるので、接着剤が溶けてしまう可能性があります。接着剤が緩くなっているゴルフクラブでボールを打つと、ヘッド部分だけが分離して飛んでしまい、人に当たるなど取り返しのつかない事故になりかねません」
このように、ゴルフクラブに使用されている接着剤は強度が強い反面、熱に弱い特性があるそうです。高温になりやすい車内に積みっぱなしにしていると、溶けてしまってクラブとヘッドが抜けてしまう危険性があります。
最適な保管場所とは?
キャディーバッグの保管場所について、関氏は以下のように話します。
「直射日光や高温の場所に置かないのはもちろんですが、クラブのグリップには手の脂が付着しており、カビにとって絶好の繁殖場所になっているので、湿度の低い環境に置くことも大切です」
キャディーバッグは、日陰で湿度が低く、風通しの良い場所に置くのが最適で、結露しやすい北側の壁際や台所、浴室の近くといった場所は避けたほうが無難と言えそうです。
とはいえ、キャディーバッグが置けて湿度の管理までできる場所が自宅にある人のほうが少数かもしれません。そのため、除湿剤を置いたりこまめに換気を行うのが、現実的な対策となりそうです。
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